奈落の底で待っていて (ディアプラス文庫)

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  • 新書館
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403524011

感想・レビュー・書評

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  • 表紙もエロ美麗なんですが、カラー口絵と扉絵にキュンときてしまいました。何とも言えない良いアングル。千尋が初めて馨の笛の音を聴いたシーンも挿絵にあって、重要シーンが美しく再現されていてため息モノです。

    明治時代の遊郭もの。ディアプラス初作品ということで、あのルビー文庫みたいにカラーを変えるのかと思ってたら、いつもの残念忠犬ものでした…w
    見てくれは隙なし完璧ハイスペック紳士なんだけど、蓋を開けたら馨まっしぐらでした…
    間違いなく宮緒作品デフォルトの残念攻。
    待てをがんばるけど、がんばり切れない。
    千尋の片想いが周囲も親も公認ぽいのが、ちょっとほのぼのです。

    願いはただ一つ!馨の下僕にひたすらなりたいだけというww
    馨に認めてもらうために努力して勉学に励み、事業でもこれでもかというくらいの成功をおさめて財を成しているのはまあいいとして、とにかく下僕志願がハンパないです!下僕ライバルは、徹底的に駆逐撃退する番犬タイプ。
    シリアスのはずなんだけど、「姫様、姫様」って斜め方向へ必死で頑張るイケメンには、いっぱい笑わせてもらいました。

    その努力の甲斐もなく、自分の元へ来てくれない馨に想いをつのらせての濃厚Hシーンは、読みごたえたっぷり。
    ちょっとHENTAI入ってるのが刺激的でよかったです。
    緊縛プレイとか、出産プレイとか、マニアックでした。
    そのハンカチに包むなよ~!!と思わずツッコみましたww

    エロだけじゃなく、馨がどうして伯爵の嫡男から妓楼の男娼に堕ちたのか、どうして身受けを拒むのか…という情緒的な面も細やかに描写されていて、感情移入しやすかったです。
    馨と薺との交流や、千尋を絶妙に御する浅見の苦労も読んでいて楽しかったところです。

    「姫様っ!」とか、「ややこが…」とか、大げさな言い回しに恥ずかしくなりながらもwけっこう癖になりそうです……
    エロ楽しく読めました。

  • 途中まで可愛いお話で、元華族で落ちぶれて陰間に堕とされた薫と、薫に一目ぼれして一途に思い続ける千尋のお話でした。
    千尋が一途に思っており、その感情がストーカーを超えて怖かったのはBLという世界観からスルーしておりましたが、途中から千尋の変態性が怖かったです。
    最後の最後、どうしたのだろうか、千尋君は。あんなに薫にお姫様として扱っていたナイトな千尋君。いやぁ、垣間見えるところがなかったとは思えませんが、そこまで変態だったのね。

  • 一本前に読んだ宮緒先生のお話とちょっとかぶるシーンがあって、がっかりしたとこはあったものの、よかったね。スパダリの狂愛執着系は大好物だなー。

  • わんこ攻め大好き!!今回も執着が凄い!
    俺のお姫様とずっと言ってるし、嫌いと言われたら嬉しすぎて抱き潰す。
    最近執着攻めハマってるからとことん読みたい。

  • サブタイトル、ここ掘れわんわん。自分を犬と称し受け様をお姫様と呼ぶのに最初から最後までマウント取ろうとし続けるワンコはちょっと、うん、……緊縛美味しかったです。

  • この表紙を見ただけでは、BL小説だとは思えないかもしれません。その点も、実は私の好みでした。
    タイトルも表紙もまさに理想であったのですが、購入前に読んだアマゾンのレビューで、いささかの躊躇いを憶えたのも確かです。

    ―これはいわゆる一般的な遊廓モノではない。
    という感想があり、あまり期待しない方が良いのではないかという気がしました。
    他の方の感想も似たようものでした。
    評価は軒並み高いものの、私が読みたいようなものとは少し違うかな―。
    しかし、絵の美麗さと衝撃的なタイトルに惹かれて購入を決めました。

    読後の感想は、ただただ圧倒された、です。
    良い意味でも逆でも、あらゆる意味で圧倒されました。読み応えはあり、昨日届いた本をもう読んでしまったのだから、文句なしに面白いのです。

    伯爵令息の馨を一途に慕う同級生が男娼となった馨を身請けしようとするも、馨にはその身請け話を素直に受け容れられない理由がありました。
    その理由というのが話の進行によって次第に明らかにされてゆきます。

    面白くて、あっという間に読めて、しかも迫力がある―それは確かですが、こういう話に共感できるかといえば、ちょっと、どうでしょうか。
    素晴らしい作品に出逢ったときは、こういう作品を自分も書いてみたいものだと思うのですが、今回は、そういう意味も含めて、あまり目指したい路線だとは思いませんでした。
    とりとめもない感想になってしまいました―。

  • ワンコもの。ある意味『達幸』よりすごくない?

  • 安定の大型わんこ いや、犬攻めだったwww
    狂気を孕んだ執着攻めなんだけど、所々でぷぷっと笑いがwww
    相変わらず笠井さんのイラストが素晴らしい♡

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著者プロフィール

(みやお あおい) 2011年プラチナ文庫『堕つればもろとも』 (フランス書院)にてデビュー。以降、BL各社で活躍中。

「2016年 『シークレットクルーズは危機一髪 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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