何度でもリフレイン (ディアプラス文庫)

著者 :
  • 新書館
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403523717

作品紹介・あらすじ

ずっと忘れられずにいた大学時代の恋人・佳史と、仕事先で再会した真下。十年経ち、彼は大企業の役員となっていた。別れの前後の記憶が辛すぎて、必要以上の関わりを避けたい真下に対し、佳史は昔と変わらぬ情熱を向けてくる。世間知らずで甘えたがりだった佳史も、今やすっかり仕事のできる大人の男。それを眩しく思うと同時に気後れを感じる真下は「友達でよければ」と佳史との付き合いを受け入れるけど…?

感想・レビュー・書評

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  • ☆4だけど4.5かなー。切なさキュン度が高くて。
    大学同級生10年後再会。
    仕事の関係で再会した佳史。相変わらずいい男で、でも思い出すのは付き合ってた頃の甘えた彼。お互い大人になったってことだし、やっぱり今でも好きだけどもう会うのは最後にしよう。と思い佳史にもそう伝えているのに佳史はずっと連絡をしてくる。
    揺れる真下。それでも10年前に思い知った社長令息と貧乏な母子家庭の自分。そして忘れられない後悔。
    もしまた佳史の手を取ってもまた離れることになったらもう真下は耐えられないし、付き合ってもまた同じことで躓くかもしれない。
    何度も何度ももう会わないと思うのに、同じくらい何度も何度も佳史は真下を追う。
    根負けではないけれど、離れたくても離れられないくらいの好きが2人を繋いでるのがキュン!

    お互いが初めての恋人で、好きで好きで。別れてからも違う人と付き合ったけど、初めてだから分からなかった。こんなに好きになれる人に出会えることってそんなにないんだって。
    って言うのが10年経ってお互い分かってるんだよねー。それでも踏み出せないとこがまた!もうくっついちゃえよ!ってなるけども!
    そもそもお互い嫌いで別れてないんだし!

    久しぶりにキュンだったし、小椋ムクさんの挿絵だしで良かったな!
    後半はやっぱり好きになって欲しいから真下の前でかっこつけてたり、大人に振る舞ってた佳史が嫉妬とか全開にして本性出してく話で、これから大型犬ワンコの本領発揮なんだろうから、ベタ甘サイドストーリーなんかも読みたかったり…

  • 切なかった。
    でも「俺たち、出会うのが早すぎたんだよ」と佳史が言ったように
    まだまだ学生と言えば子供の頃の恋愛と違い
    再会はお互い大人になり、現実が見えるようになって、
    だからこそ近づけなくなる真下と
    それでももう後悔はしたくないと押して押して押しまくる佳史と。
    辛い思いをした分、今度はきっとお互いを深い思いやりで
    大切に思いながら愛を育んでいきそうです。

  • 再会のも。

    佳史×真下。
    二部構成。

    大学時代の恋人・佳史と仕事先で10年ぶりに再会した真下。別れの前後の記憶が辛すぎて必要以上の関わりを避けたいのに佳史は昔と変わらぬ情熱を向けてきて…

    前半の真下目線の話にイマイチ入り込めなくて^^;
    何故そこまで頑なになる?って…
    グルグル考えちゃう真下にうーん…となった。
    でも、やっぱり気持ちに嘘はつけない。
    グルグル考え悩み出した答えにホッと。

    後半の佳史目線。すっごくよかった!
    佳史の気持ちが痛いほど伝わってきて。
    そして佳史ってセレブわんこ笑
    わんこ佳史が可愛い♡

  • 良い再会もの。好き過ぎて突っ走っちゃう人と好き過ぎて引いちゃう人。

  • 安西リカさんのラブラブイチャイチャが好きです。
    今回は前半のぐるぐる悩む部分が長めで
    若干退屈してしまったんですけど、
    後半のくっついてからはすごく好きでした!
    正直、別れた理由も拒絶する理由も
    ミチは勝手だな、意地はるなよ~、って感じで
    あんまり共感はできなかったのですが、
    二人とも誰と付き合ってもずっとお互いが好きだった
    っていう王道のお話が好きなので楽しめました。
    特殊なプレイなんかいっこもない
    普通のラブラブエッチが好きなので、
    その点もお気に入りです。
    小椋ムクさんの描く濡れ場が見られて嬉しかったです。

  • ★3.5。受けの前では格好がつかない、とはいえ全然そんなことはなく、どうしてもヨリを戻したいアプローチがとても良かった。
    良かったんだけど、ちょい引っかかる所もあったり。大学で上京して、遠くで母親が倒れた時に、恋人ができて浮かれていた自分を責めて、あげく攻めを拒絶し始めるのは自分勝手じゃないか?お金を工面するという攻めにキレるのも、そこでプライド大事?って。攻めが金持ちとか関係ないよそこは…と、突っ込みたくなる。再会後も距離を置き続けようとする理由がいまいち納得できず。
    後半はラブラブ半同棲の攻め目線。攻めが受けの歴代彼氏の一番になりたがるのが可愛い。と同時に攻めの付き合った人数15人て…ちょっと退く(笑)Hの最中に俺が一番でしょ?て聞くの低俗だけど、この攻めなら許せる。

  • 特に何が起こるわけでもない日常の中でひたむきに恋をする。『好きで好きで』を読んだ時にも思ったけれど、特にドラマチックな展開もなくて、こうした何てことない毎日を丁寧に描き出すのがうまい作家さんだなぁと思う。
    お互い初めての恋に夢中になっていた10代の頃。家庭環境の変化でふたりはすれ違ってしまう。とても嫌な別れ方をした。大人になった今ならもう少しやりようがあったのだろうけど、子供だったあの時にはそうすることしかできなかった。
    相手を深く傷つけてしまった自分の未熟さをずっと後悔していた受と相手を守りきれなかった事を悔いていつか会える時が来たら二度とその手を離さないと心に誓っていた攻。
    そんなふたりが10年後偶然の再会を果たす。
    過ぎた時間などあっという間に巻きもどってしまう。変わることのなかった想い。
    読後じんわり心が暖まるような、地に足のついた同級生再会ラブ。こういう感じ結構好きだな~

  • 同級生でワンコ×しっかり屋さん。
    前半のお互い両想いなのにすれ違いまくりに禿萌え。
    ワンコ攻の特攻もかなりイケてました♡
    後半も攻目線ストーリーが好きなわたくしとしては大正解!
    安西さんハズレないですね!

  • 大企業の役員の佳史×会社員の真下。大学時代の元恋人同士の再会もの。
    ふたりの過去から現在までのことがとても丁寧に繊細に描かれています。十八のふたりでは駄目だった。でもそのときだからこそのものもたくさんあって。十年ぶりに再会して、かつての楽しかったこと、辛かったことを振り返れるようになった。お互いを傷つけることになってしまった場面ではこちらも胸をかきむしられるようでとても辛かったです。好きでずっと忘れられなかったのに、過去のことや佳史の今の立場を考えて臆病になってしまう真下の心情がとても切なかったです。
    ふたつめのお話ではがんばっていい男になったけど真下のことでは昔と変わらなくなっちゃう佳史が見られて微笑ましかったです。
    ただ唯一のひとに出逢えて想いが重なるのは本当に奇跡なんだなとしみじみと感じたお話でした。

  • 10年後の再会。
    話は2編、受けのミチ視点の話と続編の攻め佳史視点。
    先の話がせつなくて好きです。
    18歳は子供だけど28歳もまだまだですよね。
    仕事のできる大人の男になるべく頑張れ佳史!

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