- Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
- / ISBN・EAN: 9784403523854
作品紹介・あらすじ
幼い頃に両親を亡くし孤独のなかで生きてきた仁居は、高校時代はじめての恋に溺れ、その一途さゆえに相手を追いつめ捨てられてしまう。以来十年、人を愛することに臆病になっていた仁居は、ある日、元同僚の国立と出会う。人懐っこく優しい国立は独りきりの仁居の生活にするりと入り込み、心をひどく波立たせた。自分の重すぎる愛情で大切な人を失う恐怖に、国立から距離を置こうとする仁居だが…。
感想・レビュー・書評
-
たくさんの大好きな台詞や言い回しがある、買って良かった一冊になりました。書ききれないので、また別の機会に感想まとめたい…
繊細な心理描写と、それに合わせた演出が本当に上手で、いつか凪良先生は教科書に載っちゃうんじゃないかな…と読みながら思ってました
いい意味で商業BLっぽくないのが良かった!
追記
讀賣にインタビュー掲載あり、内容がなかなか衝撃だった詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
淡々と始まる物語。国立目線のストーリーが始まるとぐっと引きこまれました。切なくてあったかい。
-
せつなくて苦しくて壊れそうで。。
何度も胸がギューッとなって気が付いたら泣いてた。
凪良ゆうは読み出したら止まらない。 -
ハッピーエンドになるであろうことは予測できつつも、それでもなお本当に幸せになるんか...?って心配になるぐらいにはずっと地獄だった、そういうの大好きです
-
走り出し暗いんだけども、テーマはやっぱり重いんだなあ……
凪良節は既に健在
柿の種チョコがこんなに出張るとは… -
距離感に悩む二人の話。
文体のテンポが良く、読後感は爽やか。
これまではどちらかというと心理描写に主眼にした作品を読んでこなかったため、行動や情景描写だけで仄めかされる心理描写を読み取るのがやや苦手だった。
こちらの作品はまさに心理描写にスポットを当てた作品だ。特別大きな起伏はないのだが、丁寧に繊細に描かれた二人の気持ちの流れは人間らしく、読み手にもスッと馴染んできて感情移入できた。
構成は受けの視点で始まり、攻めの視点の章が挟まる。これにより視点に偏りが出ず、お互いの本音がわかってよかった。