カラーレシピ(下) (ディアプラス・コミックス)

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  • 新書館
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レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784403666353

感想・レビュー・書評

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  • 私の心に残る作品ベスト10に入ります。いつもは文章が荒ぶっており、大変申し訳ないです。しかし、今回は真面目に語ろうと思います。

    まず、私はディアプラスに移行する前からこの作品の一巻を読んでいました。その時の感想にも書いてあるのですが、最後の最後でゾワッとくるのがこの本の良さです。
    一巻の最後では鬼原さんへのスケープゴート、福の笑吉への執着心が描かれていましたね。二巻では福の計画の綻びが描かれていきます。
    私は福の性格について、一巻を読んだ際に『完璧主義で自分の思い通りに絶対させるサイコパス』と認識していました。しかし、二巻を読んで『サイコパスを装い、自分の思い通りにさせたいものの計画に甘さの見られる実に人間らしい人』と認識を改めることとなりました。

    私はリョナ的表現が好きなので、中間部分の笑吉への計画の綻びから笑吉を監禁するあたりはとても好きでした。はらださんの好きなところとして、やはり闇の部分が挙げられます。普通、監禁されたらそのままバッドエンドに進んだり、共依存によるメリーバッドエンドが考えられますよね。しかし、はらださんはきちんと監禁された後の怖さ、相手への恐怖を笑吉に与えました。
    その後、二人の関係は解消され「二人で美容院を経営する」という夢から遠ざかってしまいます。これには賛否両論ありますが、実に現実性を含んでいて私はとても好きです。
    今後二人の関係がどう転んでいくのか、それが読者に託されているのですね。

  • ひぃん。
    読み終えた。
    このお話のキモはりくさんだよねぇ。
    解説役と、福介のやり過ぎを阻止する役。
    福介は泣いてる笑吉に勃たなくなったけど、このあとこの2人はうまく行くのかなぁ。
    結局福介の空回りで終わりそう。

    相変わらず怖いお話で面白かった。

  • いったい何回読みながら「こわ〜〜い!」と叫んだことか。
    とんでもないですよ、この作品は。
    加速度的にホラー要素が増しますよ!下巻!

    新しいアシスタントの一祝が登場して、福介が仕組んで笑吉と対立させようと画策。笑吉を孤立させて居場所なくしてふたりで独立ルートを目指す福介。店に迷惑かけてるんだからなおさら辞めるわけないじゃんと、仕事と美門さんが依然いちばんの笑吉が面白くない。自分が一番じゃないと、唯一じゃないと。

    そのやり方がね、ほんとに、孤立しかけてるところを見て笑顔になったりする福介を見てると、

    えっこれってほんとに好きなの?
    好きな人が不幸で楽しいの?
    そもそも愛ってなんだっけ?
    自分の手でだけ相手を幸福にしたいってことだったっけ?
    結果として相手を変質させてもいいわけ?
    そこまで強く執着して我を失うことを愛と定義してるの?
    これ恋愛なの?こんな独りよがりなものが?でも恋愛ってたしかに多かれ少なかれ独りよがりなとこあるよね、

    みたいな、思考のループで吐きそうになり、

    つまりなにが言いたいかっていうと、
    ものすごく気持ち悪いのに、こんなもんは恋じゃないとは言い切れない、のが気持ち悪くて、脳がグラグラしてきます。

    そんな混乱状態のなか、福介の行動はエスカレートし、
    一方では女装の麗人後輩スタイリストりくくんが、上巻からずっと福介の真意を見抜いていて、下巻ではガシガシ邪魔をかけに入ります。
    かっこいいよ!りくくん!

