美しいこと (ウィングス・コミックス)

著者 :
  • 新書館
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レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784403619052

感想・レビュー・書評

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  • すごく読む側の感性が問われる作品だな。どう感想を書こうかと頭を抱えてる。ひとつ言えるのは、読後感は“快”ではない。 主人公の自分だけが偽善で生きていないと盲信する少女らしい傲慢さに苛立つ。でもそれを超えたところに描かれている部分が私の頭を痺れさせている。

  • 誰かと対比することで私は座標を定めている。鏡のようにふるまう私は、昨日まで磨き上げられた宝石みたいに価値のあったものが、今日は道端の石ころ同然に扱われている状況を目にして悲しくなっている。何を基準にして、どんな尺度でものごとを測ったらいいのか決められない私は、世界から取り残されてしまうほうがもっと嫌なのだ。

    もし、揺るぎないもの、確かなものがあったら。
    何も迷うことはない。今よりずっと呼吸が楽になる。縋りたいわけじゃない。拠り所としたいのだ。
    夜の裏側に朝があるように世界には相対しかないはずだった。だけど私はこの作品から「絶対」を感じとった。
    一瞬に宿るのは永遠ではなく絶対。瞼に冷たく熱く、鋭く深く刻まれる圧倒的な美しいこと。胸を翔る星。

    《宇宙のように冷たく、光のように硬く、炎のように揺らめく、美しいこと。分かち合うものでも分かり合うものでもなく圧倒的なもの。排他でも厭世でもない静かなるでも断固たる拒絶。心を押しつぶしてしまうギリギリさで成立する世界。人を好きなることの稲妻のような輝きと怖れ。世界とか社会とか繋がりとか殻を突き破って誕生するバカップルな初々しさと、その衝撃。素晴らしいな。橋本みつるという天才性。見えないから見えるもの、見えるからこそ見えないもの、見たいこと、見たくないこと、見なくていいこと、見ないふりをすること、全ての視覚。》

    絶えずその領分を広げようとしているネットという茫漠とした宇宙を漂う所有者 不 在 の言葉。これも私の星。

  • 高校時代より感じていたことがぽんぽんと…。
    自分は逆に、綺麗と思うことがまわりには全然そう見えていないのかもというズレに不安を覚えていたような。
    当時読んでたら何かが変わった気がします。
    今の時代こんな漫画どこにもないだろうな~…

  • 漫画家橋本みつるさんの2008年発行の単行本。内容なんだろう。読みたい。初期の頃の漫画、大好きです。独特の感性、女子と男子の距離の近さが好きです。駆け落ちするシチュが好きなのか?よく二人で世界を逃げ回ってるかのような場面が。夏の夜の雰囲気もする。読みたいな。

  • 純粋といえば純粋。天然過ぎて少し怖い。

    好きは好きなんだけど、静かなる狂気というか「……仲良くしてたつもりなのにひょっとして今までの話は全くかみ合ってなかったんだろうか?」という気持ちになる作品。

    内容はホラーとかじゃなく思春期の友情物語なんだけどな……。

  • 引き込まれました。漫画の力ってすごいなあって橋本さんの漫画読んでいると、それこそ思います。
    表紙の色が不安定なくらいきれい。

  • そうそうこういう気持ちなんだよねっていう本

  • 猫!制服で風呂!スク水!

  • あー、嬉しいです。この人のマンガが発売されたってことが凄く嬉しいのです。

    橋本みつるとの出会いは、若木未生の小説「グラスハート」シリーズの挿絵で、なのです。
    最初はよくわからない絵だなー、と思って、苦手だったんです。マンガとして読んだことはなくて、ただ挿絵として出合ったので、どういうストーリィを描く漫画家さんなのかは知りませんでした。
    失礼な話ではありますが、そんなにメジャーな漫画家さんでもありませんでしたし、ね。

    でもある日、雑誌に載っていた橋本氏のマンガを立ち読み。97年。高校生でした。
    「背中をどうにかしてくれ」、ってマンガ。
    (ソニーマガジンズ、きみとぼくコミックス「幼い恋」に収録されてます)
    ストーリィはなんか上手く説明できないんです。まあ、私にはこの人のマンガのストーリィを上手く説明できることってほとんどないんですけど。
    ただただ、きゅう、とするんですね。
    なんか胸がきゅんとするっていうのとはちょっと違うんですけど、すごく痛い。かといって不幸なお話なわけでもないんですが。
    で、結局いつの間にやらはまってしまった訳です。

    しかしいつの間にか彼女は漫画家さんをやめていて、そしていつの間にかウィングスの新人賞を受賞しなおして、また漫画家さんになっていました。


    さて、今回のお話も、何をどこを捉えたらいいのかよくわからないつかみ所のなさが健在。
    すごくすごく変わっているストーリィでは決してないのですが、同じ話を他の人が描いたとしても、決して彼女のようにはかけないだろうと思います。良くも悪くも。

  • 発売がほんとうにうれしい。
    猫拾い事件の
    ラブいところと
    ラブじゃないところ!
    言葉でとか足りない。

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