- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784403522956
感想・レビュー・書評
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一穂ミチ先生の作品再読
10年前の作品ですが上手いなぁ…と
繊細な心理描写にモヤモヤドキドキ
ほんのちょっとの仕草、セリフ、数行の描写で
栫が変わって行くのが分かる…
《あとがきにかえて》
毎作品にありますが…
何気にコレが楽しみです!
毎回グワッと心掴まれます(u_u)
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『雪よ林檎の香のごとく』に出てきた栫くんのおはなし。壊れてしまった攻めとピュアで、でもピュアなだけじゃない強さと痛みを知ってる受け。ハッピーエンドとは言えないけれど、この二人でしかありえない特殊な関係性を丁寧に描いてる。BL的な萌えもありつつ一般文芸にも通じそうな空気感で、一穂ミチという作家の独自性をあますところなく味わうことができる。傑作。
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人気作のスピンオフ。うーん、私には難解すぎたのかも。
とにかく互いが恋に落ちる心の動きが理解できなかったのが大きな敗因。キャラクターはいいんだけどね…。一穂さんは大好きな作家さんなんだけど、私的に合う合わない話があるので残念だったな。 -
一穂さんのデビュー作である作品のその後のおはなし。
※主人公の志緒がちょいちょい出てきます。
読み終えてから、ふふふ…と笑ってしまった。
あまりにもわからなすぎて、いろいろと。
理解・共感・納得、ただのひとつもできないままだったのに
文章がサラサラとした砂みたいで、気付けば読み終えていたという。。
なんだろう、この感じ。
重苦しさが後からじわじわ効いてきそうな・・・
<関連作品>
『雪よ林檎の香のごとく』 -
久しぶりに読む一穂さん。なんというか静かに押し寄せてくる感じ? スピンオフなのに気づかずに本編より先に読んでしまったこともあるかもしれないが、主人公たちの性格や関係性がいまいちよく掴みきれなくて、深く理解ができないまま終わってしまった。本来本編なしでもスピンオフだけでも十分に楽しめた作品かもしれないが、私にはちょっと情報量が少なかったようだ。もう少し彼らのまわりの背景が見えていたら理解が深まったのかもしれない。
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【読んでよかった】
[雪よ林檎の香のごとく]に続く今作。レビューに“少し暗い内容”とあったので覚悟して読みました。
結果、読んでよかったです。
前作でも独特な存在感が溢れていた栫。人の嫌なこと(普通じゃやらないこと)を悪びれた様子もなく淡々とやってしまう敵にはしたくない奴。というのが栫の印象でしたが、読了後は元の印象は変わらないですが「もしかして悪いとも相手を陥れようとも思ってないのでは」と感じられる要素がちょこちょこ散りばめられていた気がします。
“欠如”
今作を言い表すとしたらその2文字かなと思います。 -
2021/03/26-03/29