新選組秘帖

著者 :
  • KADOKAWA(新人物往来社)
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784404029706

感想・レビュー・書評

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  • 短編が8編収録されてます。「土方さん主役の加納総三郎の話」「新選組に入隊を希望するも叶わなかった加藤愛之助の生涯」「近藤勇を撃った富山弥兵衛の最期」「近藤、土方の馬丁を勤めた沢忠助の話」「戊辰戦争後の島田魁の話」「市村鉄之助が日野を訪れた時の話」「橋元皆助が明治4年に原田左之助と戦う話」「相馬主計の最期」となってます。あまりメインに出て来ない人が主人公になっているので面白いです。特に後半の4編がオススメです。

  • 私は新撰組が大嫌いである。血に飢えた肉食獣のように獲物を探し区別も無く襲いかかる姿には嫌悪感を抱かせる。
    そんな集団にも人間臭さのある事を描いたのが本書。これが当時の武士の純粋な心とでも言えるのか。

  • ■幕末維新史に佐幕派武闘集団として異彩を放つ新選組―。隊士をはじめ、新選組に関わった男たちの生きざまを描く会心の小説集。巻末に東大教授・山内昌之氏との対談「新選組と日本精神」収録。

    ■■新選組隊士たちそれぞれにスポットを当てた短編集。土方さんや市村鉄之助、島田魁、沢忠助、相馬主計などが出てきます。時代はそれぞれで、維新前の話もあれば維新後の話もある。維新後の話は、泣けました。記憶の中で語られる新選組時代、死んでいった仲間達、生き残ってしまったことへの罪悪感。肉厚な文章で読み応えがありました。

  • うう…
    あんまり中村彰彦、好きじゃないかもしれない!
    短編全部は読めなかった…

  • 全部ではありませんが、知られざる新撰組隊士
    にスポットをあてて悲喜こもごものドラマを
    堪能できます
    長編になった「いつの日か還る」島田魁の原点の
    作品が・・・感動的です
    生き様を短編で鋭く描いた中村彰彦先生の作品集

  • 相馬の話がすごくよかった。

  • 今まで見た作家さんと雰囲気が違う新撰組だなという印象。相馬出現率が高いので好きなんです。『明治新選組』も収録。

  • 市村鉄之助と相馬主計の話に泣きました。特に市村の話は残ることの出来なかった彼の想いを本当に上手く描写していたと思います。

  • いままで取り上げられなかった人物にあたる焦点が新鮮。短編らしいキレの良さも。

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著者プロフィール

中村彰彦

1949年、栃木県栃木市生まれ。東北大学文学部卒業後、文藝春秋に勤務。87年に『明治新選組』で第10回エンタテインメント小説大賞を受賞。91年より執筆活動に専念し、93年に『五左衛門坂の敵討』で第1回中山義秀文学賞、94年に『二つの山河』で第111回直木賞、2005年に『落花は枝に還らずとも』で第24回新田次郎文学賞を受賞。また2015年には第4回歴史時代作家クラブ賞実績功労賞を受賞。小説に『鬼官兵衛烈風録』『名君の碑』『戦国はるかなれど』『疾風に折れぬ花あり』、評伝・歴史エッセイに『保科正之』『なぜ会津は希代の雄藩になったか』など多数。

「2020年 『その日なぜ信長は本能寺に泊まっていたのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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