結晶物語 (3) (ウィングス文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403541087

作品紹介・あらすじ

いずれ劣らぬ曰く付きの品ばかりが集う、その質屋。主人の名を、凍雨という。最強にして最凶の大妖怪を父に持つ彼の楽しみは人の感情を"結晶"として取り出しては、舐め味わうこと…。そんな彼の元に持ち込まれた此度の不可思議は「黄金のリンゴを探して-…」?毎度毎度どうして面倒事に関わる、と黄龍の嘆息も虚しく東奔西走のハメに陥るふたり(主に黄龍)。果たして彼らを待ち受けるのは張り巡らされた罠、神をも畏れぬ妄執、やがて哀しき愛-?前田栄の紡ぐ当世あやかし冒険諢、胸しめつけられる第三弾。

感想・レビュー・書評

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  • 借り物。

    2つめの話、テーマがラプンツェルってのは分からなかったなぁ。

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     ファンタジー。
     御伽噺をモチーフにして、人とあやかしのハーフの凍雨が弱味を握っている人間黄龍をこきつかいながら、いろんな事件に首を突っ込んでいくというもの。
    「第三弾」
     今回、羽衣の業が怖いぐらい。なんだか、女の気持ちがよくわかります。
    「羽衣を隠しただけの男は馬鹿だったんたわ。天女をずっと我が物にしておきたいなら燃やしてよかったのだと」
     女は地上に遊びにきていた白虎(世界を守る要)をそばに置くために、その力の源であった、彼と寄りそう白猫を川に沈めて完璧に殺す。
     そして、六十年。
     彼女は天に帰れなくなった夫に罪悪感を抱きながら……。

     女の方が思い切りがいいということでしょうか。
    (でも羽衣はもしかしたら燃えなかったのかもしれない。白猫が六十年後に復活して、神を迎えにくるように)
     
     今回のモチーフは、天女の羽衣、ラプンツェル、人魚姫と白雪姫のミックス(+ギリシア神話の黄金のリンゴ?)。
     でした。

  • 凍雨はあっけらかんとしすぎです。
    妖に近いからか感覚がぜんぜん違う。
    最強で最凶の妖怪を父・白夜さんのほうがまだこっちに共感してくれてそうなわけで。
    まあ、ちょっとの差ですよ。五十歩百歩くらい。
    童話って怖いところが隠されてるよね、と思いました。

  • 白虎の話が好きでした。

  • 今回は戦闘シーン無し・・・かな?白虎にゃーーーーーーんw

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