円周率を計算した男

著者 :
  • KADOKAWA(新人物往来社)
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784404026491

感想・レビュー・書評

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  • 合間合間に読んでみて。
    日本人って、計算好きなんだなぁ。
    (しかし、5万って…。)

  • 和算についての短編6つ。1話目が関孝和の弟子、建部賢弘が主人公で、そこからどんどん時代が下っていく。和算家の和算にかける熱い思いとかは全然書かれてなくて、どの人物も魅力がなかった。がっかり。

  • 連作短編6編
    短編集それぞれが少しずつ歴史を語って,和算の流れやそれに関わった人達をダイナミックに紹介してくれる物語.

  • 和算の第一人者、関孝和とその弟子や、和算に関わった人達の物語。小難しいかと思いきや、時代小説としても楽しめる、6篇のオムニバス形式。鎖国の時代に日本独自の算出方法で円周率を計算した男がいた!西洋より先に数々の原理(ピタゴラスの定理など)を探し当てていた当時の日本人に敬意を表したい。

  • 江戸時代の算術士について時代順に並べた6篇。
    (空出)
    桶を工夫したことを殿に認められ中間から侍にとりたててもらった清七郎は,
    妻の百合を病で失い,むなしく日々を送っていたが,
    あるとき百合の妹佳奈と出会う。

    算術という文化のことがよく分かる。

  • 2010.07.27読了

  • 鎖国され、外国の文化が庶民にはまったく伝わっていなかった江戸時代、日本では独自に円周率を求める公式が研究されていた。
    和算、算学と呼ばれる学問のおかげである。
    様々な流派が生まれ、百姓から大名までが熱中した算学に人生を捧げた男たちの物語だ。
    西條奈加の「烏金」などで和算の存在は知っていたけれど、ここまで盛んで欧米にも引けをとらない結果を出していたとは知らなかった。
    物語の面白みよりは和算に対する好奇心を楽しむ一冊だ。まるで日本の偉人伝のよう。

  • よかった。タイトルだけ見たら
    昔の数学者の物語なんかと思うけど、
    数学が好きとか嫌いとか関係なく、面白く読める。
    むしろ日本史をかじった人の方が面白く読める。
    江戸時代の数学者(算術家)のオムニバスなんやけど、
    印象としてはハートフルな物語と言ってもいいと思う。
    タイトルも作者も知らん状態で、カンで選んで読んだ本の中では
    かなりの大ヒットでした。お試しあれ。

  • 短編集。

  • 題名は堅いけど、とてもよい時代物・歴史小説です。短編なので読みやすく、非常によく出来た作品です。和学に携わった人々の描写が上手です。出品しないでしばらく手元に置いとこうかなあ〜。個人的に興味が出たのは、愛宕神社に奉納された算額について。どんなのがあるのか興味深々。今でも見れるといいのに。

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著者プロフィール

鳴海 風(ナルミ フウ):1953年、新潟県生まれ。東北大学大学院、愛知工業大学大学院、名古屋商科大学大学院それぞれで工学修士、博士(経営情報科学)、MBAを取得。1992年『円周率を計算した男』で第十六
回歴史文学賞。2006年日本数学会出版賞。『円周率の謎を追う 江戸の天才数学者・関孝和の挑戦』(くもん出版)が第六十三回青少年読書感想文全国コンクール中学校の部課題図書。主な著書に『算聖伝 関孝和の生涯』(新人物往来社)、『江戸の天才数学者』(新潮社)、『美しき魔方陣』(小学館)、『ひらけ蘭学のとびら』(岩崎書店)などがある。

「2022年 『遊歴算家・山口和「奥の細道」をゆく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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