妖怪の図

著者 :
  • 新人物往来社
3.44
  • (2)
  • (2)
  • (3)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 10
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784404029249

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 初の時代小説らしい
    学校の先生?
    5連作ですが、同じ時代の別の主人公を
    別方向から描いている
    大好きな天保~寛政の絵師や作家たちが
    当時の理不尽な世相に振り回される様が
    生き生きと書かれています

    続編ないかな?

  • 短編集ですが、すべてに通して政治の批判を大口には言えなかった江戸時代の人々が
    試行錯誤しながらも、声にならない声を叫ぼうとする様子に心打たれました。

  • 国芳、源内、一九、馬琴といった江戸文化人たちを主役にした短編集。
    時代や権力に閉塞されながらも、それぞれの道で闘っている人々がとてもカッコ良かったです。この本、江戸文化人好きは絶対読むべき・・・!この著者はきっと文化人たちが好きなんだろうなあ、登場人物への愛を感じます

    国芳くんと年下パトロン鶴寿さんペアの掛け合いにもとっても萌えましたが、一九のお話「冥土の煙」での京伝馬琴師弟の会話がすごかった・・・!



    「反骨の人ってことでしょうか」
    突然、一九の向かいの末席から冷ややかさを帯びた静かな声が通った
    曲亭馬琴であった。
    京伝の整った顔が小さくゆがみ、口端に苦笑が浮かんだ。
    「そのとおりよ。さすが馬琴、いや曲亭さんだな。よく見抜いている」
    元の弟子を京伝は渋い表情のまま称えた
    「曲亭さん、蔦重のどのあたりが反骨の人と思うかい」
    「いえいえ、師匠。わたしはただなんとなくそう思っただけですよ。わけを聞かれても応えられるもんじゃありません。」
    「おまえさん。逃げるのかい」
    「逃げるのなんて。ほんとうになんとなくそう・・・」
    馬琴は大きな体を縮めるようにうつむいた。



    呼び捨て→さん付けって…!ね…!思わずベットでわーわー言いながら悶え転んだよ!
    この流れだけでご飯何杯でも食べれるよ!

  • 天保12年『天保の改革』がふれだされた江戸が舞台。
    山東京伝、歌川国芳などが艶本・枕絵・狂歌禁止令を潰すべく手段をあれこれ画策。
    妖怪は鳥居甲斐守耀蔵だった。

全4件中 1 - 4件を表示

城野隆の作品

妖怪の図を本棚に登録しているひと

ツイートする