初恋ドローイング (ディアプラス文庫)

著者 :
  • 新書館
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本棚登録 : 101
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403523809

作品紹介・あらすじ

展覧会で、同い年の堂本の描く絵に魅了された連。堂本は連の通う画塾の先生の息子で、孤高の天才として周囲から一目置かれる存在だった。連はそんな堂本に果敢に話しかけ、持ち前の人なつこさで親しくなっていく。ストイックで格好いい堂本が、たまに連の絵をほめてくれる。それが嬉しくてくすぐったい。その気持ちは次第に恋へと変化していき…?美大受験を目指す高校生同士の、初恋グラフィティ。

感想・レビュー・書評

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  • 素直で瑞々しい感性で描かれていて、いつの間にか話に入り込める青春モノでした。
    美大を目指している天才肌で無口な堂本の作品に憧れて、自分もまた美大を志すことにした連が、彼への恋を自覚していく姿にキュンキュンさせられました。

    高校生モノっていい!と思えるお話でした。受験とか夏期講習とか学祭とか!お約束アイテムがぎっしり。
    合格を目指して熱くがんばる連の姿に、思わず応援したくなりました。
    連はとても明るくて素直でかわいかったです。
    堂本誰もが憧れるカリスマ性があって大人っぽく見えるけど、でもちゃんと年相応なかわいいところもあってステキでした。

    互いにモデルになって絵を描きあうシーンがすごく印象的でした。連が最初意識しないで脱いじゃうのがかわいかった!その時の堂本の反応が…!
    ドキドキするシーンにときめきました。
    連がスランプに陥った時の堂本の言葉が、またよかったです。
    「好きだから、苦しい。でも好きだから、苦しいのも受け入れる」
    絵に対する気持ちと、好きな人への気持ちが同じようにどんどん大きくなっていくのがこの一言に集約されているようで、すごく胸に響きました。
    心情を描くのがすごく上手い作家さんです。Hシーンじゃないさり気ない場面でも、ものすごく濃厚な萌が詰まってます。
    連が物怖じしない性格でとっつきにくそうな堂本にも積極的に出てるところがよかったです。コンプレックスを感じても、堂本に受け止めてもらって明るく復活するのにキュンとさせられました。

    楽しみにしていた書き下ろしもよかったです。俺の彼氏、最高とノロけてる連にキュンとしちゃいました。
    ヤキモチ焼いて心配してるのは連よりも堂本の方がすごかったこともニヤつきました。

  • 孤高の天才と言われている堂本と人懐っこい連。タイプは全く違うけれど、一緒にいるとなんとなく落ち着く2人。素っ気ない態度を取られても、イライラしたりしない連の力が大きいのかも。と感じた。美大受験に向けて頑張る2人が、心から絵を描くことが好きだと伝わってきて楽しくなる。今後もきっと、好きな絵を一緒に描き続けていくんだろうな。と思うと、幸せな気持ちになれた。

  • 同級生
    ストーリーとしてはまぁありがちな絵に惚れて、本人に惚れてパターンですが、2人のキャラも良くて、とても良かった。
    サッカー部やめて、受験生になった連。成績はそこそこだけど進学先の希望もないときに思いがけず絵画で賞を貰い、美大進学を考え始める。友達の通う画塾で展覧会で見たすごい絵の作者である堂本と知り合う。堂本は他の友達と全然違って、寡黙で絵が天才で、クールで。どんどん連は興味を持つけど、なかなか距離が縮まらず。
    連が本気で美大進学を決め、予備校に通ったりするうちにだんだんと親しくなって、いつしか連は恋に落ち…

    根暗×根明でもあるかな?
    寡黙だけど独占欲強い攻と明るいけど自分に自信が持てない受って感じで、初々しい感じがすごく出ててホンワカします。受験生!って感じ

  • ★3.2
    芸術や美大を題材にしてるのは新鮮で話は良かったけど、とにかく受けが全く好みじゃなくて萌えなかった…。ポジティブで素直で元気すぎて色気とか恥じらいとか情緒がない;あっけらかんとしすぎてる。そこが受けの魅力なんだろうけど、いかんせん萌えない(笑)

  • ・可愛いとにかく可愛い!イラストもぴったり
    ・お互いをデッサンとか萌えシチュ
    ・脇キャラも魅力的

  • 孤高の天才として一目置かれている堂本×コンクール入賞を機に美大を目指す連。
    ひとつ目のお話は美大受験に向けて練習を重ねていくお話。この時にしかない青春のきらめきって感じの爽やかなお話でとてもよかったです。年を重ねるとこういう時代ってほんの一瞬なんだなあととても眩しく感じます。美大受験のことも全然知らなかったのでとても興味深かったです。
    連が素直で人懐っこく明るい性格なので読んでいてとても気持ちがよかったです。「好きだから苦しい。でも、好きだから苦しいのも受け入れる」、そして帯にもなっている1行がとても胸に響きました。受験が終わって堂本と会って、悔しいと涙が止まらない連の姿にすごく心が揺さぶられました。本当に素敵なお話でした。
    ふたつ目のお話は美大に入ってからの付き合い始めのお話。コンプレックスがテーマです。付き合い始めのカッコつけたり遠慮したりっていうところからさらに一歩お互いに近づく。連の素直な好きって気持ちが溢れててとても可愛らしい。そしてあまり感情を表に出さない堂本が眼差しで愛おしさを伝えてくるのにやられました。

  • ありがちだけど譲れない萌え!
    いいと思います!!
    第三者からは2人は両思いなのが丸わかりなのにくっつきそうでくっつかないジレジレがたまんないっす。
    壮大なスペクタクル巨編BLもいいけど、じんわり温かい気持ちになれるBLも好き♡

  • 青春のぴゅあっぴゅあな感じが素敵です。

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