東方死神 ─ メテオ・メトセラ外伝 (ウィングス・コミックス)

著者 : 尾崎かおり
  • 新書館 (2007年9月25日発売)
4.29
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403618796

東方死神 ─ メテオ・メトセラ外伝 (ウィングス・コミックス)の感想・レビュー・書評

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  • メテオメトセラの過去編にして外伝にあたりますがこれ一冊でも読めます。

    市長の走狗として悪党を狩る賞金稼ぎ、死神のゾルとレインの出会いの話。寡黙な強面で誤解されやすいが根は純朴で一途、とても優しく不器用なゾルの人間的魅力に惹かれ次第に好感を抱いていくレイン。
    さまざまなエピソードを通し二人の友情が深まっていく過程にニヤニヤ。虐げられながらもしぶとくしたたかに日々を生きるスラムの人々との交流も心温まる。

    武骨な男と明るく健気な少女が織り成す恋愛模様も実に初々しく切なくていい……!ふたりを応援するレインの気持ちにとても共感してしまいました。しかし微笑ましい日常の裏では市長の陰謀が渦巻いて……
    壊滅の危機に瀕したスラムを救う為、愛する人とおなかの子を守る為、レインとゾルという斬新なコンビが大活躍する姿はかっこよすぎて大興奮。

    どこまでも不器用で生真面目で愛情を伝えるのが下手なゾルの背中を「仕方ないなあ」と苦笑しながらトンと軽く押してやるレイン、宿敵とも親友とも相棒ともつかぬ関係性に胸が熱くなります。
    アクションもかっこいい!撃たれ刺され傷付いても、愛する人がそこにいる限り何度でも立ち上がるあたりレインもゾルも似たもの同士かもしれません。

    恋の結末は切ないのですが、哀しいだけでは終わらないエピローグが憎い。絶望を乗り越え掴んだ希望、レインが引き継ぎマチカに託された未来を仄見せてくれる素敵な終わり方でした。余韻が素晴らしい。

  • 「メテオ・メトセラ」の外伝だけどこれ単体でも十分。切なくてでも力強い物語。

  • ゾルがじいちゃんってそういう意味だったのね、マチカ。

  • タイトルどおり『メテオ・メトセラ』外伝です。本編女主人公・マチカの育ての親・死神ゾルが主役のお話。「くすりのはっぱ」で回想されていた爺様から勝手に飄々クールなナイスガイを想像していたので、へたれだったのかと面白いサプライズもあったり、コナさんの姿に未来のマチカはこんな感じの女性に育つんだなあと感慨もひとしおだったり、レインの六百年の孤独を見せ付けられて遠い気持ちになったり、本編でのあの人この人の若い時代も垣間見れてやはり感慨深かったり、爺様の大鎌振るった身のこなしがマチカに受け継がれていることに胸が熱くなったり、結ばれた直後の恋人たちに現実は容赦ない結末を突きつけてきてうおおおおと泣いたり、「おまえを助ける」という約束が知らず十四年後のマチカへ受け継がれていることに胸が熱くなってうおおおおと泣いたり、もうなんていうか爺様の幸福のかたちがマチカになったんだなレインに見せたいほどの幸福を手にしたんだなコナさんは家族という名の幸福をゾルに遺して逝ったんだなうおおおおと泣いたり、「因果応報」が座右の銘みたいだった爺様にうおおおおと泣いたり、走ると決めたマチカの背中に頑張れえええ!!と泣いたり、総じて泣いた一冊でした。メトセラ読むときはいつもそうです。いよいよ本編最終巻が5月下句に発売との告知を受けましたので、あと二箇月かけて号泣する準備は万全にしておく所存。「涙もちぎれ飛ぶ速さで」ってマチカにピッタリな表現だと思います。閃くように結末へと駆けていってください。

  • じっちゃんの話・・・・泣けます(T□T)

  • メトセラの登場人物たちがちらっと出てて、そしたら本編のことを思い出して、嬉しくなったり切なくなったり…。これがメトセラにつながっていくんだなと思うと、マチカやレインたちにはしあわせになってほしい…すごく…!

  • メテオ・メトセラ番外編

  • ナイフ(尾崎かおり先生の初期の頃の漫画の短編集)だと
    絵が表示されないのでこっちで

    尾崎かおり先生の漫画はいつも心をえぐってくれます。(良い意味です)

    「なんでこんなに”生きる”ってせつないんだろう」

    人の優しさや哀しさを強く感じる作品を描かれる先生です

  • あー…やっぱり好きだわ尾崎かおり先生。わーん。

    月刊Wingsで掲載されている(今はWEBに移った?)『メテオ・メトセラ』
    という、殺し屋(志望)の女の子マチカと不老不死の男「メトセラ」レインの
    お話があるんですが、これはその番外編です。

    本編では写真や回想でしか登場しない、マチカの「爺様」こと「死神のゾル」
    (殺し屋です)と、レインの話。


    ゾル、すげえよ。予想より全然かっこいいよ。
    犯罪的な若造りじゃなくて、本当に若者だったという衝撃?の事実も発覚。
    年数えたことないらしいから詳しくは分かりませんが。
    終盤、マチカに爺さまと呼ばせる理由まで、アホなのにキュンとします。
    ピュアな男なんです。せつないぜ。

    そして作者もあとがきで書いてますが、ゾルの賢さポイントの低さがすごい
    (この手の顔とバックグラウンドの主人公ではホント信じられないくらい低い)
    でもそこがまたたまらん!



    本編で爺さまがどんな死に方するかわかってたから、正直読みたくなくて
    買うの戸惑ったんですけど、やっぱり買ってよかったなぁと。
    あのやわらかい絵でなんて痛くて切なくて強くて優しい話を書くのだろうと、
    つらいけど最後の最後の光を見るために読み進んでしまう作品を書く人です。
    (初期作品はめちゃくちゃ救い無いの多かったですが・笑)

    本編の後に読んでも前に読んでもおっけな素敵な物語。
    蝋燭のない丑の刻参りみたいなかっこしてるゾルの表紙と、胡散臭い帯
    (読み終わってから帯見ると全く胡散臭さを感じないところがすごい)に
    騙されず、是非是非。この分厚さで¥650は絶対にお得。

  • 現在も連載中の『メテオ・メトセラ』の外伝で主人公のマチカの爺様でもある死神ゾロのお話です。
    彼の不器用で真っ直ぐな生き方に心があつくなりました。
    ラストはそうなるしかなかったと分かっていてもやはり悔しいの一言ですが綺麗事だけでは片付けない作者の思いが伝わり読むたびに涙を流してしまいます。

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