完璧な恋の話 (ディアプラス文庫)

著者 :
  • 新書館
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403525094

作品紹介・あらすじ

完璧じゃないのに周囲に完璧と目されて後ろめたい思いをしている森吉。ある日、密かに“本物”の完璧な男と認めていた後輩・組木に告白されて!?

感想・レビュー・書評

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  • 森吉は仕事ができて優しくて頼りになると周囲から評価されている。しかし実際は期待に応えるため必死に努力しているだけ。ちっとも完璧なんかじゃない。そんな森吉が密かに本物と認めているのが後輩の組木。
    その組木から「好きです」と告白されお試しで付き合う事に…。

    本当の自分を見せて嫌われようとするけど本質は簡単に変わることも無くて。
    次第に組木に惹かれていき、そんな時に組木の元彼が現れてようやく自分も好きなんだと気づけたのは良かったけど元彼の相談に乗るとか結局森吉は森吉でしかないんだとなんか笑えてきてしまいました。
    組木にしたらありえないのは当たり前で。

    お互い恋には不器用でもだもだしたりとあったけど本当の恋人になれてラブラブでよかった。

    SSの森吉が乙女かって。
    でもなんか可愛くて。
    弟くんのさり気ない告白?でそちらのお話も読んでみたいと思いました。

  • ★3.9

  • すべてにおいて完璧だけど、要領がいいだけで本物ではないと思っている森吉と、その森吉が本当の完璧はこういうやつだと思っている後輩の組木。
    その組木に好きだと告白され、押されるがままお試しで付き合うことになった森吉が、恋愛感情を理解していないがゆえに意図せず組木を振り回しながら、自分の恋心を自覚していくお話。
    恋愛面ではダメ人間な森吉が可愛い。そして、組木もカッコいい。『好きなんだから必死にもなりますよ!』に痺れた。渡海さんのキャラは、ちゃんと血が通っているのがいいよね。攻も受も、みっともない場面がありつつも、それがアクセントになっている。
    くっついた後の短編はあるある話だけど、本編では大変だった組木が、落ち着いて森吉の事を分析しているのが面白かった。もう二人ずっと幸せでいるといいよ!でも、同人があったらこの続きも読みたいな。

  • 面白かった!本誌で読んだ時から面白くて、文庫になるのを心待にしてました。
    「完璧な男」なのは自分の見栄っ張りのせいと思い込んでる森吉さん。同性の組木さんに告白されて付き合うことになったけど、やっぱり無理だ、そうだ見栄っ張りなのを見せて幻滅して欲しい…。って思ってるときは何やってもポジティブに受け取られてしまってうまく行かなかったのに、
    いつの間にか組木さんに惹かれていて、嫌われたくないと思い始めたらポンコツぶりが露呈。
    その物事のうまくいかなっぷりが絶妙。所々組木さん視点になるところも好き。
    お互いスパダリなのに、恋愛に関してはスマートにいかなくてヨタヨタしてるのがすごくかわいい。旅行先でどんなふうに過ごしたのかも、読みたかったなぁ。
    庸介くんのズバズバお兄ちゃんを酷評するところも気持ち良かった!庸介くんのお相手はどんな人なんだろう?
    面白かった。

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