密告 (ディアプラス・コミックス)

著者 : 藤たまき

• 新書館 (2006年7月29日発売)

感想・レビュー・書評

[ハムコさんの感想 · 2014年12月3日]

4編のお話が入った短編集。
どのお話もハッピーエンドでいいお話でした。
「ゆりかご」が一番好きでした。

[pompom123さんの感想 · 2014年6月14日]

戒は同性である諭と幸せな恋人同士。だがかつて戒はゲイの弟に、ゲイの恋愛なんて不幸になると罵詈雑言を浴びせた事がある。その時、弟から、その言葉は戒にそのまま返ると予言された。言霊に怯える戒だが……。表題作含む四篇を収録。怖くて甘い『謎』を抱える青年たちの恋愛を描いたミステリアス・ラヴ短篇集。

[ざじさんの感想 · 2013年5月13日]

リアルとファンタジー、現実と虚構が付かず離れずしてる独特の雰囲気。表題作の『密告』は明治カナ子さんの作品にも通じる怖さも感じる。自分の弱さや強迫観念に自分一人で退治しようとして秘密を抱える者と、それほどに思い込んでるモノを物ともしない者との対比に固執しているのかなぁ、藤たまきさん…救いを求めながらも本性が相手に知られてしまう恐怖のモチーフが繰り返される作家さんだ。
『水を～』も好きだ。ファンタジックに見せかけておいてそこに着地しない。「この水…僕いつも熱が出る」～「…僕とS〇Xしてくれるって事？」って下りいいなー、普段こんな事は考えないのだが、ロマンチックな誘い方だよ！！

[いちこさんの感想 · 2012年3月3日]

タイトルからして暗い話かと思いきや
かわいい短編集でした
どのお話も雰囲気良くて、面白かった(*´∀｀*)

短編集って、読み足りないと思うことが多いけど、それぞれ上手くまとまってたので楽しく読めました

[marumari9988さんの感想 · 2010年10月11日]

どのお話も読後にマンガを読める幸せにひたってしまいます・・・
一作ごとの、題材の取り上げ方が絶妙。斬新だけど、奇をてらうことがない。藤先生は、ものすごい知識と教養のあるお方なのだなと
思います。それ以前の大前提として、お互いを求め合う一途さの表現の素晴らしいことよ・・・！それこそがラブストーリー、それこそがBL!!!

[ponさんの感想 · 2009年3月2日]

神話と言霊

[そらさんの感想 · 2008年2月15日]

久々に藤先生の作品を読みますた。
先生の作品は空気が良いですなぁ。なんとも。そして胸に迫るせつなさがなんとも。

こちら短編集です。「出雲」「水を汲みに丘を登った」「ゆりかご」「密告」そして描きおろしの「あとがき」。どれも青年達の物語。…そうですね、藤先生の作品は「物語」と呼ぶのが似合いますね。

名前や、経験や、言葉などにとらわれる主人公達が恋に悩み、恋に喜ぶ姿。せつなくて美しくて、ときにはかなしく、私の気持ちは主人公側になったり相手側になったり。

表紙もキレイですが口絵もキレイで見惚れてしまいました。味のある作品集です。

[Rさんの感想 · 2007年11月12日]

短編集なのに内容が濃すぎる!!!!すっごい読後感。とても面白い。これから要チェック。

[ユーリさんの感想 · 2007年8月25日]

短編集。
一瞬何かが変わったと思って読んでいたら、藤さんも意識して原稿の描き方を変えていたと書かれていました。

[ヌエさんの感想 · 2007年7月16日]

『ゆりかご』が一等すき。