暴れん坊本屋さん (1) (ウンポコ・エッセイ・コミックス)

著者 :
  • 新書館
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レビュー : 231
  • Amazon.co.jp ・マンガ (126ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403670190

感想・レビュー・書評

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  • 筆者の番子さんが本屋さんに勤めていた体験をもとにした書店員エッセイ漫画。

    書店員たちの悪戦苦闘(popの書き方に悩み、本の運び方に悩み)、個性的なお客さんへの対応(あいまいな本の指定された時の探し方、万引き発見の際の家族の様々なリアクションなど)。

    それぞれ、実際は大変な場面なのでしょうが、番子の書店愛、本屋愛が底にあるので、暖かく面白いギャグとして楽しく読める。(金庫破りの話なんて、本当に危機的な状況なんでしょうが。面白い)

    マンガ本などのビニールパッケージはシュリンクというんですね。シュリンカーという機械で熱をかけて本屋さんが手作業でやっているとは知らなかった。そして、シュリンク職人になる番子さん。

    この漫画で描かれているネタは、すべて人と人が交流し、コミュニケーションをとっている。

    膨大な本から自分がほしい本を効率的に買うという視点から見ると、リアル書店はネット書店と比べると圧倒的に不便なのだけど、リアル書店には人と人の交流から生まれる「何か」が強みとしてある。
    この「人との交流の場」を作り出す部分に力を入れている書店が生き残り、新たな価値を出していくのだろう。

    何十年後にはほとんどがネット書店、電子書籍になり、本屋で物理的な本を買うという行為自体が非常に高価な、高尚な行為になり、「本屋で本買うってすごい大人っぽい、かっこいい」という時代がくるのではないか。本屋はサロンのようになり、専用のコンシェルジュが付き、その人に合わせた本をお勧めする。本屋で売っている本は、ネットよりも全然高い豪華な装丁の本。というような。

    そんなときにも番子さんのようなひたむきで本好きな人たちが本屋で輝いて働けているといいなーと思った。

  • 本屋さんに勤める漫画家・番子さんの書店エッセイ。書店員ならではの裏話が満載。本好きから見ると、本屋は本に囲まれた最高の職場に見える。が、現実はそう素敵なものでもないらしい。「売れない漫画家」の自虐ネタを交えつつ、書店で起こるあれこれを描いたコミカルエッセイ。ちなみに口絵のイラストは、岩波書店のマークのパロディ。カバー下のオマケもあってお得。

    実際にこの本を読んだのは数年前で、当時は本屋さんの裏側がこんなに過酷だとは思ってもいなかった。重い本を運んだりするので意外と肉体労働であることは知っていたが、それ以上に大変そうだったのは接客だ。横行する万引きや、売り物の本を平気で汚したりする客がこんなに多いとは…。こういう問題やネット通販に押されて、町の小さな書店が次々閉店してしまったのかなと思う。

    今やAmazonでいつでもすぐに本が手に入るが、昔は書店の棚に欲しい本がなかったら取り寄せを頼むしかなかった。その取り寄せに一週間〜二週間かかることなんてザラにあって、なんて面倒なんだと思ったことも今は昔。そう思うと、出版業界のスピード化は確かに当時から遅れていたなと思う。ネット販売や電子書籍化などの変化の波が急速に押し寄せた今、旧態のままでは対抗できなくなるのも自然かもしれない。

    シリアスになりすぎた(汗)番子さんも本好きの一員なので、本好きならではの「あるある」エピソードも共感ポイントだ。書店に勤めると、本が一割引で買えるなんて素敵。時間が余ったらふらっと立ち読み。書店でぼんやりと立ち読みしながら本を見つけるのも、本好きの楽しみだ。こればかりは書店にしかできない点。頑張れ本屋さん。

  • 自分の興味のないジャンルの担当になったら大変だ。。

  • 本屋の裏側って大変なのね!
    もっと楽しいだけかと思ってた。

  • 書店員の実情が分かる爆笑エッセイ。
    自分も本屋ではないがそれに近い職業をしているので、困ったお客様のエピソードについては「あるある」となってしまう。

  • 書店業務の裏側を赤裸々に明かす、やはり本好きには楽しめる作品。本屋さんてホント力仕事なのね。そしてなんだか現代の流れに取り残された感のある不合理な流通システム…。そんなだからダメなんじゃないのかねぇ、出版業界。

  • マンガ家兼本屋さんで働いている作者の
    実体験を元にした(?)お話

    最近書店、出版社系の話を読んでるな…
    本屋さんの話だと小説で大崎梢さんの
    「サイン会はいかか?」「平台がおまちかね」でも
    似たような話を知ったのですが
    それプラスBL
    BLの要素は私にはいらないのだけれど
    続きも読みたくなりました。

    ところで、さっきの大崎さんのこの小説のコミック版は、
    この漫画家さんが描いたものなんですね。
    画風が違うので気づきませんでした。

  • 【本・印刷・製本】1~3巻読了。

  • 本屋で働いてた者にとって
    そうそう!と共感を持てること必至!
    これから本屋で働きたいと思っている人も
    読んで現実を見るのもいいかも・・・
    本屋は甘くない!(笑)
    でも。。。本屋いいよ~←どっちやねん!?

  • 本屋さんで働きつつマンガ家してるお話。

    本屋さんか図書館で働くお仕事がしたいと思ってたので
    わかるわかるーな感じ。
    結局本屋さんで働くことはバイトだけだったけど、
    好きなものに囲まれて仕事をするのは幸せですよねぇ。

    2012.2.14読了

著者プロフィール

投稿、持ち込みを経て2000年2月新書館ウィングス誌掲載「NO GIRL,NO LIFE!」でデビュー。自身の体験をもとに描いたエッセイコミック「暴れん坊本屋さん」(ウィングス&ウンポコで連載中)で大ブレイク!
「私の血はインクでできているのよ」(KC Kiss)が大好評発売中。
現在Kissで「神は細部に宿るのよ」を連載中。

「2011年 『神は細部に宿るのよ(2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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