- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784403524042
感想・レビュー・書評
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逃げる話
病院の次男×看護師の駆け落ち
逃げて、辿り着く先は?っていう危うい感じと、開き直りと。
まぁ、そこそこ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
口絵のシーンが切なくて胸が詰まった……この系の砂原さん大好き。
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2016年度のマイベスト3に入りそうな勢い。
いい作品でした。 -
やきもきしたけどハピエンでよかった。末長くお幸せに。
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雑誌で読んだ時に涙腺崩壊したのに、またもや涙が止まらなくなってしまいました…
センセの初のシリアスな駆け落ちものだそうです。最初からでき上がってるcpも初めてなのでは?
大病院の息子の大学生と年上の看護師が、兄弟と偽ってさびれた海辺の町でひっそり暮らし始めますが、深山は洸生の約束された人生を奪ってしまったのではないかと自責の念にかられ、彼をいつか失うことにおびえる気持ちが消えることなくて。
洸生の将来と自分の恋心との間で葛藤する深山の気持ちが切なかったです。大人の常識や分別で物事を考えなくてはと思い、洸生に本心を言わず自分一人で決着をつけようとする深山。洸生の医者としての将来を潰したくない気持ちはもちろんだけど、すごく愛してるから捨てられたら生きていけなくなるのではと不安になる気持ちの方が大きいのです。
自分は年上だし、彼は若くてモテるノンケなので。
ハタチそこそこの相手じゃ不安になるのも仕方ないですね…
でも、そんなおびえきってる年上の恋人へ、洸生が見せた揺るぎない気持ちがすごくて。胸がいっぱいになりました。
センセのシリアス作品で久々に涙腺決壊…!
得意の砂原節展開だとわかってるんだけど、それでもこれは切なくて愛が深くて泣けました。
海辺の廃れた町の風景が自然に目に浮かぶような描写もすごく印象的でした。
書き下ろしの「世界のつづきを君におくるよ」は、そのすぐ後の話でした。
二人で幸せになるためにあえて選んだ道ではあるけれど、それでも恋する二人にとってはなかなか辛い日々だったことが改めてわかります。
周囲の反応も微妙なのがシビアです…
でも、二人はラブラブなので会えば燃え上がるwww
エロ的にはかなりHシーン多めで萌えます。
センセのHシーンはとても私的ツボにヒットします。
15年目の記念すべき作品にふさわしい、味わい深い一作だと思いました。