五稜郭の兄弟 (新人物文庫 た 3-1)

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  • 新人物往来社
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784404037466

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  • 幕末に久留米藩領、古飯村出身の兄弟三人が旧幕側として函館戦争に参加した史実に基づく物語。衝鋒隊の隊長となった長男の古屋佐久左衛門、幕府奥詰医になり五稜郭にまで来て函館病院長となる高松凌雲、そして二人についてきた末弟の高松六郎。福岡の地に生まれながら最後は賊軍として函館で新政府軍と戦う三兄弟の行動には幕末の人達の現状を打ち破ろうとする力と世話になった人を裏切らない純粋な生き方が感じられた。

  • 戊辰戦争では衝鋒隊を率いて各地を転戦した古屋佐久左衛門、五稜郭の戦いで敵味方の区別なく治療をした幕府の医師高松凌雲の二人の兄弟を描いた小説。
    久留米藩の農家の家に生まれ、兄弟はそれぞれ兵法家、医者として動乱に巻き込まれる。そして転戦の末行き着いた蝦夷地で再会する。
    幕末史では時折このような兄弟愛が目撃出来るから面白い。

  • 実の兄弟、衝鋒隊長の古屋佐久左衛門と箱館病院頭の高松凌雲。ふたりの視点で話が進む幕末から箱館戦争。

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著者プロフィール

高橋義夫

一九四五年千葉県船橋市生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒。月刊誌の編集者を経て、執筆活動に入る。『闇の葬列――広沢参議暗殺犯人捜査始末』『秘宝月山丸』『北緯50度に消ゆ』『風吹峠』で直木賞候補に。九二年「狼奉行」にて直木賞(第一〇六回)を受賞。著書に『御隠居忍法』シリーズ、『花輪大八湯守り日記』シリーズ、『けんか茶屋お蓮』シリーズ。ほかに、最上義光の生涯を描いた『さむらい道』、義光の妹・義姫の立場から伊達と最上両家の相剋を描いた『保春院義姫』など多数。

「2020年 『さむらい道(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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