    そんなりくくんの動きもあって、笑吉はいままでの行動が全部福介の企みによるものだと気づくのですが、
    そこからの電気責め(まあ予想ついてたよ)⇨屈服⇨かわいそう(は???いまさらどうした??)⇨土下座(怖い(白目))の怒涛の展開。

    もうこっちのライフはゼロですよ。
    特に福介が笑吉をサイコーに下衆な手段で脅して屈服させてレイプしかけての「かわいそう」は、今年度最高のはぁぁぁ?を記録しました。

    どの口でおまえ・・

    そんなんやる前に普通わかるでしょ、あっ、わかんないからサイコパスって呼ばれるの?それともそういう恋愛のはじめの、浮き足立った状態のこと冷や水ぶっかけにきてんの?はらださん??と、かなり動揺しました。

    そして最後まで読み終わってですね、終着点として、
    私、ホントおかしいかもしれないんですけど、

    「描き方とやりかたが極端だからとんでもない物語に見えてるけど、恋愛でこういうことって(相手の尊厳をふみにじって相手を思うままにしようとする試み)誰でもやってるかもしれないよな」

    と、思ってしまったんです。
    人ごとじゃないぞって。だからこれは、サイコパスの、どこか遠い場所の物語じゃなくて、私の物語であって、道行くそこの彼の物語かもしれないぞって。これは愛についての物語じゃないかって、そう受け止めました。

    名作だと聞いてはいましたが、その評判にまったく負けない、鮮烈なインパクトを残してくれました。
    いまさら私がいうまでもなく、傑作です。
    BLだとかどうだとかそういうの取っ払っても読む価値があります。


  • CPとしてはそんなに好みじゃない。
    話自体が面白かった。攻めが改心しちゃったらやだなって思ってたけどやっぱ最初から最後までサイコパスでさっすがはらださん!怖い!
    こんなことされたらどんな気分になるんだろうとか、情がわくもんなんだろうかとか、普段BL読んでる気分とは違ったこと考えてた。
    ずたずたに傷つけられた受けは好きなんだけど、攻めに傷つけられるのは好きじゃないのか、こういう偏り過ぎた傷つけられ方は好きじゃないのか、「傷ついてる!ワー!!」というテンションではなく、「うわっ…かわいそ…ええ…」という引きのほうが勝った。

  • 裏表紙のあらすじを読んだ時点で、しょーちゃんの身の回りに起きる不可解なことは絶対福ちゃんが犯人なんだろうなと見当はついていたけれど、それにしてもリクが「電話かけすぎですよ」っていうシーンには思わずどきりとしてしまった……
    はらださん、BL界の鬼才と評されるのがわかる気がする。万人受けしない物語ではあるけれど、この胸糞の悪さを綺麗に描けるのはすごい。本当は『やたもも』を買いたくて本屋に行ったら在庫切れだったから代わりにかったのがこれだったのだけど、もうこの人のは全巻揃えたい。好きです。

  • 攻めの良心はちωこだけ…。
    最後まではらだ節というか、はらださんにしては攻めに甘いような…?あんな終わり方じゃぁ、どこまでも計算だったってことになりうるじゃん!受けへの執着だけは褒めてやりたい…

  • 1番サイコパスなのは傍観者である我々(=りくくん)というはらだ節。
    福介が存外良心と愛情持ってて安心しました。
    がんばれしょーちゃん。好きだよしょーちゃん。

  • 同じ美容室で働くスタイリストの上下巻。ストーカー?ヤンデレ?サイコパス?執着愛?いろんな意味で何度も裏切られて、面白いやら不信感でいっぱいやらで複雑な気分!

  • 上巻と絵が変わってしまっていて残念。これはヤンデレではなくサイコパスの話…ホラーを見た後に似た読後感。上巻の時はまだ萌えがあったんだけど下巻はイマイチだったかな。表現は凄いし話は面白いんだけどまだまだ先が続きそうなオチで締まりがなくてだらーっと長いように感じる。この手のテーマを扱うなら短編にしたほうが光る作家さんなのかもしれない。

  • 福ちゃんが一貫してサイコパスで良かった

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著者プロフィール

はらだ
BL漫画家。

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