沖田総司 (新人物文庫)

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  • 新人物往来社 (2009年8月3日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784404037374

作品紹介・あらすじ

新選組一番隊長として剣名を馳せた剣士の、剣と恋に生きた25年の生涯を鮮烈に描き沖田総司ブームを作った古典的名作が待望の文庫化。新選組ファン必読の一冊!

みんなの感想まとめ

沖田総司の生涯を描いたこの作品は、彼の人間性や新選組での活躍を深く掘り下げており、読者に鮮烈な印象を与えます。沖田は朗らかで愛される存在でありながら、病と闘いながらも自らの生を全うする姿が描かれており...

感想・レビュー・書評

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  • 新撰組の話は幾つか読んできたけれど、彼目線の新撰組はまた違った印象を持った。
    というより、これはまさにそのタイトル通り、沖田総司の話だね。

    この本に描かれる沖田総司は、まさに皆が持っているイメージそのものなんじゃないか。
    朗らかで飄々としてるけど時に熱く、皆に愛される人。私もすぐに彼という人間が好きになるけれど、その一方、物語の早い段階で病の気配は忍び寄る。

    後半はどうしても涙なしには読めない。
    総司のことも、その周りの人達についても辛い状況が続く。読み進めるのが苦しかった。
    何故彼が、という気持ちにもなった。
    ただ、彼は病と向き合いながら、ちゃんと自分の生を全うした。悲しいけれど、哀れむ必要はないはずで、私もそこに最後まで立ち合って見届けた、という感覚になった。

    沖田総司、近藤、土方、、新撰組の魂が終わると共に、ひとつの時代もまた終わっていく。皆等しく、それぞれに命を燃やしていった。
    人の一生は長さじゃなく、そこにどれだけ込められるか、ということだなあ。

  • 清潔で明るい、王道の“白”沖田さんでした。
    沖田に関して、曲者だったり不思議ちゃんだったりという解釈の多い昨今の本を読みつけていると、誰からも好かれていい子すぎるのが物足りなくもあるけど、悩める人間的な総司が逆に新鮮。

    歴史的な筋は深追いすることもなく、さくさく軽く読める感じ。少し前まで読んでいた緻密な木内作品と比べると、ほんとにあっさりに感じてしまったけど、その分、総司や周囲の人間たちのたわいもない生活ややりとりが描かれているかな。

    新選組の歴史の後半って面白い部分なのに、沖田は病が重くなることもあって、あまり事件の中心に関われなくなっちゃうんだよね。
    でも、この話は沖田の物語なので、後半になっても史実を曲げない程度に随所に顔を出していて、それがいいような悪いような。

    とりあえず、土方さんの思考が、総司中心に回っているのがスゴい(笑)。別れのシーンも熱かったけど、よもや風邪&看病なんて王道ネタがくるとは^^^^

    とはいえ、沖田の人の良さも、土方との絆も、鼻につくほどではないのがいいと思う。
    他の女性作者の新選組もので、全然ダメだったものはダメだったので。

  • 新撰組一番隊組長・沖田総司の一生を、史実を軸に書かれた物語。彼の性格や人格は作者の大内さんが文献などを基に作り上げたフィクションだが、そのキャラクターは今でも多くの読者に愛されていると思うし、私も気に入っている。

  • 新選組本での紹介やレビューなどで評判が良いようなので読んでみたのですが、これは!

    中盤までは普通に面白かったのですが、後半~終盤にかけてがいい。新選組の第一線から離れざるを得ず、病床の日々となるのですが、そこでの闘いは病魔だけでなく、まさに命そのものとの闘いでした。
    この時代と今の時代。あの時の彼らと今の自分たち。命の重さは同じでも、その重みは全く違ったのだと思わずにいられません。
    油小路の変の後くらいからその描写が強くなり、土方との別れには熱く苦しいものがこみ上げてきました。常に冷徹な指示を下す土方が、病の前にも後にも沖田には心を寄り掛けられる様子が、また切なくなります。

    他には好みとして馬の初霜や、谷の介錯のいざこざや桝屋での斎藤とのやりとりが良かったです。

    画像が出てこないのですが、私が読んだ本の表紙カバーは沖田総司自筆書簡のもの。同じ出版社と出版年のはずですが、私は断然そっちの方がいいのに、古本で探すしかないのだろうか(涙)

  • 9年ほど前単行本で一度読んだけれど、文庫になったということでまた手に取ってい読み返した。
    新選組小説の中で一番好きだ。
    そして、大内さんの沖田が私の理想の沖田でもある。

    大内さんは本当に沖田を丁寧に暖かく見守るように描かれていて、
    優しい文章だ。そのぶん歴史事項などは軽く流されているが沖田自身も時勢には疎かったようであるし、沖田目線が最後まで貫き通されているように思う。

