夕暮れに手をつなぎ (ディアプラス文庫)

著者 : 桜木知沙子
制作 : 青山 十三 
  • 新書館 (2011年7月9日発売)
3.18
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  • 9レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403522819

夕暮れに手をつなぎ (ディアプラス文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 末長くラブラブしてほしい

  • これはとてもいい年上受け
    おっさんというか、おじさまというか……
    ふわっとした優しい、お父さんとおじさんの間のような素敵な感覚
    お話もとても萌えでした
    桜木さんのお話もいつも丁寧かつ繊細、切なくて甘くて素敵です。

  • おじさん万歳!!

  • 『夕暮れに手をつなぎ』
     人生負け知らずだった真中は、さびれた町の駅で呆然と雨宿りをしていた。

     婚約者と共に生活するはずだった新居は、婚約者の実家に近いから、という理由で中にはまったくなじみのない田舎町を選んで建てたのだが、まさかの婚約破棄で真中はその大きな家に一人で生活することになってしまっていたのだった。

     駅前のコンビニはつぶれてしまい、傘を買おうにも傘を売る店がない。
     仕方なく真中は、そのまま雨の中に一歩を踏み出そうとするけれど、そこに通りかかった一台の車から出てきた中年の男に、いきなり「返さなくていいから」と傘を握らされてしまう。
     そんな親切にされる理由のない真中は、その傘を返そうとするけれど、傘を真中に渡すと再び車に乗って走り去ってしまう。

     翌日、車に書いてあった店名からその店を訪ねると、実は傘を押し付けた男は幼い頃に、祖父の持ち物であるアパートで生活をしていて、真中のキャッチボールに付き合ってくれた谷内であることがわかった。
     新婚だったはずの谷内は、離婚してしまい、今は一人暮らしだという。

     似たような境遇の二人は、意気投合しそれから飲み友達になる。

     最初は真中のペースに合わせて、休日の度にあちらこちらに出かけて行ったのだが、それが決して「若い」とは言えない谷内を疲れさせるのだ、と気づいてからは双方の家で飲んだり、近所の真中だけでは決して入らないような落ち着いた雰囲気の店に出かけて行ったり……という日々であった。

     いつしか、婚約者に振られた痛みも忘れ、穏やかな谷内と過ごすゆったりとした日々に、真中は癒されていた。
     そして次第に、このままこんな日々が続けばいいと思っている自分に気づく。
     同僚や友人と過ごす時間よりも、谷内と過ごす時間を大切に思っている自分の気持ちが何なのか、気づかずにいた真中だったが、谷内とその元妻との再婚話が出るたびに胸の中に嫌な気持ちが浮かんでくる――

     というような話でした。
     なんというか、穏やかなのはいいんですが、まさかの歳の差カップルに個人的には大分びっくりしました。
     谷内は、寂れた田舎町で、電気店を営む本当にごくごく普通の穏やかなあまり自分に頓着しない中年で、真中は女にもモテ、実家は塾の経営をしていて、自身もその塾に勤め、優秀な成績を収めているまさしく女から見れば結婚したいと思われるはずの男で。
     そんな二人がくっつくなんて! と思うような話でした。

     どちらかといえばずっと突っ走ってきたようなタイプの真中が、穏やかな谷内に惹かれていく話しなんですが、谷内は谷内でそれなりに歳を重ねているので、そんなに簡単に真中が気持ちを伝えても、真中の将来性とかを考えて「うん」とは言えなくて、それからまた時間が経って――というまったりとした話だけど、ちょっとした現実がスパイスされているいい話でした。

     ただ、私に中年属性がさっぱりないので、ただただ谷内の年齢にちょっと引き続けてしまったのが残念だったです。
     それさえ気にならなければ、十分に楽しめる穏やかな話でした。

  • くたびれた中年男×婚約解消されたリーマン

    恵まれたルックスのおかげで、女性からモテていた主人公。結婚を考えて家を手に入れた矢先、いきなりの婚約解消…。意気消沈する主人公は、傘を持たずに雨の中立ちつくしていた。そんな主人公に傘を差し出した中年男性。それは、幼いころ「シンコンさん」と慕っていた男性だった。穏やかな日常にいやされていく主人公の中に、いつしか恋心が生まれていく。

    穏やかな作品で、激しさはありません。
    受けであるオヤジキャラの性格のせいか、けっこうジリジリしてますので、そういうのが嫌な方はこの作品向いていないかもしれません。
    最後はそれなりに盛り上がるし、主人公たちがぐるぐる悩んでいるので私はけっこう楽しんで読めました。
    ちなみに受けの中年オヤジは47歳です。(攻めは29歳)

  • 地味BL好きにはたまらん一冊。
    おっきなできごとはないけど、日常の中で好きになったり不安になったり嫉妬したり。おじさん受けかわゆい!
    三十路だけどまだまだ受けさんの前では子どもな攻めくんも愛しい。お預け状態萌えました。
    途中無理矢理とか別れかけたりとかそわっそわしたけど丸く収まってよかった。落ち着く話でした。

  • (あらすじ)
    婚約消滅、さびれた町での一人暮らし―
    人生負け知らずだった真中は、最近まったくついていない。
    その夜も突然の雨に降られてしまうが、
    ふいにくたびれた中年男から傘を差し掛けられた。
    男が子供の頃の真中にキャッチボールを教えてくれた谷内だとわかり、
    二人はそれから飲み友達となる。
    おだやかな男に傷心を癒される日々。
    そんななか真中は、谷内に恋をしている自分に気づき…?


    (感想)

    真中清嗣(講師)×谷内誠(町の電気屋さん)

  • 意外なとりあわせでした。

  • 雑誌で読んでいたお話なのですが、当時から少し読みづらく(笑)。
    桜木さんのお話はずっと大好きで、そう感じたことが全くなくて戸惑った記憶がありました。
    1冊の本にまとまって、改めて読んでみてもなかなか読み進まず、最後の一文にたどり着いてほっとするまでが長かったです。
    生気・精気のないしなびた(爆)受けさんのお話は他の作家さんのお話でも読んでいるはずなのに、このお話だけが・・・何が違うのか。
    私との相性、私の心持などひっくるめたタイミングが悪かったのかな、そうに違いない!?

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