天皇と宮家

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  • 新人物往来社
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784404039521

感想・レビュー・書評

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  • 江戸~昭和戦後までの天皇家の事がよくわかる。
    宮家も子孫も多かったのね。
    残念なのは、参考文献が巻末になかったこと。

  • 戦時中の皇族の動きという点に関しては一読の価値があるが、内容が宮家批判にやや偏っていると思う。天皇家に対する忠誠心の欠如、5世以降は臣籍降下する規定が大正時代に設けられたことを以て、現在の皇室存続のための一案である旧宮家復活または旧宮家の子息の養子縁組を牽制する意図があるように思われてならない。

  • 戦後、解体され、臣籍降下した旧宮家。
    戦前同様、維持された本筋家(天皇直系)とそれ以外でかくも運命が違うのかと思わされる。


    宮家でも、跡継ぎがおらず、断絶されたお家が多いことから考えても。
    現行典範下では、皇位の継承と宮家の存続が限りなく限界にきていることを感じさせられた。

  • 奥羽越列藩同盟を、奥羽25藩に北陸6藩を加えと書いたり(122ページ)、山階鳥類研究所の所在地を柏市とする(281ページ)などの誤りがあり、この書の専門分野の記述も信用できないかも。

  • 「第二次大戦後、藩屏を失い、天皇家は孤立へ追い込まれた」 ウォッチャーの間ではよく知られ、また言われることであるが、その原因を「GHQの押しつけ」以外に求めた点は新鮮だった。
    当時貞明皇后が発せられた「これでよいのです」のお言葉は有名だが、指摘されてみれば確かに、「本家」と「分家」の間には微妙な感情があったのかもしれない。そう思わせる一定の説得力はあった。

    ただ未曾有の国難を前にしたこの時期に、「旧皇族復帰論」に水を差すような論調が目立ったのはややひっかかった。
    著者はこの分野では名が知れており、旧皇族の方々へのいわゆる「ネガキャン」をするような人物ではないと信じたいが…。

    2011/1/6〜1/7読了

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著者プロフィール

1952年東京都生まれ。静岡福祉大学名誉教授。立教大大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。国立国会図書館海外事情調査課非常勤職員、静岡福祉大社会福祉学部教授などを経て、現職。専門は日本近現代史。主な著書に『皇族 天皇家の近現代史』(中央公論新社)、『肖像で見る 歴代天皇125代』(角川新書)など多数。

「2019年 『幕末 志士の作法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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