    新選組のおすすめしたい一冊。

  • 燃えよ剣と出逢い一瞬にして土方ファンになってから新選組に関連する書籍や縁の地を訪れました。そして土方歳三が弟の様に見守ってきた沖田総司も勿論大好きです。念願の沖田忌にも行っちゃいました。
    大内氏の描く沖田像は純粋無垢で子供に好かれ、悪戯っこ…でも剣を持ったら誰もが認める天才剣士。絵にかいたような沖田総司の教科書的な1冊。沖田好きは外せないと言えるでしょう。
    土方を送り出す所は涙ものでした。最期を知ってるだけに切なくなってくるけど、女性ならではの綺麗な文章と最後まで純潔な総司の描写が好感です。沖田総司入門編にお薦めです。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「沖田総司入門編にお薦めです。」
      大内美予子は知りませんでした、、、良さそうなので読んでみようかな。。。
      「沖田総司入門編にお薦めです。」
      大内美予子は知りませんでした、、、良さそうなので読んでみようかな。。。
      2013/07/12
  • あらすじはいつもの新選組の物語。
    女性が描く新選組は初。
    アマゾンのレビューで高評価だったので読んでみた。
    劇的過ぎず、淡々と描写が進んだので、さーっと読んでから一歩遅れてぐっとこみあげてくるような場面がちょいちょい。癖もなく読みやすく王道と言った感じなので、新選組ものが初めて~の人にはお薦め。

    もはや新選組の話は読み過ぎてて新しく何が得られるという訳でもないんですが、読むたびにあの時代の若者のエネルギーが今の日本の土台になっていると感じて、彼らの意志や熱を継いでいきたいと血が滾る思いがします。

  • 新選組の沖田総司を描いた小説です。
    高校の図書室で初めて読んだのですが、これは総司の小説ナンバーワンではないでしょうか。
    彼を描いた作品には、汚れなき純粋さを強調した温かいものと、刺客としての苦悩を強調した冷たいものとがあると言えますが、これはそのどちらでもありません。
    粛正に加わる総司にも目を背けず、彼の内面的優しさと、刺客としてのダークな部分を、両方の面から丁寧に描いています。
    この小説に勝る美しい沖田総司はいないと思うのですが(笑)、実は彼の外見に言及する記述がほとんどないのも特徴です。
    どこにも美貌とは書いていないのに、読み進めていくうちにピュアな青年が自然と思い浮かんでくる、そんな作品です。
    これを読むと、あっという間に総司と土方のファンになってしまいますのでご注意下さい(笑)。
    史実を適度に扱いつつドラマを描いている感じですが、新選組の物語を楽しむという意味において、この小説は本当に素晴らしいです。

  • ちょっと美化しすぎか?

  • 感想書いてなかったから、こっちにも再読の感想載せておく(2021.08.03)

    芹沢が総司と呼ぶのが癇に障るとか、土方さん笑
    自分は小さい頃から知ってるからこその愛称で総司って呼んでるんだもんね、イラッとするよね!とニマニマしてしまう。

    寝込み襲撃時、芹沢が「総司です」に頷いたのって、いつかそうなると思ってたと納得してなのか、君が斬るんだな分かったという承認なのか、どちらなんだろう。

    古高拷問後に、土方さんに総司がお茶を持ってくところ、本当に思いやりに溢れてて好きすぎる。
    みんな土方さんに寄り付かないだろうというのが分かってるから、総司は持っていったんだよね。
    それも、冷たいお茶という気配り…!

    労咳になった総司について、山南さんと土方さんのやり取りしんどすぎか…!
    そりゃ、山南さんには総司は言わんよな。
    だって、土方さんと既に話してるんだもん。
    土方さんも、そのこと突かれたらそりゃしんどいわ。
    だからといって、あの返しは山南さんの反感買っちゃう……すれ違いがしんどい……。

    環と総司、結ばれないとはわかっていても、両思いなだけに切ない…!

    土方さんも谷のこと気にしてたんだな。
    総司のために、試衛館の居心地を良くさせようと画策するとこしんどい〜!
    からの道場での打ち合いは泣いちゃう。
    「このままの元気でいてくれ!」って、土方さんんん!
    総司には、元気でいてほしいよねわかるよ。

    周斎先生、呆けてしまっても総司のことはしっかり覚えてたのしんどい。
    それも、子供の頃の木登りのうまい総司のことを。
    涙腺崩壊してしまう〜。

    土方さん、看病は総司以外受け付けないの笑った。
    ほんとそういうとこ〜!!
    総司以外がするのが気に食わないって、相当だよ(笑)

    総司の切腹を土方さんが止めるとこしんどすぎんか???
    涙ながら立派に介錯はするから、て。
    そこで折れちゃう総司がまた、ね。
    土方さんのために、死も諦めないといけないものの一つって、もうパワーワードすぎる。エモい。
    クソデカ感情爆発しちゃう。
    ブロマンスに溢れすぎているこの二人〜!ほんと尊い。

