金星特急 5 (ウィングス文庫)

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  • 新書館
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403541773

作品紹介・あらすじ

夏草と三月を雇い金星特急を追う錆丸。だがイスタンブールで戦闘集団イェニツェリに捕まり、純国語普及委員会に監禁されてしまう。狙いは錆丸の持つ金星の情報。正しい世界の普及を推進する団体である純国普が、なぜ金星について知りたがるのか?疑問を覚えつつも錆丸は独力での脱出を試みる。一方、特急内の砂鉄は無事一命を取り留める。ところがその直後、突然列車が乗客たちを降ろして走り去ってしまい!?物語はいよいよ核心へ-。人気シリーズ第五弾。

感想・レビュー・書評

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  • 謎の美女金星の婿を決めるためという金星特急は途中下車は許されず、命をもかけた旅。錆丸がぐんぐん成長して行くのがまぶしくもわくわくする。そして錆丸と別ルートを行く仲間たちのラブっぷりが……うっとり。やっぱしライバルがいないとね!気持ちに気付けないよね!面白い物語を読んだ時の、「小躍りしたくなる」感覚をまた味わってしまった。あー幸せ~。そしてSF的にも、この言語統一のくだりは面白くてよだれが出る。SF好きにもおすすめっす!

  • 夏草と三月を雇い金星特急を追う錆丸。だがイスタンブールで戦闘集団イェニツェリに捕まり、純国語普及委員会に監禁されてしまう。 狙いは錆丸の持つ金星の情報。 正しい世界語の普及を推進する団体である純国普が、なぜ金星について知りたがるのか?疑問を覚えつつも錆丸は独力での脱出を試みる。一方、特急内の砂鉄は無事一命を取り留める。 ところがその直後、突然列車が乗客たちを降ろして走り去ってしまい!?

    何この面白さ。今までも謎だらけなのに読むのを止められない面白さだったけど、少しずつ謎が解けつつも全て分かるまで気になって仕方ない面白さは久しぶりです。これは7巻まで手元に揃えて一気読みできて良かったかも。単に忘れてただけですが。
    錆丸がどんどん身体的にも精神的にも成長してて頼もしい。これは伊織や砂鉄とは違う意味で惚れるだろうなあ。そばで守りたくなる対象から、共に戦いたくなりました。頑張れ、錆丸。しかし金星怖すぎ。木に変えてたのやっぱりこの子だったのか。そして何よりこの巻ではリオンの登場により砂鉄への思いを完全に自覚するユースタスでしょう。マリア像の前でかすかに笑う砂鉄うううううううう!!!!あとがき収録verも鼻血噴くかと思いました。これはヤバい。この二人本格的に応援するわあああ。あっでも彗星ちゃんも切ないんだよな。これから運命の人現れてくれればと願ってます。

  • 物語もだんだん佳境へ。
    砂鉄達の気持ちも動いて、色々な組も動きがあって面白い巻でした。
     女の子組がもっと知れることによりより物語の核心へ触れることができるはずなので次巻が楽しみです。
     錆丸も大人の男になっていってるが、砂鉄!
    何時もカッコよくて!!

    最後の笑顔にすべてを持っていかれました!

  • 一巻の時頼りなかった錆丸が、とても逞しくなりましたね。いやまあ、体が特殊なの判明したからあれなんですが……性格はやっぱり好きです。彼は精神的に大人だなあと思います。逆に三月は子供だなあと思いました。人生経験は高そうなのにね。
    女の子達の集められた理由がわかりましたが、金星については恋バナと言語に関係あるんだろうが、頭が悪いのでわかりません←
    しかし世界の歴史的背景もわかり、段々ラストに近づいてる気配がします。
    ユースタスは女の子確定してますね。殿下の妹のヴィットリアも可愛いです。

  • 錆丸が身体だけでなく成長してます!
    そして、砂鉄は強いだけでなく勘が鋭く良くて頭の回転も早いです!
    流石、百戦錬磨で生き残っている傭兵!
    砂鉄がユースタスと初対面した時の気持ちが明かされてますが、要するに彼女に一目惚れしたという事ですよね(笑)。
    やっぱりアジア系人種は金髪碧眼に弱いという事でしょうか…。

    ストーリーの進行上仕方ないとはいえ、錆丸組、砂鉄&ユースタス組、無名組、彗星達女の子組とシーンが目まぐるしく変わるので、その組の状況を思い出すのに時間が掛かり少々混乱しました。
    彗星達女の子組のシーンを読み進めていくと、謎の少女「金星」と一緒にいるだけあって、次々と錆丸達が遭遇した謎の答えが明らかになっていきます。
    錆丸と一緒にいた蜥蜴のウェルが媒介として、金星の目になっていたのでした。

    今回収録されてる番外編は夏草のみでしたが、次巻のユースタスとアルベルト殿下と合わせて14歳シリーズになるようです。
    こうして番外編を読むと、『金星特急』には脇役キャラというのが存在しないのだなと感じます。
    そして、あとがきの砂鉄の笑顔に全て持っていかれました!

