- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784403541551
作品紹介・あらすじ
行く先々で、毎度あらゆる災厄を拾う羽目になるトゥラルク。国王主催の夜会に出席したその日も、なぜかうっかり、ある貴族の暗殺計画を立ち聞きしてしまう。ヒルクィットの嫌味は聞きたくなかったものの、やはり黙殺することはできない。トゥラルクは仕方なく、ヒルクィットに報告する。だが、相談の途中でふと思い立った。狙われた貴族を助け、第一王子候補から外してもらえるように協力を仰ごう!直接交渉すべく、その貴族のもとへ赴いたトゥラルクだったが…。
感想・レビュー・書評
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こんなに面白くて良いのー?(笑)
誰が誰と会話していようが笑ってしまうのは防げない(笑)
トゥラルクは当然のこと、当たり前を当たり前に、思ったことを思ったままに、しかしそれが全部ヤバイ方へ転じる悪運の強さ!
ことごとく嫌な方へ向かって行ってしまうのがもう、可哀想と言うかグッジョブ( ̄▽ ̄)b←
前巻から登場のイリハムとアーミルのじゃれ合い(笑)が、見てる分には面白いけどねー。
イリハムお気の毒様…。
シュムルは、トゥラルクにとって優しいお兄ちゃん的な存在になったのかな?
まあ、いろいろ起こる出来事から一歩外れてすがれる存在がいるっていうのは、束の間だとしても癒しになってくれるよね。
もしかしたら、実父かもしれない人と知らずもがな「第一王子候補を外してくれ」と正面切って言ってほしいなんて、怖いもの知らずと言うか、そういう度胸には感服しちゃうね。
自分のことをしっかり分かった上での発言だし、取り入らないところとか男気溢れるところにみんな惹き付けられちゃうんだろうなぁ。
まあでも、国王逝去は予想できなかった!
フラグもなかったし、そういう素振りもなかった。
ただ、考えてみれば起こりうる事象。
書き下ろしでその前日譚が読めるけれど、認めたいけど認めたくない、そうであってほしいけどそうであってほしくない、何とも複雑な心境がこの国の実情と共に窺えるエピソード。
(残念だったのは短編後半部分でファルーナ→ファルーカに誤字ってるところ…)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
王子「候補」として王都へ来てしまった元山賊の長、トゥルラク。王子候補を外してもらうために、大物貴族にとりいろうとする(笑)が……。少女小説ではかなり珍しいような気がする、小回りのきく悪くないけど賢い少年が主人公の話です。
五話は楽しくてわはわは笑っていたのですが、六話で……え……ええっ。でも次が楽しみになってきました。痛快感がある話が好きな人におすすめ。 -
すごい先が気になります。巻を重ねても面白さが減るどころかどんどんUPしていきます。
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国王陛下がお気の毒過ぎる……
まさか、こんな展開になるとは……
実は、なんとか命は助かって…というオチでは…と、期待したけど。
外伝を読むと、違うかな……
トゥラルクと国王の二人のやり取りが読みたかった……