必殺!幕末暗殺剣 (時代小説傑作選 3)

著者 :
  • KADOKAWA(新人物往来社)
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784404035387

感想・レビュー・書評

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  • いろいろな暗殺物語が書かれていますが、私の用があるのは 田中新兵衛 のみでした。
    ここでも新兵衛の刀が落ちていたと描写されています。
    やはり、刀なのですか。
    刀身なのですか。
    言い逃れできないじゃありませんか新兵衛さん。

    新兵衛は料亭で盗まれたと言い訳しましたが、その実、潜伏先で夜半、賊に入られ盗難に遭ったという真相。

    で、新兵衛は他殺だと。新兵衛暗殺は以蔵が仕立て上げられておりました。武市の指図だと。
    以蔵は武市の暗殺マシーンなのは周知の事実。

    姉小路公知の真犯人は以蔵曰く「公卿侍」だと。斬り方があまりに稚拙なのだと。「人斬り新兵衛」とまで言われ恐れられた男の斬り方ではないと。

    言われてみれば納得。

    公知は新兵衛に斬っといて欲しかったけれども、三人がかりで稚拙な斬り方と言われちゃ、新兵衛でないほうがいい。

    じゃぁ、真犯人は誰だ?


    公知が死んで、罪を新兵衛に押し付けることで得した奴は誰だ?


    ・・・・・・と、なると、長州以外にいないんだけれど。でも、それじゃぁ面白味に欠ける。
    世の中、得しようと画策したことが、思わぬ方向に転ぶことも多々あるし。

    新兵衛の謎は解けぬまま也。
    ひとつの説としては面白いと思う。
    こういう解釈もアリだろう。

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