モンスターズ・イン・パラダイス (3) (ウィングス文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403541254

作品紹介・あらすじ

姿を消したカートを連れ戻しに、彼の実家へやってきたジョエル。そこは吸血鬼たちの楽園、吸血鬼だけを集めた娼館だった。妓たちの数々の妨害を乗り越えカートと再会するジョエルだが、カートは一向にジョエルの説得を聞き入れてくれない。彼の心には、ジョエルに牙を立てようとした自分への深い後悔と拭いがたい恐怖があったのだ-…。そんな膠着状態の中、カートの父親クラウスが現れ!?"神話的人類"と人間、すべての存在にとっての真の楽園とは?ミラクル・モンスターワールド、堂々の完結。

感想・レビュー・書評

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  • カートの実家はなんとなくアメリカのニューオーリンズをイメージしながら読んでいました。
    人間ジョエルの相棒ヴァムピールのカートは特殊な生い立ちもあり人間だったことがありません。彼はマイノリティの立場しかわからない。逆に人間のジョエルはマジョリティの立場しかわからない。そんな2人の相棒関係の進化も優しくて可愛いなと思います。
    最終的にとある力技が人間と神話的人類の相互理解を推し進めるのですがそれでも大きく世界は変わらない。一歩一歩歩み寄りの努力を積み重ねてゆく。そんなところも誠実な物語だと思いました。
    ところでクラウスパパが大活躍(?)する未収録作品があるのでラノンの新作が発売されたことですしモンスターも新作を発売しくれたらうれしいです。
    あとがきにある100年後のブルームフィールドに興味があるけれどジョエルの死後だとミリシャとカートが可哀想なのでできればジョエルが健在な頃の新しいお話が読めたらいいのにな……。

  • シリーズ最終巻。
    神話にでてくるようなモンスターと人間の関係が大変面白い世界観を作っている。登場キャラクターが多いが、すっきりと書かれており、大変読みやすく、読んでいて、明確にイメージが沸き、文章のテンポもよい。

    映画化したら面白そうだ。
    多言語で翻訳したら海外で人気がでるのではないかと思う。
    素晴らしい!

  • 再読ー。《事変》体験したーい。
    自分の価値観が強制的に壊されるのはこわいよな。しかしそれでもなってみたい。自分に戻れるなら。

  • 借り物。

    読んでて恥ずかしくなるくらいあまあまだった。
    カートもママもとてもいいツンデレ。

  • 1~2巻までのカートは、ダムピール→ヴァムピールに変わってから結構な年数が経ったと信じていたのに意外と若かったですね。
    お母様も登場していい実家だな~と。
    ただし。
    但し、おとーさまがこれまたすごい方で。
    近くにいたのに気づいてあげてよ、おとーさんってば!!
    まあ、ヴァムピールのはじめの一人ですからね。
    しょうがないといえばしょうがない。
    でも身近な人を餌食にするのはやめておいてください。
    カートとジョエルが困るから。

    1~2巻は、暴徒化していく狂信者たちや’神話的人類’が関わるいろいろな事件、宝石化する病気のレオニダス、ヴァムピールであるミリシャの過去から現在などのお話でした。

    3巻はですね。
    ミリシャがですね~。すごいんですのよ。
    女の子が素敵な自立した女性になっていくのを見たな~
    彼女にはいろいろな支えがあり、いろいろなことを体験して行き、そして出来たことですが。大変なこともあっただろうに、逞しくなったな~。
    ジョエル!
    早く捕まえてあげてね!

    ああ。そうです。1~2巻までの暴徒化する狂信者の謎や’神話的人類’の誕生の秘密なども全て明かされますので。
    結構すっきりしました。
    エルモーライが何かは、わかったのですが、ミドルネームの謎が最後まで解けなくて。ちょっと悔しかったです。
    1~3巻を一気に読むのがお勧めです。

  • 吸血鬼をはじめとする人間以外の人類と人間との共存、という重くなりがちなテーマも、優しい視線で描かれ、爽やかな結末。
    全三巻なのであっという間に終わってしまい物足りなくもあるけど、グダグダ続くよりはいいかな。
    また、どこかで神話的人類の彼らと会えますように。

  • 完結。ラスボスと戦わない主人公ズ(笑)。ああクライマックスをそうやってもってきたかーと思いました。縞田さんらしくて私は好きです。

  • 謎解きです。

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