房総里見一族

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  • 新人物往来社
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784404035226

感想・レビュー・書評

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  • せっかく館山住民になったんだから、安房が誇る戦国大名の里見家の歴史について読んでみる。里見家は安房の土豪から義堯の実力によって戦国大名化して以後、義弘、義頼、忠義と続く。その大半は安房および上総の統一戦と北条氏との果てることのない闘争に終始する。最後は秀吉、家康による戦国大名の鉢植え大名化政策の典型例のように縁もゆかりもない米子に転封させられ、これもお決まりのように後継者なく最後は御取り潰しとなり、最後はけっこう寂しい。。

    この本を読んで思うのは、関東における上杉謙信の圧倒的な存在感。関東の覇者は北条家であるはずなのに、みんな「謙信が関東に来る、来ない」で情勢や同盟関係が動く。謙信さん、あんた、どんだけ強いの?という感じである。

    忠義終焉の地である伯州堀村にはいまでも、「あわのかみ様」と言われる祠がいろんなところにあり、民間信仰の対象になっているらしい。でも、それは遠く千葉の安房を納めた戦国大名のことだとは誰もしらないらしい。
    そういう詫びて寂びた感じも歴史の味だと思う。

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著者プロフィール

1934年、千葉県銚子市に生まれる。千葉大学、明治大学大学院博士課程修了。
千葉経済大学経済学部教授を経て、現在同大学名誉教授、文学博士。
利根川文化研究会名誉会長。
主な編・著書に『河岸に生きる人びと』(平凡社)、『近世日本水運史の研究』(雄山閣出版)、
『河川水運の文化史』(雄山閣出版)、『群馬の水運史』(上毛新聞社)、『房総と江戸湾』(吉川弘文館)、
『近世日本の川船研究(上・下)』(日本経済評論社)、『河岸―ものと人間の文化史』(法政大学出版局)などがある。

「2010年 『評伝 赤松宗旦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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