ムーンライトマイル (ディアプラス文庫)

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  • 新書館
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403523113

作品紹介・あらすじ

上映中のプラネタリウムで彼女に浮気を咎められ派手に振られた大地。学芸員の昴にきつい皮肉を浴びるものの、なりゆきで科学館でアルバイトをすることになる。昴は大人しげな見かけに反して気が強く厳しい。そんな彼に最初は苦手意識を持つ大地だが、天文一筋で誠実ゆえに偽りのない昴を知るほどに惹かれてゆく。その視線の先に別の誰かがいると気づいた時にはもう後戻りできないほどに-。年下攻星屑ロマンス。

感想・レビュー・書評

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  • 2021/10/27-10/28

  • 最初から展開が面白くて一気に読めました。叶わない片想いとか、情事のシーンとかじわじわ泣けました。オールトの雲の流星と太陽もちょい登場しますが、オールト未読でも問題なく楽しめます。

  • 『オールトの雲』のスピンオフ。普通に面白かったです。ただ、私的に攻の大地には魅力があったけど、受の昴には吸引力が足りない。悪い人じゃないし、ちゃんとした大人で、色々悩んできている人なんだけど、読み終わってみてカプとして残るかと言うと、残念ながらあまり残らないという。自分にとってあまり萌えを感じるタイプではなかった。
    木下さんのイラストはやっぱり綺麗。前作カプの出現率も高めなので、好きな人はぜひ。

  • 『オールトの雲』の主人公の弟(大地)が攻めのおはなし、年下攻め。大地はイケメンでヤリチンだけど真っ直ぐないいところもあって、あっこういう男の子いるなあ、っていうリアリティのある感じ。そんな大地が年上で、幼なじみに叶わぬ恋をしている男の人に恋をするおはなし。まず年下攻めが性癖なのでその時点でもう最高にすきなんだけど、切なくてキラキラしている一穂ミチの魅力は今回も健在だった。ただ、心が壊れそうになる繊細さはやっぱり学生ものの方がつよいかな。期間限定の刹那的な感じが、学生ものの方がよく出ている気がします。

  • ■女好きで甘えたな性格な年下フリーター男×つっけんどんで不器用な年上理系研究員男。
    ■一穂さんの小説は,ところどころにハッとさせられるような綺麗な文章があるのがいいですね。理系研究員男は十年来の片思いの相手がいるのですが,その相手への気持ちと,今自分が年下男から向けられている気持ちを重ね合わせて考えてみたりなんたりと……。それらのもどかしい・複雑な・いじらしい心情が細やかな描写で綴られていて「ウッフッフ」となりました。
    ■一方で,理系研究員男の"理系感"はやや軽め。攻めの年下男はもっとチャラチャラしたダメ男なのかと思いきや,最後まで読んだ印象としては年下ワンコ攻め。総じてマイルドな仕上がりとなり,キャラ属性や職業性のトガりはあまり見受けられませんでした。
    ■あ,読み終わった後で知ったのですが,スピンオフ作品だったのですね。んー,となると全体的に気遣いめいたマイルド感が漂うのも納得しました。ということで,評価は[評価しない]です。

  • 「ぬくもりは星が落ちる速さで失せ、きゅうっと心臓が縮むようなかすかな痛みがいつまでも消えなかった。」

    『オールトの雲』のスピンオフ。
    太陽の弟の大地くん。
    真っ直ぐで一生懸命で(おんなたらしで)大型犬みたいで可愛いわ〜〜

    (再読)

  • 「オールトの雲」のスピン、太陽の弟 大地のお話し。相手は科学館の学芸員 昴、あのカワイイ大地がチャラ男に育ってしまった!! とショックを受けたのも最初だけでした。ちゃんといい男に成長してるね… というよりはこれからの成長が楽しみな男になってる♪ 後半の昴視点での大地のセリフ「誰かと、誰かのために叶えたいのが夢」にはグッときた…

  • 待望の昴くんスピンオフ

  • スピンオフだと知らず読み始め、お兄ちゃんと幼馴染のキャラが、背景ありそうな感じで登場したシーンで、あぁ何かのスピンオフだと気付いたものの、もう読むのを止められず。
    元の作品を読んでからもう一度読み返したらさらに美味しいのかな。楽しみだ。
    昴さんが恋心を自覚してからの2人をもっと読みたかった!

  • 恋の始まりってなんぞ!って考えながら読了。
    相変わらず深いです一穂さん、じわじわきます。
    兄編も秀逸だったけど、こちらもとてもいい。
    昴があまりにも恒恒いうので大地とはくっつかないんじゃないかと終盤までヒヤヒヤした(笑)

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著者プロフィール

2007年作家デビュー。以後主にBL作品を執筆。「イエスかノーか半分か」シリーズは20年にアニメ映画化もされている。21年、一般文芸初の単行本『スモールワールズ』が直木賞候補、山田風太郎賞候補に。同書収録の短編「ピクニック」は日本推理作家協会賞短編部門候補になる。著書に『パラソルでパラシュート』『砂嵐に星屑』『光のとこにいてね』など。

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