会津戊辰戦争写真集

制作 : 菊地 明  横田 淳 
  • KADOKAWA(新人物往来社)
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784404029676

感想・レビュー・書評

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  • あとがきにもあるが、無名戦士の墓碑に重きを置いて編集されており
    たくさんの墓の写真、生々しい弾痕など
    圧倒されるものばかりだ。

    若松城が明治政府に没収されるのは致し方なしとしても
    陸軍省により天守が取り壊され
    更に遺構も跡形もなく撤去され
    その上城址を競売にかけて民間に払い下げるという
    徹底したやり口には驚かされる。

    それを、会津戦争を戦った旧会津藩士である
    仙台七十七銀行頭取・遠藤敬止氏が
    私財を投げ打って落札し松平家に献上したというエピソードが
    また泣かされる。

    ぼろぼろになってしまったお城の古写真に
    色々と思うところがあり
    胸の苦しくなる写真集だった。

  • 鳥羽伏見~若松城下の戦いまでの史跡が写真で紹介してある一冊。たくさんの墓石や慰霊碑が掲載されていましたが、北上する両軍の足取りを記録する道しるべのように建ち並ぶそれらが、この戦いの激しさと切なさを物語るようでした。最終的に降伏を受け入れた会津の人々の心中を思うと言葉になりません。若松城は敗戦後撤去され民間に払い下げになるところを、私財をなげうって救った方がいたそうで、それをそのまま松平家に献上したというその方は元會津藩士とのこと…。最終ページの見開きにそびえ立つ現若松城に思わず涙が滲みます。

  • 史跡めぐりのバイブル

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