イエスかノーか半分か (ディアプラス文庫)

著者 :
制作 : 竹美家 らら 
  • 新書館
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本棚登録 : 350
レビュー : 36
  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403523649

作品紹介・あらすじ

人気若手アナウンサーの国江田計は極端な二重人格。王子と称される完璧な外面と、「愚民め」が(心の)口癖の強烈すぎる裏の顔を持っている。もちろん誰にも秘密だ。そんなある日、取材で知り合ったアニメーション作家の都築潮と、オフモードの時に遭遇してしまう。幸い都築は、くたびれたジャージにマスクの男があの国江田計とは気づかない。けれど怪我をした都築の仕事を、計はしばらく手伝う羽目になり…?

感想・レビュー・書評

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  • クレイアニメーション作家×毒舌猫かぶりアナウンサー。
    とにかく、受けが魅力的。仕事は完璧、今をときめく人気アナウンサーなのに、その本性はありとあらゆるものに毒付く超毒舌。ただ、それを相手にぶつけることはなく、ただ一人で内心で罵って、また自分の仕事を全力でこなす。
    たまたま素の自分でいるときに出会った攻めと、身分を隠して友達付き合いを重ねる受け。
    誰にも頼らず常に完璧にこなしてきた受けが、初めて「助けて」って出したSOS。そのSOSを受け止める攻めが最高にかっこよくて、何度読んでも胸がときめく。
    BLとしてはもちろん、お仕事要素の部分も面白くて、業界奮闘ストーリーとしても最高。
    一穂さんの作品はたくさん読んだけれど、最高傑作と言えるほど好きな作品。

  • 優等生で外面を完璧に取り繕いながら素顔はがさつで超毒舌の俺様キャラ。
    表裏を完璧に使い分けるある種の二重人格の王子様アナウンサー計がひょんな事から仕事で知り合った【表】の顔を知る相手、潮と素顔の自分で対面してしまい……。
    何でもそつなくこなす王子様、と見せかけて人一倍真面目で勤勉な努力家、家族以外に一切素の顔を見せないよう気を張って虚構の世界を生き続ける計はある種不器用なのかも。
    性悪と取られても仕方ないイイ性格なのに、清々しい程の毒舌の裏でのたゆまぬ努力や苦悩をきちんと描かれているからか、計のキャラクターは嫌味には感じられずとても可愛い。
    表の顔と本音の使い分け、【仕事】を通じての人間心理の描き方、脇キャラまで余す事無くイキイキ描かれるキャラクター造形、畳み掛けるような会話の応酬のテンポ……やっぱり上手い人だなぁとしみじみと。
    気を張って生きてきた計にとって、目を逸らそうしてきた自分の核の部分に触れようとしてくれた、全てを分かっても許容してくれた潮は唯一無二の自分の気持ちを預けてもいいと思える存在だったのかなぁと。
    仮面の下の感情を揺さぶられる計の思いの移りゆく様がハラハラしながらも切ない。
    シリーズを通して読んでみると潮に「両方好きだから」と受け入れてもらえたことは計にとって本当に大きなことだったんだなぁと。
    しかしまぁ、この人のお話はノンケがあっさり男への恋愛感情を認めてあっさり体の関係を持つな……という性急さは感じずにいられないかもしれないです。
    (meet,again初読時も全く同じ感想で「はっ!? えっ!? いいのかそれで!」ってなりました)
    (でもみんな「嵐、そいつだけは止めておけ!」って思ったよね?笑)
    BLだから、そういう世界線だから、と思えばいいのかなー。
    口の悪さはそのまんまにいつしか翻弄される計、対する潮の男前っぷりも大変楽しい。

    BLはくっつくまでの波乱万丈ありきなのでしょうが、一穂さんは寧ろくっついてからが本番、と感じたのが両方フォー・ユーでした。
    思わぬライバル登場からのやきもちと本音のぶつかり合いが可愛くて仕方ない。でもってエロい。
    潮の堂々たる啖呵の切りっぷりの男前具合も、潮に気持ちの全部を預けたい、全部が欲しくて堪らない計が本音を曝け出して泣くシーンがいじらしくて可愛い。
    正直一穂さんじゃなきゃ読まないタイプのお話でしたが、『ならでは』の世界が溢れていて終始楽しくハラハラさせられました。
    続刊も入手済みなのでそちらも楽しみ。

