甘い嘘 (ディアプラス文庫)

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  • 新書館
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403524516

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  • 体の関係のある親友が、ある日突然『地元に帰って結婚する』と言ったら―。
    そんな親友にずっと片想いをしていた受の七生が切ない。
    結局、ハッピーエンドになるので良かったものの、七生に辛い思いをさせた佐倉に対するモヤモヤだけが残った。
    七生は良かったけど、攻の佐倉はちょっと…。攻ザマァでもあれば違ったのかな。

  • 佐倉の諦めたところ、心の中の孤独に共感した
    七生が朗らかでかわいくて、2人が幸せになってうれしい

  • 不器用な2人の話。2人とも仕事は出来るのに、恋愛では何故...。と言いたくなるほど不器用。両想いにしか見えないのに、2人とも片想いだと思っているなんて...。ハッキリ言えばいいのに!と言いたくなるほど焦れったい。でも、お互いが大切で離れたくない。と思っているのが伝わってきて、心から応援したくなった。味方もどんどん増えていっているし、きっと仲良く幸せに暮らしていくんだろうなぁ。

  • 恋心を隠して身体の関係だけで5年、前半後半で視点が代わります。前半だけでも読み終えた感があったので、まだ半分もあるやーんという嬉しい構成。

  • 受の一生懸命というか性格に救われた一冊でしたね。最初はもう、攻が好きになれなくってね~。でも受のことが好きだってのが分かってからちょっと見直したら今度は偽装結婚ときた!でも攻の過去とか読んでたらなんか切ないっていうか、受に出会えて良かったよねって思えました。

  • 星3.5好きと言えずにセフレの関係。
    その後の「甘い恋」はちょっと変わった展開で、この後もどうなったか気になる。

  • 佐倉と友達以上恋人未満の関係を続けている七生。片想いで、佐倉からも憎からず想われているとは思うけれど、確信が持てず、側にいられなくなるよりはと、ずるずるときてしまった。
    最初は七生寄りで読んでいて、もうほんとに佐倉の気持ちがわからなくて。でも佐倉が過去のことを話してくれて、ああそうだったんだなと佐倉の気持ちが目の前に開けた感じで。
    別れの場面がじわじわと胸に迫って切ない。
    別のひとに口説かれても心が全然動かなくて、ちょっとしたことでやっぱり忘れられないと思い知って。無事に想いを通じ合わせられてホッとしました。こういう描写が安西さんは本当にお上手で読ませられます。
    続きは佐倉視点で残った結婚の件とか家族のお話とかと絡めて。難しいとこだけど、ふたりで乗り越えていって欲しいなと思います。

  • なんとなく攻めの言葉足らずな性格が「好きで、好きで」の志方に似た印象。まあ、志方は自分がどうでもいいという態度はないけど。
    七生の屈託ない性格もよいけど、ぐるぐるしすぎー。なのにカラダだけってのも。
    葛藤はありつつも付き合えてよかったね。だがー、遠距離すぎ。そのままでってのも大変そうだが。

  • ★3.65

  • 友達以上恋人未満なスッキリしない関係であっても、秘めた片想いを守り貫いてきた七生。
    しかも、相手である佐倉は七生のことを親友と思っているのか、セフレと思っているのか、はたまた恋愛という意味で好きなのか、イラっとするほど読めない態度で…!
    だからなおさら、七生のけなげで一途な片想いに切なくさせられてしまうのです。

    七生がささやかな自尊心からか、男に慣れた感じを装ったり自分からは連絡しなかったりしたのはノンケである佐倉に対する気遣いもあったのが伝わって胸が痛くなったりしたのだけど、佐倉は何を考えてるのか最初のうちは理解できなくて、なんで七生は彼の事がそんなに好きなんだろう?って思っちゃいました。
    佐倉が実家に帰ることを七生に告げたところでは、もう腹立たしくて憎しみまでわいてきたんだけど(笑)
    その後、徐々に佐倉の過去が明かされていくうちに、七生以上にものすごく佐倉のこと誤解してたのに気づかされました。
    ゲイである七生も苦労したこと、傷ついたことがいっぱいあっただろうけど、何不自由ないハイスペックな男に見える佐倉もまた苦しんでいたことがあっただなんて、見抜くことができなかった…

    佐倉はものすごく七生に救われていたんですね。
    そして、ものすごく愛していたんですね。
    佐倉は明るくてやさしくて、愛が深い七生に出会えて幸せだったはず。
    互いに何が一番大切なことか気づいて良かったですよね。なりふりかまわず相手に飛び込んでいくのは、ほんとに勇気がいることだけど、二人とも互いの想いに気づけてほんとに良かったです…

    ラストのところはうるっとしてしまいました。工藤さんもいい人だったけど、長年の想いを貫いて幸せになってくれて安堵です。

    書き下ろし「甘い恋」は、互いの家族関係にせまったお話。こういう話は好物です!百合はちょっと…と思ったけど、七生にとってはまあよかったわけなのでww
    強がりな受を描くのがセンセはうまいですね。
    今回もすごく良い話で満足でした。萌えもたっぷりで妄想炸裂でした。

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