  • 何はなくとも砂鉄とユースタス!!!
    キターーーーーって思いました、はい
    ぶっちゃけこの二人贔屓です、うれしいです

    とりあえず徐々に金星を取り巻くいろいろなファクターがそろってきた感じです
    読み止まりませんでした

    ウェルの役割?にびっくり
    なるほどなるほど
    それにしても報われない恋をする女の子たちが切ない

  • 物語りは沸騰直前の様相を醸し出してきたっ!シーンが頻繁に変わって一体どれだけの視点で進行しているのか?錆丸(夏草・三月)、砂鉄(ユースタス・アルベルト)、彗星(女子・金星)、伊織(暁玲・ミヤザキ)、雷鳥(無名・ハハリ)の5グループかぁ。しかもそこに過去の話も絡んできて忙しい忙しい。しかし、錆丸が特異体質とはいえ逃げる為に使ったあの手は痛すぎるでしょ!ムリ!そして砂鉄&ユースタスの関係がもどかしい。どけ!リオン。されにアルベルト殿下もしかしてチョットイイ奴かも?と思い始めたのであった。

  • 砂鉄さんとユースタスおめでとうおめでとう

  • 切ない恋もりだくさん。まさかこんなとこから恋愛絡みがあるとは。
    三月と夏草と錆丸のやりとり好きだわー。錆丸は心身ともに成長していて見ていて激しく応援したくなっちゃう子ですね。
    なにより、やっぱ砂鉄のあの表情は反則だと思うのです…!

  • 金星特急を追う錆丸。だがイスタンブールで戦闘集団イェニツェリに捕まり、純国語普及委員会に監禁されてしまう。純国普の目的とは?

    三月ー!きっと今巻でお嫁にもらってくれる人が増えるはず。
    金星の謎がちょっとずつ明らかになってきました。早く砂鉄たちと合流してほしいです。

  • 胸が苦しくなる

  • 前巻までのあらすじが欲しい。

  • なんか色々言いたいことはあるんですがもう最後の砂鉄のイラストにぶち抜かれてしまってもう、本当なんていうかもう。ユースタスはますますかわいいし、錆丸はだんだん格好よくなってきたし。本当中身も外見も大きくなってきちゃって感慨深いです。
    そろそろ点と点で結ばれた物事が線になり始めて次巻が早くも気になってきました。
    とりあえずね、砂鉄本当その顔は反則ですよ。

  • 色んなキャラの成長や、関係性の変化が見れて楽しい。
    なかなかストーリーが前に進まないんだけれども、結末が気になります。

  • 作者さまが、本編がぎゅうぎゅうだと言うだけあってぶっといです!そして読み応えがあります。着実に外見も中身も成長していく錆丸がカッコ良くて目を見張ります。吸収力が半端無いというか、性格が素直なんだなと感じました。錆丸に動向する夏草・三月の2人も連鎖するように少しづつ変わってきているように思います。特に三月は寂しさとかそういうものに気づいて触れてもらえて嬉しいだろう。この人の素直になれない心の壁が可哀想で愛おしい。本誌ではさらに物語が展開していてどうなっていくのかとても気になります…。短編の夏草はとにかく涙が止まりませんでした。沢山の人に愛されて助けられて、それがあるから苦しい、でも自分を見捨てないでいられる。二鎖始め白鎖は夏草に育てられているのですね。というかですね、私、夏草→鎖様推してたんでちょっと嬉しかった(^O^)

  • 砂鉄とユースタスが!砂鉄とユースタスが!この二人が愛おしくてお腹いっぱい。頭もいっぱい。たまらん!とくに、あとがきの後ろにあった絵は反則だ。もちろん、錆丸と金星の恋にもやや動きが。というより、金星が口を開いたのが大きな進展だった。これで、少しは彼女の意思が分かるようになるはず。

    錆丸が成長し、夏草が少しだけ感情を見せるようになり、三月は相変わらずで(言い切るのは違うかも)、リオンも登場し、物語はあらゆる方面に広く展開していっている。でも、決してバラバラにはならないのがすごい。続きが楽しみ。

  • 待ってました5巻!
    大きい展開はないんだけど、謎大放出!だった~
    5グループ?に分かれて展開しているので、ああっここで止めるの…か!
    という場面が多々で焦らされましたw
    ユースタスとか夏草とか三月とか切ない;;

  • 本編は一路、西へ、グラナダ。
    金星と金星の集めた少女たち、ウィルの役割も判明。
    ユースタスと砂鉄も急接近。錆丸も成長。

    番外編は夏草の子供時代。
    意外にも鎖様と同じ様な目にあっていたという(大きくならないように食事規制されてたりとか)

    夏草が積読が切れそうで不安になる気持ちにいつも深く同情してしまう。

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著者プロフィール

うれしの・きみ
長崎県出身。魚座・B型。『小説ウィングス』2006年夏号『パートタイム・ナニー』にてデビュー。著書には講談社文庫『妖怪極楽』のほか、『ペテン師一山400円』、『金星特急』シリーズ、『異人街シネマの料理人』シリーズなどがある。世界放浪とお酒が好き。

「2016年 『黒猫邸の晩餐会』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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