彼は花園で夢を見る (ウィングス・コミックス)

  • 新書館 (1999年9月28日発売)
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Amazon.co.jp ・マンガ (175ページ) / ISBN・EAN: 9784403615580

みんなの感想まとめ

複雑な愛の物語が描かれたこの作品は、登場人物たちの過去や傷を通じて、深い感動を呼び起こします。音楽師と少年が出会うことで始まる物語は、不穏な展開を経て、最後には温かい結末を迎え、読者を魅了します。特に...

感想・レビュー・書評

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  • 『必読中の必読』

    また傑作に出会ってしまった。

    10年前、カメラマンの友人(女子)に薦められたのがよしながふみ。

    『西洋骨董洋菓子店』、『フラワー・オブ・ライフ』

    どれも夢中になって読み、彼女に出会えた幸せをフツウに満喫していたのだ。

    これを読むまでは。

    すごいぞ。

    こんな、こんな愛を描けるんだ。この人は。

    この美しいエンディングを皆で語り合いたい!

    ああ(吐息)。



    必読中の必読。

  • 2022.10.3市立図書館
    (よしながふみさんの最新刊インタビュー本を読む前に過去の作品をさらっておいたほうがよさそうなので借りられるものを順番に読む)
    初期の作品、4つの連作中編。紛争地の砂漠でであったさすらいの音楽師と少年が、とある男爵の邸宅を訪れてうまれた出会いと別れ。それぞれの訳ありな愛憎もつれる過去へと引き戻されていく不穏な展開にひきこまれ、安易な予想は次々裏切られ、でも最後はあたたかい終わり方でよかった。読み切り一巻の中にこんなすごい物語がつまっているとは思ってもみなかった。男爵の娘と、ラウリーヌが好きだな…。

  • 楽士として男爵の家に連れられ、そこではいろいろと傷ついた男爵様がおり、主人公もけっこうな人生を送っており、お互いどん底のようで、でも救いがあるラストで。心が洗われます。BLとくくるのは違うし、もっと荘厳な愛

  • まだセリフと話がぎこちない感じでここからの成長がエグいんだなと勝手に想像する。

  • BLは苦手な私も読めました。貴族的なものの考え方まできちんと書き込んであり、なおかつ、悲劇と思わせつつ、そうでもなく。

    男女のものも、恋愛を描くためのご都合主義のものは苦手で、BLに関しても同じ嗜好なんだな、と思う。
    自分の好みを見つめなおす感じです。

  • 壮絶な恋愛遍歴だなぁと思いました。物語も過去にいったり現代に戻ったり。こういった作りの漫画は壁一枚を隔てて描かれているようで面白いです。窓ガラスの向こうの舞台を見ているような気分でした。

  • 悲しい物語で目が潤んだけど、ハッピーエンドで良かった。
    ラストシーンがタイトルにつながるのが素敵。
    印象に残ったのはラウリーヌ。
    読み返して、どのような気持ちで嫁ぎ、花を植えたのかと考えたくなった。

  • 大切な人との幸せを手に入れたと思った瞬間に掌から零れ落ちていってしまうような経験ばかりしている男爵とそれにはもう慣れたという楽師のファルファット。
    人を愛することは喜びだけではなくて、辛く悲しいものでもあるんだよなぁ。
    時代設定を現代へ置き換えてしまうとちょっと大げさ過ぎるような印象もあるけれど、舞台を中世欧州の時代を用いて、「悲劇」をより「悲劇」らしく演出していると思った。
    寡黙なラウリーヌの抱えた様々な想いに思わず涙が…。
    お伽噺風の語り口で締めくくられる物語はじわっと暖かい気持ちが残った。

  • 男爵家に集まった様々な人達の愛しい人との別れの体験が切なく、あまりセンチメンタルになりすぎずに描かれています。私はおとなしそうで胸に熱い情熱を秘めたウラリーヌに惹かれました。愛する人に人殺しと疑われただけで、生きていく価値が無くなってしまうんですね・・・なんて高潔なんだろう・・・

