- Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
- / ISBN・EAN: 9784404038661
感想・レビュー・書評
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図書館で借りたため、「あんじゅう」と順序が逆になり、正しい順序で読めていたなら、もっとおもしろかったのにと残念ですが、読み続けたいシリーズになりました。
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読後は「さすが宮部さん…!」と感嘆の声を上げてしまいました。
ぐいぐい物語に引き込んでいく読ませ方には、毎回安心感を覚えます。
現代の話も書かれる作家さんですが、私は今回の『おそろし』や『堪忍箱』『日暮し』『孤宿の人』など、江戸時代(かな…)を舞台にした作品が好きです。もちろん現代の話も好きですよ。
登場人物も、主人公・おちかを筆頭に、魅力的なキャラばかり。
おちかさんとは、縁側でおまんじゅうでも食べながら今日お話に来て下さった方はこんな感じだった、あんな感じだった…なんて、語り合えたら素敵だろうに。
そんな気分にさせられる一冊でした。 -
宮部みゆきは時代物のすきである。岡本綺堂の作品に感銘を受けたとのことであるが、さもありなん、と思う。岡本綺堂の域には達してはいないが、それはそうだろう。まだまだこれからが楽しみな作家であるし。岡本綺堂はその時代を生きた作家であり、宮部みゆきは想像と、おそらく取材による追体験で作品をねりあげているのだから。
本作はホラー要素が強い作品だがおもしろかった。 -
たぶんまだ読んでないなぁ。…と書いてから3年が過ぎた2014年の年末、部屋の掃除をしていたら、ポロッとでてきた。いつ買ったのか、なぜ読まなかったのか記憶にない。けど、読み始めたらつるっと読めた。断片的にドラマで見てたし。語り口が気持ちよいなぁ。
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やっと読めた!おちかちゃんの話がずっと知りたかったの。
松太郎さん、会えてよかった…
番頭さんって、俗にいうあの人かしらん?…えーっと、えーっと。あの世とこの世を往き来する人。…誰だったか(笑)
すごく話がまとまっていて、すっきり読めました。でも表紙がよく見ると恐いよ〜! -
タイトルや表紙のイメージから、かなりおどろおどろしそうな気がしたけれど、じ~んと来る人情物語だった。
☆4つにしたのは『弧宿の人』の感動には負けるので。 -
江戸を舞台にした短編連作かな?と思いきや…ハラハラドキドキのクライマックスと解放、そして最後に簡単には終わらせない「人間的」とも言うべきラスト。面白かったです…!!おちかの心にある贖罪意識の奥にある優しさと冷たさ。一つではない人の感情の複雑さ。それと向かい合う強さを少しずつ身につけていくおちかが健気で美しいです。ひとつひとつの怪異譚もぞっとするほどの怖さがある。「魔鏡」と「凶宅」は特に怖く、「曼朱沙華」は哀しく、「邪恋」はやりきれない…。シリーズですよね?続きも是非読みたいです!
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三島屋の姪、おちかは川崎の実家から江戸にある三島屋にやってくる。
辛い出来事があったため、実家には帰れない。
そんなおちかが、偶然来客の昔話を聞くところから、変わり百物語がはじまる。
さすがに宮部さん。
人の心に住む恐ろしさや恐さを書かせたら天下一品。
面白い。 -
あいかわらずうまい