- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784403541445
作品紹介・あらすじ
ルシファの心の中は、ニコルやグラディウスを傷つけたアル=ジャアファル教授への怒りが渦巻いていた。ルシファが大切に思う者を傷つけたい。-歪んだ闇を平然と抱える男。"最低でも倍返し!"オスカーシュタイン家の家訓に従い、ルシファは反撃の時をうかがう!ワルターとメリッサ、元夫婦の大人の恋の顛末を描いた書き下ろし「幸せはスミレの香りクマの形」も収録。
感想・レビュー・書評
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やっと読み終わりました。
このお盆休みに読み終わることが出来てよかったー。
この休み中に終わらなければ、読み終わるのにいつまでかかったことやら。
というのも、来月、新刊が出るらしいのですよ。
うんうん、16巻が。
予約しようか、直接買いに行こうか、迷ってるところで。
ホラ、津守センセーってば、よく発売日がずれ込むから。
コミックは麻々原先生だからずれ込まないとして、文庫はたまに?で、何故かドラマCDは毎度毎度発売日が延期に。
CDはほとんど毎回、初回特典(?)で描き下ろし小冊子が付くからなんじゃないかな。
自分でも遅筆だと言われてるので、原因はそこかなー。
で、この15巻は、ワルターとメリッサの外伝が載ってます。
13巻に載ってた「やさしい悪魔」の例(本編の続きも気になるけど、こちらも気になって仕方ない)があるので、本編より先に読もうかと、目次を見たならば・・・!
なんと、本の半分以上が外伝の「幸せはスミレの香り クマの形」でびっくり。
まぁ、本編を読み進めてる内にわかったのは、この二人の進展具合はわかっても、深いとこまでは書けないだろうな。ということ。
外伝という形にして正解だと思う。
メリッサとルシファのもうちょっと色っぽい話になるところくらいまでいくと、ワルターがやきもきして、個人的には面白かったんだけど。
で、本編。
13Pからの病院長と初対面したルシファが、言葉が見つからず指差したままサラを見たその後の、サラと病院長とのやり取りは笑えた。
いえね、サラが言ったのは当たり前のことなんだけど、わざわざそんなことを思いつかないっていうか。
さすが変人と言われるだけあるなー。
主に、この病院長の不正に関する部分で話は進み、ニコルが会いに行ったヴァンサン・ロメール氏のことにちょろっと乗っかったくらいの進み具合で、朝からお昼までの午前中だけで15巻はあっという間に終わってしまいました。
なんだか物足りない。
もうちょっと読みたいカンジですが、あと1ヶ月弱で新刊が出るからがまんがまん。
ワタシ的にはワルターよりマルチェロのがいいなー。
いい加減なようで意外ときっちりしてて、ガサツなようでマメな人。
あれ?あんま意味変わんないか?
ヤローだけで食べるお昼ご飯を買ってくるのに、ちゃんとデザートまで用意しちゃうような。
でも、ワインまで用意しなくてもいいんじゃないの?
お昼ご飯でしょ?職務中でしょ?
休み不定期だろうから、その辺の理由があっていいんだろうねー。
いくら気の合う同僚とでも、軍服着たまま職場で飲むなんてちょっと・・・。
あと、マルチの片思いの相手が発覚しました。
え?