    土方さんとの別れのとこ、ブロマンス詰め込みすぎ!
    エモエモのエモ!(語彙力)
    土方さんが総司をそばから離したくなかったのなんて、知ってた!知りすぎてたよ!
    総司、最後まで武士って感じで泣いちゃったよ。
    ネコちゃん斬ろうとするのはだめだけど、あの瞬間は新選組の沖田総司に戻ってた気がしたよ。

  • 沖田総司をよく知らない人でも、読み物として面白いと思った。
    自分の中にある沖田像がそのまんまに描かれていて
    やっぱりこういう人だったのねとグイグイ読めた。

    司馬遼の「燃えよ剣」とこれ読めば、
    新選組マニアになる人が増えるのではなかろか。

  • 生死を受け入れてからの彼と、その目に映る美しい風景の描写が良い。
    司馬遼太郎作品、「PEACE MAKER」、コバルト文庫「あさぎ色の風」等の沖田という“キャラクター”が好みなのだけれど、この小説は求めている沖田像を堪能できた。なるほど、沖田総司ブームを作った作品なのですね。

  • 友達に貸してもらい読みました。
    あまり幕末期の歴史に詳しくはないのですが、なるほど新撰組は浪漫なのだなと思いました。 

    沖田総司はやはり美男に描かれるのだなぁ。
    ちょくちょく出てくる山崎さんがとても良い人で
    私は泣きそうです。

  • [内容]
    新選組が鳥羽伏見の戦に敗れ、大坂を去る日、ただたんにくたくたに疲れ、望郷の念にかられた者もいただろう。自分の未来に絶望した者もいただろう。だが、彼らはまちがいなく激しい剣の日々を闘った英雄の群れだった。なかでも若き剣士・沖田総司は心やさしき詩的な行動者であった。芹沢鴨を斬り、松田重助、宮部鼎蔵、吉田稔麿を斬り、隊員山南敬助切腹の介錯をした沖田総司―その二十五年の光芒の生涯は歴史であり、伝説である。

    --
    歴史的文面?だから少し読みづらさはあるけど、史実に忠実で面白かった。沖田は美形だったと聞くけど、実際どうなんだろうか。病に倒れても尚剣士としての誇りを持つ彼に、真の強さを見た。

  • この小説の沖田さんは、綺麗すぎず、格好良すぎず、心の弱い部分も垣間見れて若者らしい私の思う『沖田総司像』に近かったです。
    そのおかげでとても入り込みやすく、親近感も湧いてどんどん読み進められました。

    さりげなく書かれた沖田さんの行動一つ一つに彼の性格が出ていて、でもどこか影があって。分かり易そうで分かりにくい。
    兎に角沖田さんの魅力に引き込まれた作品でした。

  • 25歳。あまりにも短い一生。限りある命の中にあるその一瞬はとても貴く眩しいものだと思う。生まれ落ちた時は違えど、感じ考え思うがままに生きていければ幸せなのだと思った。
    状況は異なるものの奇しくも沖田さんと同じ頃に死を意識したなぁ。でもこうして今も、それこそこんな平穏な時代に生きている。
    天命は何か、自分の意志、役割、そんなものがあるかはわからないけど、自分を見つめて、周りを慈しんで過ごしていけたら良いなぁ。
    まだまだよそよそしい世界と歩調を合わせられたら…きっと生の実感を強く感じられるんじゃないかなぁと思う。
    でもやっぱり新選組一番隊隊長、かの時代に生きた男なのだから、烈士として描かれる姿の方が好きだ。

  • 新装版のスカイエマさんの装画に魅かれて手を伸ばした作品。
    (新撰組の小説はそれほど冊数を読んではいませんが、)殺伐とした時代のはずなのに人のぬくもりを感じる、どこか人をほっとさせる作品だと思います。
    事あるたびに装画を見返して、この作品にぴったりだなぁと思いながら読んでいました。
    ジャケ買いの価値、あると思います。

  • 沖田総司の話としては勿論、新撰組自体の物語としても、“基本”をしっかり押さえて綴られています。
    この沖田像は好きですね。透明感あふれている印象です。

  • 沖田総司が好きだったため、今までの印象が崩れたら…と思って手付かずになっていた本。

    でも、そのまんまの沖田総司でした。

    今の作家さんたちは、この本を参考に沖田総司を描いてるのでしょうかね?

    知らないことも新たに知ることができ、楽しい1冊でした。

    でも、心の何処かで、沖田が労咳で死なずに隠れて生き延びていて欲しいと、どの本を読んでも思ってしまうのです。

  • 沖田総司の人生って、新撰組ファンなら誰でも知っている。
    けど、この本は、誰もが知っていることはあまり書いてなかったので、それがまた新鮮でよかったです。

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