  • 人気アナウンサーの国江田計は仕事も順調、人気もある。しかし、本当の彼は周囲に笑顔で接しながら心中では悪態をつきまくり、家に帰ればジャンクフード、ダサいジャージ。出かけるときも近所はメガネにマスクで、完全に世間に対して自分のイメージを作りこんでいた。そんな時、仕事で出会った映像作家の潮とプライベートで軽い接触事故を起こし、正体がバレてないまま彼の仕事の手伝いをすることになる。
    しかし計は手伝いが終わってからもダラダラと潮の家に通っている自分に気づき、その居心地の良さに甘えていた。
    その頃、計は自分には荷が重いニュース番組のMCとしての仕事が舞い込みナーバスになっていて・・・
    とりあえず、計の悪態つきまくり&二人のやり取りとかが面白いのでスラスラサクサク読める感じですが、一穂ミチ作品なのでちゃんと心の動きもキチンと描写されているので上手いなぁという感じです。

  • ついに手にしてしまった…このシリーズ。とても甘酸っぱい気持ちになる。国江田もオワリもキャラが面白い。けど私は都築の懐の深さに感動してしまった。人気があるのもうなづける作品である。きっとまた読むと思う。軽めよりもしっとり系の文章の方が好きだわ…。地味な植物系の『藍より甘く』とか『ナイトガーデン』とかの雰囲気が個人的にすき。

  • 2017/06/01
    計が、意外と可愛いー!!!
    潮の器でかいっ!!!

  • ドキドキの一冊。

    高飛車な受けがとてもかわいい。王道的なカップルなんだけど、受けの外と内でのギャップが際立っていてみていてハラハラもしたし、ドキドキした。

    普通のお仕事モノとしてもみれるところと、恋愛でドキドキ!みたいなのもみれて美味しい一冊。

    作者さんの叙述がうまくて、最後の方になるにつれて濡れ場の臨場感が伝わったし、様子も想像しやすくて、BL小説をあまり読まない自分でもサッーと読むことができた。

    次巻以降も楽しみに読んでいきたい。

  • 外面めちゃめちゃいいけど実は口の悪い美人アナウンサー受け、ちょっと意地悪だけど包容力たっぷりのクリエイター攻め。ツンデレな受けがめちゃくちゃかわいい社会人BLです。お仕事のおはなしもきっちり描かれてる。すっごく可愛くてすっごく萌えた。ただ、一穂ミチさん上手くなったんだなあとおもって、雪よ林檎の、や、meet againのような壊れてしまいそうな繊細な優しさはないと思う。というか、一穂作品からもうあれは消えたのかなあとおもう。初期にしか輝けない何ものかだったんだろうな。残念だけど、いつまでもあり続けるものではないとおもうので、まあ仕方ないな、と。これはこれで超可愛くて超萌える良質なBLです。

  • 面白かった~(´∀`*)
    二重人格ツンデレリーマン受け萌え。毒舌具合とかツンツン具合が絶妙に可愛くなくて可愛くてちょう好みでした。

    軽妙なテンポでトントン進むお話が大変読みやすく面白く、計の二重人格バレるシーンも小道具の使い方すごい巧みでめっちゃ良かった。鼻濁音が決め手かなー、とは思っていたけど、アクセント辞典にパラパラ漫画ってなー。二人を表すのにこれ以上ない小道具だし、バレるタイミングもここでかー!!っていう絶妙ポイント。うまい。うますぎて楽しかった。

    「ふったらどしゃぶり」の時も思ったけど、作者さんのエロの表現方法がバリエーションに富んでいてすげえなあ、と。何だろう、BLなんだけど、ちゃんとした小説って言うか、詩的?とは違うか、ううーん。何かこう、他でありがちな表現見ないのすごいなって、思いました。(語彙……

  • 久々にBL読んだ
    一穂さんは引き出しの多い作家さんなのだけどテレビ物は2回目かな?
    さわやかなのに腹黒なアナウンサー主人公は、一穂さんの小説では珍しい気がする

  • 2016.6.15 読了

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