- Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
- / ISBN・EAN: 9784403523090
感想・レビュー・書評
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落語家のもずは寄席の主の瀬島から解雇されてしまう。落語が好きで、祖父との思い出で、大切に思っているのに、高座でうまくいかない。
そんなもずにある日瀬島は万歳をやれという。
様々な葛藤がありながら万歳の道に進むもずを瀬島は導いてくれて… -
人気のない落語家だった受が、興行師でもある攻の勧めで漫才師をめざす。恋愛要素だけでない物語性に強く惹きつけられた。落語への未練と葛藤、新しい娯楽である漫才への抵抗など、まさに一代記と呼ぶに相応しい作品。戦争後の相方の子供視点も良かった。秘めたる攻の執着にも萌え。素敵なお話でした。
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万歳シリーズ逆走中。
時代もののせいか柔らかな大阪弁で、京訛りとはまた違った色っぽさが◎。
久我さん面白いなあ。 -
昭和初期の漫歳師を描く。
落ち目の落語家、もずはついに寄席を解雇されてしまう。
だが、同時に寄席の主から、漫歳師への転向を進められ…。
漫歳が台頭してきた頃の話。
テーマが目新しく、時代背景もしっかりしているので恋愛以外の部分も面白く読めた。
BLとしては…受けの奥さんぽい感じがあまり好きではなかったので、萌えからは対象外でした。
好みの問題かと。読みやすくてしっかり書く作家さんです。 -
受けの方言がエロくてたまりません。
瀬島が可愛がるのもわかります。 -
久我さんお得意の大阪弁で綴られる艶っぽいお話。
昭和初期、万歳が生まれた頃が舞台ですが、その熱い息遣いがこちらにも聞こえてきそうでした。
カップリングは、寄席の主×落語家から転向した万歳師。
くっついてからの二人の艶っぽい事と言ったらもう、こちらが赤面しそうなぐらいで、えっちも濃厚です。
しかしそれだけではなく、骨太なストーリーがグイグイ来て引き込まれていきます。
個人的には、最後のエピソードが短いながらも好きです。
万歳師の相方の息子と新聞記者達が語ってくれる、戦中、戦後の彼らの姿に、きっとこんな事は現実でもあったのだろうなと切なくなりました。
しかし、最後にちらりと出た二人は、ああこの二人はこれからも変わらないのだろうなと思わせてくれて、読後感も爽快です。