ふったらどしゃぶり~When it rains, it pours~完全版 (ディアプラス文庫)

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レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403524615

感想・レビュー・書評

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  • 大好きな作品で何度も読み返している作品です。こんなに切なくて胸が締め付けられるような痛みを感じる恋愛小説は他にないくらいです。二人のそれぞれの葛藤や悩みが手にとるように伝わり、ラストのシーンでは涙が出そうになりました。色々傷つき傷つけてきた二人だからこれから少しずつ幸せになっていったらいいな…本文中要所で登場する「雨」の描写が本当に巧みで一穂先生の描写のうまさ、ストーリーや登場人物を身近に感じさせる文章に感動の余韻が止まりません。

  • 久しぶりにBL購入。今まで読んだことがない感じの作品でいい本でした。
    文章がとてもきれいなので苦しさも嬉しさも切ない感じも気持ちよく伝わってきた。
    みんな幸せになって欲しい。
    続編もすぐに購入した。

  • 旧版既読。
    5年前に読んだ本なんだけど完全版?
    ( ̄◇ ̄;)エッ…完全版って何?って買った本。
    前の本よりエピソードと書下ろしがある事なのね。
    今回も前回と同じ感想
    https://booklog.jp/users/ankohaanko/archives/1/4840154074

    だけど今回はよりセックスレスに悩む一顕に肩入れしてしまった!!
    する気はないのに子供が欲しいって言うか
    おりの狡さが鼻についたし上から目線だよね。
    一顕の愛情がなくなる…って思わなかったんだべか?

    それとは別にかおりの元先輩の悪意が…これはキツイ・゚・(ノД`)・゚・。

  • やっぱり好き。
    分厚くても何回でも読み返したい。


    メールのアドレスを間違えたことから始まる関係。
    はじめは日頃のちょっとしたことを伝えるだけだっただけなのに、その相手が同じ会社の同期でそれも互いに感じ良くは思っていなかった二人。
    前に読んだ時とやはりちょっと違う見方で読んでいるかも。
    それに、今はメール主体でなくなって来ていますよね、会社の連絡にしても。
    それでも違和感なく読めました。
    一穂先生の話は日常に近く、主人公たちの会話も飾らなく心にトンと響くんですよね。言葉の一つ一つがとても好きです。

    フルール文庫からの加筆修正。
    『ふったらどしゃぶり』
    『ふったらびしょぬれ』
    書き下ろし
    『all rain in this nigth(どしゃぶりとびしょぬれのあいだ)』
    『雨恋い(あとがきにかえて)』

  • 出会う前と出会ってからでは様々なことが変わってしまって、出会う前には戻れない、という読書体験が稀にある。この本はそういうお話。
    旧版も、手に入る分だけ読んだその後の同人誌もほんとうに好きすぎて、改めて読める喜びで胸がいっぱい。
    細かなエピソードがちょこちょこ(性欲の強い彼女、整が睫毛を全部抜いた、彩子さんの強烈すぎるパンチセリフ)あたりがカットされたパートですね。
    視力検査のくだり、この発想とアイデアはどこから来るの? 本当に面白いな。
    一顕の焦燥はより一層生々しく、整の危うさはより一層と鮮烈に深く鋭くこちらに迫るよう。
    「欲すること」を取り上げられ、自分の生き方はおかしいのか? と蝕まれながら互いに向き合っていく二人のジェットコースターのような渦に飲み込まれていく関係はスリリングで生々しく、ひどくハラハラさせられながらどうしようもなく胸が痛い。
    こんな恋愛小説がほかにあるだろうか。
    セックスで結ばれた二人が恋をして、何度も繰り返しセックスで絆をつなぎ合う「それから」を知ると、後戻りできない関係に至るまでを読み返すとその鮮烈さと大胆さと息苦しさの衝撃に改めてびっくりする。
    やっぱり旧版で読んだ時と同じく、和章にかける整の言葉のくだりですごく泣いてしまった。
    和章とおなじようにここで受け取った言葉や想いはずっと忘れないのだと思う。
    一顕の恋人に直してもらった足の爪がモチーフとなっているのが印象深いですね。後書きでの躊躇いながら爪を切る場面がほんとうに切ない。
    「肉親との別れ」、「親との死別」も一穂作品では繰り返し描かれている大切なピースですね。

    書き下ろしはどしゃぶりとびしょぬれのあいだのふたりのどうしようもないぎこちなさと、話をするために選んだ選択が愛おしい。
    なんでこんなシチュエーションが思いつくのかな。一穂さんの作家性の特異さを感じます。
    これからもきっと幾度となく繰り返し読むのだろうと思います。
    体で結ばれあった後に恋をして、そこから先はいつか、心と心だけで愛し合えたらと安らかに夢を見るカード特典のお話にいちばんグッと来てしんみりしてしまった。

  • 前も読んだことあるけど、やっぱ何度読んでもいいなあ。

  • 完全版。比べて読んでいないので、はっきりこことここが違うとは言えませんが、最初に読んだ時よりもこっちの方が幾分生々しかったように思います(女性の感情が)。
    あと『ナイトガーデン』での和章を知っているので、この行動の裏には…的な読み方をしてしまい、より複雑な心境にはなったかも。
    どっちにしても大好きな作品すぎて、読後はその世界から抜けきれず、同人誌を引っ張り出して読み返す羽目に。
    この次に出る『メロウレイン』も早く読みたい。

  • 旧版蔵書。なのでパラ見のはずがいろいろと忘れていたので結局ガッツリ。うまいな。絶妙な偶然が重なること(メアド、会社の同期、友人関係など)で想いが寄り添い合う一顕と整。ベッドで整が一顕の彼女を「ぜいたくだ」と言うのにキュン。

  • フルール文庫新装版

  • なんかこう、しみじみじわじわ好きな作品。「肯定されたい」というささやかかもしれないけたど心の底から絞り出すような、でも完全な否定が怖くて表出できない思い。
    一緒に住んでるし、相手も自分を好きだといってくれるし、でもさ生身の人間だから。性欲って汚いものなの?そこだけ切り離してたかがセックス…なのか、いややっぱり、受け入れてほしい、肯定されたい、っていうもっと根元的な焦燥が、切ない。何でこんな、染み入るような作品を生み出せるんだろう。
    「このからだがいらないなんて、贅沢なやつがいるんだなって」って台詞が好き。
    和章さんの苦悩も切なくて、このあとのスピンに救われる。

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