恋にいちばん近い島 (ディアプラス文庫)

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  • 新書館
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403524271

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  • 元彼に金を持ち逃げされた翠は小笠原諸島での半年の勤務で200万という報酬に惹かれ、人生をやりなおすべく寮監のような仕事に就く。そこはケータイもまともに通じないまさに陸の孤島で希少生物の保護や繁殖研究を行なう研究者たちとの生活。
    島へ向かう翠を迎えにきたのは初恋の人、ムギだった。
    まだ中学生の頃、遠距離で自然消滅してしまった、でも人生で一番好きだったムギ。
    最初は避けられてるかと思ったけれど・・・

    再会モノで、研究所メンバーもいい人たちで、都会のような自由はないけど、閉鎖的ななかで二人の恋心がちょっとづつ育っていくのがかわいくて、ホンワカするお話。
    もちろんそのため?の諸々のトラブルもありつつ・・・

  • 川琴先生の本ではいちばん好きです。
    小笠原の孤島で繰り広げられる再会ものです。
    主人公の翠が、割りと波瀾万丈な割に前向きで明るくてとてもかわいいです。
    小笠原の大自然に癒やされながら、初恋のムギと再び想いを通わせるほのぼのなお話です。
    小笠原に行ってみたくなります!
    小椋ムク先生のイラストもとーーーってもかわいいです!
    二人はこの先も仲良く幸せにやってくんだろーな、お幸せに‼

  • ★3.5

  • 博物館の学芸員兼大学院の学術研究員のムギ×調理師の翠。小笠原諸島での再会もの。
    雑誌で読んでとってもよかったので文庫化を楽しみにしてました。続きもとってもよかった。
    翠がとても素直で健気で一生懸命で、読み終わって、よかったね〜という気持ちでいっぱいになります。ムギは無口だけど根は優しくて行動力があって素敵なイケメンでした。お金を取り戻すくだりがすっごいなと。後任を探して動いてくれてたところも。「欲しいもの全部取りに行く」ってセリフがまた素敵だ〜。
    まわりのひともあたたかいひとたちばかりで。室長が素敵ですね。
    えっちはお互いに好きっていうのが溢れてて、甘くてあったかくて大満足。翠が快感に素直なのもとってもよかった。
    小椋さんのイラストも素敵でした。表紙も素敵だけど、口絵が淡く優しくて大好き。菊池さんほのぼのしてほんと可愛い。

  • 元カレに騙され一文無しになった翠が働くために離島に渡り、そこで初恋の人に再会する話でした。
    翠がすごい頑張り屋さんでした。与えられた仕事にも一生懸命。ムギも無口で男っぽくて頼りがいがあって、好感度大。

    舞台になっている、小笠原諸島の島は架空の存在ですが、昔からの自然と固有種を守り生態系を保護する活動は、事実に近い描写で興味深かったです。
    テレビも無ければ電波も届かないような自然の中で、植物や動物たちに囲まれ、どんなにのどかな再会ものになるかと思ったら、やっぱり人間のいるところには事件が起こるものなんですよね…
    世の中、翠を騙す男もいればこんな島でも悪いヤツはいるんだなと、リアルに世知辛さもありました。

    そんな中、ムギと翠の再会愛には心がとろけそうになりました。翠のムギとの想い出がまた切ないのです…!翠はムギのことものすごく好きで好きでしかたなかったんだなって伝わってきました。別れた経緯が悲しかったです。二人ともまだまだ未熟で幼かったんですよね…
    二人がまた心を寄せ合っていく姿に胸がキュンキュンしました。特にムギがすごくステキでした。守らなくちゃいけない自然と同様に、翠のこともすごく守ってた!
    離島が舞台になってるのもよかったです。何にもないから、二人がくっついたらHざんまいかなと思ったら、そうはいかないところとか(笑)
    そういう微妙な心理が上手く描かれていて、もっとイチャイチャさせてあげたい!という心境になりました。

    書き下ろしでは、さらに甘いイチャコラHが!しかし、そこまでたどり着くにはまだ二転三転ありまして、どうなるのかなと孤島事情にあれこれ心配しちゃいました。
    小椋ムクセンセのイラストがステキすぎて、ほんとに満足。
    胸キュン再会愛ランドラブに、浸りきりました!

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著者プロフィール

(かわことゆいか)・作家・白泉社にてデビュー後、B‐Prince文庫新人大賞受賞。現在、BL各社で執筆中。

「2022年 『異世界で獣人のつがいになりました』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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