  • BL・・・ではないですね。
    この人の作品は情熱的なところもどことなく静か。
    ラストにほっとさせられてとても後読感がよかった。

  • 東の国と西の国の戦争の時、砂漠で吟遊詩人サウドに拾われたファルハット。西の国のある領主に気に入られ滞在した館でサウドは娘のアイーシャと再会し、ファルハットを置いて出て行く。
    森でであったイザベルと恋に落ちた若き領主ヴィクトール。婚礼の日彼女の遺体が見つかり、その後元々は結婚相手だったその姉ラウリーヌを妻に娶った。ずっと通わなかった心が通った時、一瞬の疑いで悲劇は起きた。そして領主様はファルハットを正式にお抱え楽士にしてくださり、大切な人を次々と亡くし、執事のフランソワの死やサウドの死の知らせに悲しんだ二人は共に身を投げるが助かってしまい、ナタリーという小間使いと結婚して領主様の跡を継ぐことになる。

    楽士の少年と領主様の昔話テイストがステキでちょっと切ないお話。

  • よしながふみさんの世界観がたまらない。
    ジェラールとジャック・執事の分際・大奥・本当にやさしい・フラワーオブライフ 他 すきなのいっぱい

  • 他の作品読んでないのでこの作品に限って感じたことは……
    人物が分かり易く魅力的な絵柄の坂田靖子作品?

    (どっちのファンにも怒られそう)

  • 奥さん二人とも死んでしまって.. ものすごい悲劇かと思ったら、最後すごいいい具合にハッピーエンドで良かったです。

  • たった二回の恋が、意味のある恋で、よかった

  • いま最も敬愛するマンガ家、よしながふみ先生のこの作品はまだ読んでいなかった。
    どうもよしなが先生のBL時代の作品は性描写が激しくて、そういうジャンルに興味のないわたしはひいてしまうのだが、この作品はそういうシーンがないので助かる。
    約12年前の作品だが、現在の『大奥』につながるストーリーテラーぶりが徐々に発揮され始めているのが興味深い。よしなが先生は絵も非常に達者だし、コマ割りもうまいが、この頃はまだ、ストーリーの運びやテーマの奥深さに絵の表現力がついていっていない感じ。
    人に歴史あり。よしなが先生の今に至る軌跡が見出せる作品。

  • 悲しいお伽噺かと。でも違う、最後スゴいスピードでの幸せオチが、お見事すぎ。BL 未遂。

  • これは最初読んだときよりずっと、読み返す度に好き好き!ってなっちゃう。めだった盛り上がりもなく、大きな幸せを勝ち取るわけでもなく、穏やかで少し痛々しくて、でも確実に幸せなお話。とてもよいです。

    途中でもう何も信じられない!っていうくらいかなしーいお話にしておいてあっさり過去のお話にしちゃうのってけっこうよしなが節っていうか、よしなが先生の中で人間ってこのくらいたくましいんだろうなあ。立派。

  • よしながふみの描く悲しみは優しい水のようだと思う。
    じんわりと心に浸透し濡らすのだけれど、それが全く不快ではない。透明で押し付けがましくない、やはりクラシック音楽のような味わいがある。
    彼女のどの作品もそうだけれど、この読後の清清しさが、私が彼女の作品に囚われる一番の原因かもしれない。

  • せ、切ねぇーー!
    ハッピーエンドな筈なのに切ないのはこれ如何に。

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著者プロフィール

漫画家。「月とサンダル」で商業デビュー。
主な作品に『1限めはやる気の民法』『こどもの体温』『西洋骨董洋菓子店』『フラワー・オブ・ライフ』などがある。
2004年から2020年まで連載された『大奥』で、第13回手塚治虫文化賞マンガ大賞や第42回日本SF大賞など多数の賞に輝く。ドラマ化、映画化された『きのう何食べた?』を現在連載中。

「2022年 『仕事でも、仕事じゃなくても』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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