女性を見たら口説くのが礼儀だと公言してる彼が、まだ口説いてないなんて。
10日以内に何とかしないとルシファが行動を起こすようだから、あと10日待てば、どうなったかわかるのね、きっと。
うーん、でもこの2日くらいの出来事が、数年かけて3巻分くらいにしか収まってないのを考えると、いつになるんでしょうかね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリーズを最初から近刊まで一気読みしたのですが、なんでしょう、このもどかしさは。
マルチェロが主人公に最初にいちゃもんをつけてきたり、女少佐が主人公に絡んできた下りとかは、後の展開に絡んでくるのでいいとして、サイドストーリーや小さい方のお医者さんの片思いについて語る事は本当に必要なんでしょうか。話が面白そうで期待しているだけに、15巻かけての展開の遅さにいらいらしてしまいます。本筋に直接絡まない話は後回しにして欲しいなぁ…。 -
本編よりも番外編が半分以上を占めているためか、ほぼストーリー的には進展なし。それでもルシファードとドクターズとのコントじみた掛け合いが結構あるのでドクターズファンとしては嬉しいところ。
しかし、ここまで本編の進みが遅いと事件などの出来事の密度が濃すぎて時系列表がほしくなるな。最初のほうで「これフラグ?」と思っていた箇所はスルーされたのか、それとも時系列的にはまだ起こっていない出来事なのか。津守先生が忘れ去っていないことを祈るばかり。せつない……。
本編のコミカルな空気とは一転、番外編ではワルターとメリッサふたりの過去やトラウマを交えつつ、復縁の過程を描いている。合間に読者の緊張を抜くようなネタもあるものの比較的シリアス。
とくにメリッサがカーマイン基地に左遷された原因の回想ではちょっと涙をこらえきれないほど共感させられた(メリッサのような体験をしたことはないんですが……)。
この番外編を読んだ後、おもわずシリーズを読み返したら「メリッサ姐さんほんとにイイ女っす!」という感想しか出てこない。ワルターよりもわたしと結婚してほしい……。 -
本編、これから盛り上がるってとこで切れてるなんて(ーー;)でも、外伝の読み切り話は良かったなあ。ワーくんもメリッサも好きなので、いい終わり方だなあと。…あんまりワーくんが幸せなので、これが、ワーくんの死亡フラグにならないといいけど、と余計な心配をしてしまったよ(^_^;)「三千世界マガジン」で、惑星バーミリオン事件終結後もワーくんが生きてる事は確認済なんだけど、いきなり方向転換しないで作者様。
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ずーーーっと積読してたんですが溜まってきたので手にとってみた。
番外編がこの長さ、うざっ!!とか思ったんですが読んでみたら面白かったです。流し読みしようと思ったのに、ガチで読んでしまった。
本編は女難とか男難とかばかりでストーリーが進まないのが欠点ですが、文章は読みやすく理解しやすいし、なによりやっぱりO2とマリリンが気になるのでのんびり待つしかないですねぇ。 -
メリッサ×ワルターの中編「幸せはスミレのにおい クマのかたち」収録。作者曰く、アダルトチルドレン(性格形成の鍵/幼少期の心傷)がテーマとのこと。人格に変容を齎すほどの「心傷」や「不幸」エピソードは小説世界では登場人物の魂源ともいえる。しかし、形成人格(ワルターの浮気癖)にメリッサは幾度も傷付けられ、その末に二人の結婚生活は破綻している。その基幹(ワルター幼少期のエピソード)をワルターがメリッサに告白する、というのが粗筋だ。基督教圏では、告白・懺悔は「赦し」を得るためのステップだ。メリッサは被害者であるが、ワルターを赦した。読んでいる最中は二人のハッピーエンドを祝福したが、しかし「過去の傷によっていびつな私が形成された」という懺悔は、「原因は過去の傷にある、現在の私の歪んだ行いには理由があることを理解してくれ」とも変換できて、それを被害者に語る加害者という構図には若干もやっとする。本編はオマケ程度。
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無自覚の男たらしルシファはホントカッコかわいいなあ!髭の憲兵隊長マルっちとルシファの絡みは相変わらず楽しい。
ほんとマルっち大好き!女好きで負けず嫌いで面倒見よくて食べることも飲むことも好きで黒髪でヒゲ(←ここ重要!)で。
津守さんのお話は、登場人物の会話がもうもうすごくツボなのです。
その先というか裏を想像させる会話のやり取りが絶妙v
エディングスの会話もウィットに富んでいて、あえてその先は言わずに想像させるところが大好きなんですが、津守さんのは「その先」がちょっと色っぽくてキワドイ感じ。思いおこせば昔々、ウィングスを立ち読みしたときにショウ&クラウドの会話でヤられて、それ以来のファンなのでした。
それはともかく。
15巻はワルターとメリッサ復縁の外伝がメインなので、星みっつ。 -
10.05.16読了。
久々の新刊。相変わらず面白い。
本編と中編外伝の割合が1:3で、オマケに本編は全く進展がなかったので、本編を読み終わった時点で拍子抜けしてしまったけれど、外伝で相殺。落ち着くとこに落ち着いてくれて良かったです(笑)
これだけ面白いシリーズ、他のレーベルだったら勇んで勧めて回るのに……。