社長、華麗につき (ディアプラス・コミックス)

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  • 新書館
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403664342

感想・レビュー・書評

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  • ▼あらすじ
    自社社長の柚原(ゆずはら)から熱く口説かれ続けた衣荻(いおぎ)は、ついに絆され付き合うことに。
    甘い蜜月を過ごす二人だけれど、財閥御曹司でもある柚原に婚約者がいると知った衣荻はーー!?

    ***

    前作、『社長、無礼につき』と一緒に購入したので間を空けずに続けて読んだのですが、読み終わってから本当に買って良かったと思いました…!

    絵柄は相変わらず癖がありますが、ストーリーの完成度の高さは前作よりも格段にパワーアップしているといった印象。
    特に心理描写の凄まじさと言ったら…!!
    気が付いたら感情移入しっぱなしでかなり集中して読んでました。
    こんなに心にグッと来たBLコミックを読んだのは久し振りかもしれない…。

    前作は明るい感じでしたが、今回は全体的にシリアス気味。
    更に衣荻視点でお話が進むのですが、衣荻の感情や行動の描写がかなり繊細というかリアルで、読んでてダイレクトに心に伝わって来ました。

    特にグッと来たシーンは後半、消息を経った飛行機に柚原が乗っていたかもしれないという情報を聞いた衣荻が動揺するシーン。
    専務の前では冷静さを保っていた衣荻が一人になって煙草を吸おうとするんですが銜えた煙草を落としてしまい、拾って銜え直しても今度はライターの火が何度やっても点けられない。
    この時、初めて見せる苛立ち混じりの動揺した表情に凄く心を打たれました…!

    “婚約でも 結婚でも 好きにしろ
    もう二度と会えないというなら それも許す
    だが いなくなるのは反則だ
    この世界からいなくなるのは許さない”

    衣荻のこの台詞なんてもう心に響きまくってしばらく次のページが捲れないくらい本気で感動してしまいました。
    もしかしてバッドエンドなんじゃ…と一瞬、本気で思ったのですが柚原がちゃんと生きててホッとしました…(笑)

    因みにその後のラブシーンで涙を見せた衣荻が「生理的なものだ」って強がる姿に萌え、出国前に柚原の胸に衣荻がサインペンで書いたヨンガ君のマークが消えないで残っているのを知った衣荻が泣きながら「おまえは俺のもんだ…っ」て訴える姿に死ぬほど萌え…。
    何かもう、後半は萌えと感動の嵐でおかしくなりそうでした(笑)
    とにかく言葉選びがどれも秀逸なんですよ、読めば分かります。読めば!(笑)

    最後は全ての問題が解決してめでたくラブラブになるし、柚原は柚原で前作よりも男前なシーンが多くてキュンキュンさせられるし、本当に良い物読ませてもらったなーと心の底から思える作品でした!

    余談ですが、ヨンガ君のモデルが柚原なら何で名前がヨンガなんだろうとずっと不思議だったんですが、“讃河(さんが)”だからヨンガなんですね…!
    3と4…つまり数字を掛けていると…!
    こんな単純な事に読み終わってから気が付きました(笑)

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