さよなら一顆 (ディアプラス文庫)

著者 :
  • 新書館
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本棚登録 : 242
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403523908

作品紹介・あらすじ

それは7月3日、涙の日と言われる日だった。中古貴金属買取店に勤める座波は、閉店間祭に婚約指輪を売りにきた男性客に気まぐれに夏みかんを振る舞った。無表情で淡々としていた男がふいに「おいしい」と言って涙をこぼし、その出来事は妙に印象に残った。だが数日後、ホテル街で女にひっぱたかれた場面を、伴の客・矢神に目撃され…?愛を見失った男と心を見失った男の、センチメンタル・グラフィティ。

感想・レビュー・書評

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  • なんだろ、すごく読み進むのに時間がかかった。
    後半はすっと読めたから、前半が読みにくかったのか・・・?

    「座波」「榛名」がイコール、というのが理解しにくかったのかも。
    「座波さん」と呼び掛けられ「榛名は」と答えているのが別人としか思えず、誰だ!?みたいに思って、拘ってしまったようだ。

    初めに「座波榛名」と氏名が続けて書いてあったら・・・と。

    自分は根に持つタイプだったらしい。
    残念!!?

  • 一穂ミチさんのBL作品てどんな感じなんだろう?と思って手に取る。

    ちょうど夏の話で、気温や湿気を含んだ空気感などをリアルに感じることが出来た。
    思っていた以上にBがLしていて、濡場が苦手な私はドギマギ。

    どうやら私は生真面目でちょっとズレてるキャラクターを好きになる傾向があるようだ。可愛い~~!

  • 2021/02/09-02/13

  • 前半はテンポが遅いなと思ったけど、女好きの主人公が男に少しずつ惹かれ、自分の気持ちに困惑していくのが丁寧に描かれてます。ノンケが男に惚れるよくある展開ではあるけれど、そこは一穂先生なんで…さすがの表現力です、とても楽しめました。

  • 貴金属買取店にエンゲージリングを持ち込んだ男と、店員のお話。朴念仁でこんな男にも奥さんと子供がいたんだ・・・という感じの比呂と、ちょっと世話焼きというか面倒見がいい?座波のお話。
    ごめんなさいどうしてもこの方の絵が苦手でちょっと残念でした。お話の方も淡々系かなと。

  • 静かで、一穂せんせいの美しく涼しげな文章がとても素敵なお話。座波くん視点だと宇宙人ぽい矢神さんも本人視点になるとただただ誠実で不器用な人だった。このカップル好きです。

  • チャラ男と生真面目でずれてる変人。
    相変わらず職業を軸にしたストーリー運び、モチーフ選び、巧みにするする描かれる言葉運びは見事! 面白いなぁ。
    別に好きになるのに理由とか理屈なんていらないし男同士だからってなんの問題が? とあっさり飛び越えてしまういい意味での軽さが楽しい一穂ワールド。
    榛名のキャラクターが飄々として魅力的でした。
    リーマン萌え、わかる。笑

  • 攻め)ノーマルの女好き 受け)ノーマルのバツイチ
    攻めがチャラいな!そして受けがテンション低い。
    こういう決して交わらないような二人がカップル成立してしまう、BLってすごい。
    中古買取店店長って仕事もおもしろい。

  • 最近の一穂さんは、自分の萌えにヒットしなくて微妙な感じ。
    二人が出来上がる過程は変わらず丁寧で、話も面白く読ませていただいたんだけど、なぜかしっくり来なかった。

  • memo: コミコミ特典イラストカード&出版社ペーパー

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著者プロフィール

2007年作家デビュー。以後主にBL作品を執筆。「イエスかノーか半分か」シリーズは20年にアニメ映画化もされている。21年、一般文芸初の単行本『スモールワールズ』が直木賞候補、山田風太郎賞候補に。同書収録の短編「ピクニック」は日本推理作家協会賞短編部門候補になる。著書に『パラソルでパラシュート』『砂嵐に星屑』『光のとこにいてね』など。

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