▼あらすじ
ある晩、刺青(いれずみ)彫師・鬼塚(おにづか)の部屋へ、隣人の真面目なリーマン・柳浦(やなうら)が騒音の苦情を言いに来た。
親しくなってみると、お堅いのに天然で想定外に可愛い柳浦に、鬼塚は友達以上の感情を持ってしまい……!?
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ストーリーの完全度:非常に高い
トーン:ほのぼの・コミカル
エロ度:普通
萌え度:非常に高い
総合評価:★5.0
再読。「恋する靴屋シリーズ」に出てくる鷹場の秘書、柳浦のスピンオフですが、スピン元未読でも問題なく楽しめる一冊となっています(*^▽^*)
久しぶりに読み返しましたが、何度読んでもキュンキュンしますね!何と言っても柳浦のお相手の鬼塚!彼がまためちゃくちゃ魅力的なキャラなんですよ〜♡
優しくて、頼もしくて、男らしい…まぁ、見た目はちょっと怖いんですけど、思いの外フレンドリーな性格で親しみやすいんです。鬼塚は男女問わず好かれるタイプですね!(*´艸`*)
対する柳浦はとにかく天然で可愛らしい(笑)
最初に読んだ時は「恋する靴屋シリーズ」に出て来る彼と全然印象が違くて吃驚しましたが、この作品のおかげで柳浦の事が凄く好きになりました♡
因みに最初に恋に落ちたのは鬼塚の方です。でも、柳浦ったら有り得ないほどニブチンで鬼塚の好意に全然気付かない!何なら告白されても気付かない!(笑)
鬼塚にキスされてようやく“好き”の意味に気付くんですが、「友達のままがいい」と言って一度は鬼塚を振るんですよね。
でも、柳浦って天然だからその後普通に鬼塚と一緒にお風呂に入ったり鬼塚の局部に入っている刺青を見たがったりするんです。告白されてる自覚がまるで無いという…(可哀想な鬼塚…笑)
でも、何やかんやで素股を許してしまう柳浦。ここの素股シーンは興奮してる鬼塚の表情がとにかくセクシーなんですよね。何度読み返しても激萌えです♡♡♡
それからどんどん仲良くなる二人ですが、良い感じの雰囲気になり始めたところで二人の関係に暗雲が立ち込めます。鬼塚に自分は相応しくないと思った柳浦は、鬼塚に友達ではなく隣人に戻りたいという残酷なお願いをするんですね。
それに対して怒ったり取り乱したりする事なく、言いたい事を全部飲み込んで「分かった」とだけ言う鬼塚の男らしさよ…( ̄^ ̄゜)
それから一週間、ニ週間と時が過ぎますが、柳浦は一人きりの生活に慣れる事が出来ない様子。あれだけ鬼塚が入り浸ってたらそりゃそうなるよね…。
一方、鬼塚もまだ諦めてなかった!柳浦の顔を見る為に、尚且つ柳浦自ら来させる為に自宅に仲間を呼んでわざと夜中に大騒ぎします(笑)
そしてまんまと鬼塚の策略にハマる柳浦。柳浦が玄関から出て来たところで既に待ち構えてる鬼塚にキュンとしてしまいました♡
ただ、ここまで来ても柳浦がまだ友達にこだわってて思わず笑ってしまいました。鬼塚が「まだそこ!?」って言ってて、ほんとそれな!って感じで。柳浦、ブレなさ過ぎでしょwww
でも、最終的には無事、友達から恋人に昇格したので何はともあれ良かったです♡(この指止まれのシーンめっちゃ微笑ましかったな…笑)
因みにこの巻では二人が最後までエッチする事はないんですけど、それでも読み終わった後の満足度と幸福度がめちゃくちゃ高いので全然気になりません!何度読み返してもときめきが色褪せない、お気に入りの一冊です♡