それは運命の恋だから (ディアプラス文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403524486

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  • 会社ではクールで結婚なんか採算が悪いと豪語してる受け。だが実は家族を早くに亡くしてるので本当は結婚願望がある、がゲイなのでそれは無理と諦めて生きてる。ある日白髪を見つけ老いていく自分にこのまま何もないままか?と焦り、一念発起してゲイの恋活に行く。そこで見た目が超好みの人が居たけど全然話が弾まずしかも趣味も好みも合いそうもない。とはいえだれか良いと思った人を書かないといけないので書いたら何故かカップル成立してビックリ!嫌われてしまわないように色々努力します!と相手に宣言する。
    何回もか合って向こうが良い人でとても幸せ、でも自分を客観的に見て嫌われないようにしようとする受けが健気で可愛い。

    実は攻めの方はノンケだけど従兄弟に付き合って恋活パーティに同伴。ルールに則って希望の相手を書かないといけないので、およそ自分を指名しない相手を書いたらまさかのカップル成立でビックリ。早めに断ろうと思っていたけど受けの素直で純粋なところを知ってどんどん惹かれていき、フィジカルコンタクトに持ち込みたいのを受けの可哀想な過去を知って理性を総動員して我慢する。
    そうこうしてる時に仕事で関係があるのでお互いの会社の人と飲み会をする事になって同僚から攻めがノンケで付き合いで恋活パーティに行った事をバラされてしまう。
    もうすっかり受けを好きになっていて、その恋活パーティのことはゆっくり信頼得て言おうと思っていたのに。
    そして受けは、今までこんなに良い人が自分なんかと付き合ってくれてたのは営業の経験値を上げるためだと妙に納得してショックを受けてしまう。


    月村さんらしい自信の無い受けでやはりグダグダするのだけど、今回は攻め視線が多目にあって、いつもだと攻めの気持ちを読者として想像するだけで受けと同じようにもだもだするのだけど、攻めの気持ちが分かって安心して読み進められたのが良かったです。優しい気持ちでゆったりと読み終える事が出来ました。

  • 社内ではクールを気取る拓海。本当は恋愛小説みたいにドラマチックな恋に憧れているが中々そんな出会いは無く数年。
    ゲイの婚活パーティーに参加を決めてそこでカップル成立した細谷とお付き合いを始めるが…。

    拓海の乙女っぷりがもう可愛すぎてたまらないです。
    実は細谷はゲイではなくて、でも拓海と過ごしているうちに惹かれずにはいられない訳がなく。

    途中で拓海が傷ついてしまうのにはじわっと涙が出てきました。
    拓海の為を思っての細谷が事実を言わずにいた気持ち、分からないでもないけど難しいなと。

    「運命の恋」こんな幸せな2人にはピッタリの言葉だと思いました。

    細谷のいとこのお話も良くて可愛らしく心が暖かくなるお話でした。

  • 久々に読んだ月村作品ですが、初期作信者が作者買いをやめた理由を思い出した一冊でした。
    後日談とか脇CPとかどうでもいいので、メイン二人がくっつくまでをもっとこねくり回してほしかった。
    とはいえ、そういう作者に対する思い入れを除くなら、十分面白かったです。
    卵のシーンはお気に入り。

  • お見合いパーティーカップル

    会社では独身主義の皮肉屋の拓海。それはゲイであることを隠すためで、本当は恋愛小説が大好きなロマンチストで、運命の出会いに憧れていた。
    しかし、ゲイであることからそんな出会いは流石に厳しいと思い、意を決してお見合いパーティーへ。
    しかし気になる人とはロクに話も出来ず、惨敗で、絶対カップルにはならないと思って相手の名前を記入したところ、まさかのカップル成立。
    紳士的な細谷に緊張しっぱなしではあったものの、とても幸せだった。
    しかし、細谷が拓海を選んだ理由、そしてそもそもお見合いパーティーに参加した理由を思いがけないタイミングで知り、ひどく傷ついて…

    安定して読めるお話。
    後半は細谷の従兄弟や同僚も加わり、色々あって、でも天涯孤独のさみしがりの拓海が大事にされて、幸せになる話で、ストレスなく楽しく読めました

  • ノンケ×ゲイ 交互視点
    付き合いで行ったゲイのお見合いでマッチングしてしまったノンケとロマンチックな恋に憧れるゲイのお話。
    ペシミストって何だろうと思って調べたら悲観主義の事でしたwネガティブ受っていう事ですな。
    後半は脇キャラの恋も回収してくれて読み終わった後の満足感も充分で面白かったです。

  • ★3.5。2cp収録。ノンケなのにゲイの恋活コンパに参加した攻めが、乙女思考なゲイの受けにはまってしまい、まぁ不本意なところで受けにノンケだとバレてしまうという…王道ものでしたが楽しめました~。短いけど従弟カプのスピンの方が攻めの見せ場もあったし、面白かったかな?
    帯に「運命ではありません」という他の本のタイトル紹介があってそんな、、てなった(笑)

  • 会社ではクールな偏屈キャラを演じてるのにホントはロマンス小説好きな乙女キャラ。
    早くに両親を亡くして身内もいなくて一人で頑張ってきた受け。可愛いですね。

  • ゲイではないのに付き合い始めてしまう細谷、いつばれてしまうのかハラハラしながら読みました。
    従兄弟の慎吾の話も可愛いかった。

  • 可愛い。めっちゃうるうるのきゅんきゅん。どっちのカプも末永くラブラブしてほしい

  • ありえないと思いつつ、これが運命的な恋なんだな…って頷けるロマンティックなストーリーでした。どうなるの?どうなるの?と一喜一憂させながら、最後までグイグイ読ませる腕がセンセは超一流だなと改めて実感。

    ゲイのお見合いパーティから始まるお話で、主人公の拓海の細谷に対する恋心に何度も胸がしめつけられました。クールビューティの鎧で、ずっとゲイである自身を守り通してきた拓海。そんな彼が夢にまで見た出逢いに胸躍らせ、細谷へのピュアな恋に夢中になる姿は、真相を知ってしまった読み手には苦しくて胸にくるものがありました。
    センセらしい王道なんだとわかってはいるんですけどね…

    でも、相互視点で描かれていたので双方の心情がしっかり伝わってきたのがよかったです。細谷、ステキです。
    誤解の解き方が男前でした。
    どんどん、甘い方向に話が転がっていくのも良かったです。エロ的にもだけど、イチャコラでも相当ニヤつけました。

    「これも運命の恋だから」は、細谷のいとこの慎吾がメインの話でした。思ってた以上に慎吾がすごくかわいくて、いじらしくて、思わずほろっとさせられました。北村だって、こんな慎吾の姿を見たら即落ちですよね。キュンキュンさせられました!

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