フェア・プレイ (モノクローム・ロマンス文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (401ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403560309

作品紹介・あらすじ

FBIの元同僚で恋人のタッカーと過ごしていたエリオットは、深夜実家焼失の知らせで叩き起こされた。火事は放火だった。父・ローランドには回顧録の出版をやめろという脅迫が来ていたという。エリオットはローランドを家に避難させるが、散歩中をクロスボウで狙われる-。タッカーは珍しく携帯の電源を切り、家に帰ってこなかった。彼は何かを隠している…。待望の「フェア・ゲーム」続編!!

感想・レビュー・書評

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  • 事件の結末に考えさせられた。
    父ローランドと息子のエリオット、どちらの気持ちもよくわかる。
    正しいことだけが全てじゃないと行動するローランドの身勝手な優しさも、恨まれていいから父を守りたいと行動するエリオットの正しさも。
    「愛」を持たない側にいたタッカーがエリオットを支え、どうにかして寄り添おうと努力する姿がかっこよかった。
    少し独特な文章で小難しいが、その分ミステリーとして楽しめ、blとしてはじわじわ萌える。

  • 良かった。前作よりはイチャイチャ度高め。
    エリオットの父親関連の話がメインだけど、
    タッカーのエリオットを愛しているからこそ、エリオットの家族も信じて受け入れるところ、
    タッカーの惚れた弱み感がすごいところ、エリオットの相変わらず的外れな苛立ち、
    喧嘩して険悪になっても別れることを一切想定しないエリオット、
    喧嘩しても必ず遠いだろうに島に帰ってくるタッカーなど、
    二人の不器用だけどお互いを深く愛してもう家族になっているところが最高でした。
    ただ、事件自体は前作のほうがハラハラさせられて面白かったかな。
    ローランドの昔の運動がどの程度史実に基づくものかは不明だけど、
    アメリカにも日本の学生運動のようなものが実際にあったのかな?とアメリカの現代史にも興味が沸いた一冊だった。

  • タッカー×エリオットシリーズ第2弾。前回の事件を経て元サヤに戻った2人、エリオットの父親が出す回想録を巡って事件に巻き込まれ… 考えや感じ方の違いで色々と揉めたりもするけれど概ね甘さのあるやり取りにホッとする。タッカーの素敵なこと♡ エリオットへの揺るぎない想いが熱いぐらい伝わってくるわ〜♪ 前回の事件の犯人や、新たに登場した人気ブロガーとエリオットに興味ある人たちの事もあるし、続きがあるなら早めの翻訳をお待ちしてます!

  • またこの二人の物語を読めるとは……!進展した二人の仲のよい様子を見られるのも嬉しいけど、なんといってもエリオットの父親の青春時代が、あー日本だけじゃなくアメリカもそんな感じだったのかー……と読んでいて感慨深かった。青春の終わり、というフレーズが頭に思い浮かんだり。読み応えがあるのにあっという間に読んだ。

  • やっぱりMM好き。前作で恋人同士に戻った二人。父が狙われる事件が起こり、調べようとするエリオット。自分から何かを隠そうとしているのではと疑心暗鬼になり、タッカーとの間もギクシャクする。元FBIとしてのプライドなのか、パートナーの庇護を必要としない突っ張っている姿は、少しもどかしい。全体的に甘さはやはり控えめ。ゆえに、身体を重ねているときしか素直にならないエリオットに悶える。

  • 幸せで…よかったです

  • モノクローム・ロマンス文庫を何冊か読んできた中で、この作家の作品は好きだ。

    アメリカが舞台なので、日本人の感情とは違うものがあって理解が難しいのだが、この作品と「アドリアンシリーズ」に限って言えば、彼らの苦しみが心に流れ沁みてくる・・・ような気がするのだ。

    人と人の相互理解の難しさは、多少なりとも自分も経験してきたことだからだろうか。

    続編があるなら読みたいと思う。

  • 大学教授のエリオットと一緒に暮らしてるFBI捜査官のタッカー。
    そんな2人のもとにエリオットの父で
    元反戦運動家のローランドの家が火事で全焼と連絡が入る。
    ローランドは回顧録を出版予定で
    その事について出版を辞めるように脅迫されていた。
    今度はエリオットと一緒にいたとこをクロスボウで狙われ、
    ローランドは自分で解決すると行方をくらます。
    エリオットは父の行方と本の内容、
    誰が父を狙ったか調べていくが…

    ゲイ小説(育った環境の違いにより感情のすれ違い)としても
    ミステリー小説としても面白い。

    頑固な父にこの子有り(笑)

  • おもしろかった!!!
    もうめっちゃ、最高。
    エリオットのタッカーに対するあれこれが素晴らしすぎて。
    115Pあたりからの描写がほんとすごい。
    ぐらぐらきます。

  • 待望の続編。今回も良かったです。そして少々らぶ度が上がってたのが楽しかったです。

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