古代史がわかる『万葉集』の読み方 (新人物文庫)

  • 新人物往来社 (2011年1月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784404039569

作品紹介・あらすじ

最古の和歌集「万葉集」。“喜怒哀楽”が率直に表された万葉集とその歌の背景からさまざまな謎を明らかにしてゆく。「古代」という時代を身近に感じることができる一冊!

みんなの感想まとめ

古代の和歌集に込められた人々の感情や文化を、身近に感じることができる一冊です。万葉集の歌やその背景には、古代の風俗や人間関係、政治的な出来事が色濃く反映されており、神話や伝説の解釈にも新たな視点を提供...

感想・レビュー・書評

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  • 「神の嫁」が、村に来臨する神に奉仕する巫女のことで、人間の男と交渉を持つことを許されない禁忌の女性であると同時に、結局村の男が神に扮してやってくるので見方を変えれば「神の嫁」は嫌でもその神に扮した男をもてなさないといけないのであり、それが転じてみさかいなく男に身をまかした女性の伝説ともなる。

    あと、古代の発音では、「ひこほほでみのみこと」は「ぴこぽぽでゅえみのみこと」といっていたとか、月は「都紀」と「都奇」があり、正確に書き分けている。これは、古代八母音説で説明することができるという。

    また、古代における、葬儀と魂の行方について、「もがり」における、大声で魂を呼び戻すこと、音声・音楽を鳴らして、それでも無理ならば、「衾路(ふすまじ)を 引出の山に 妹を置きて 山路思ふに 生けるともなし」にあるように、根の国や地獄とかではなく、もっと水平な、地続きの、山に置き、山をたどるような、動くものであるというのも興味深い。桜井徳太郎が霊魂観の系譜で、魂を置いていくのは山があったからなんとかなったけれども、現代人の問題は、山がないことだというのを言っていて、それを思い出した。

    「梨壺の五人」が万葉集を訓読するきっかけとなった広幡御息所も、もっと調べたい人物だ。「十訓抄」にそのエピソードが書かれているという。

  • 古代史はよく解らなかったけれど、古代の風俗やら考え方やらは何となく解ったような。高橋むしまろが気になる。

  • 万葉集や古代生活にまつわるエピソードが一問一答形式で紹介されている。
    目次の一部を以下に示す
    少しでも万葉集に興味ある人なら読んでみたくなると思うな
    しかもそれぞれ最近の研究成果に基づいており、新たに目を開かれたことも多かった。

    ・万葉集はいつ成立したのか
    ・柿本人麻呂は刑死したのか
    ・大伴家持は万葉集の編纂者か
    ・貧窮問答歌は古代農民の姿の実写か
    ・万葉の相問歌に歌われる恋のマジックにはどのようなものがあるのか
    ・複数の男たちに求婚された伝説の処女たちはなぜ自殺をしなければならなかったのか
    ・古代の人たちはなぜ盛んに酒を飲むのか
    ・万葉集は本当に日本人が書いたものなのか

  • 万葉古代学研究所名誉研究員。
    「万葉集101の謎」を66に絞り文庫化。

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著者プロフィール

1948年、東京生まれ。

学習院大学文学部史学科卒業後、学習院大学大学院人文科学研究科史学専攻博士課程満期退学。博士(史学)。

神奈川学園中学高等学校教諭・高岡市万葉歴史館主任研究員・姫路文学館学芸課長・奈良県万葉文化振興財団万葉古代学研究所副所長を歴任し、その間、学習院女子短期大学・鶴見大学文学部・中央大学文学部・早稲田大学商学部非常勤講師を兼務。
現在、奈良県立万葉文化館名誉研究員、早稲田大学エクステンションセンター講師。

単著に、『白鳳天平時代の研究』(2004、笠間書院)、『古代の神々と王権』『天平の木簡と文化』(1994、笠間書院)、『天平の政治と争乱』(1995、笠間書院)、『古代の王朝と人物』(1997、笠間書院)、『古代史の異説と懐疑』(1999、笠間書院)、『古代の豪族と社会』(2005、笠間書院)、『万葉集とその時代』(2009、笠間書院)、『古代史の謎を攻略する 古代・飛鳥時代篇/奈良時代篇』(2009、笠間書院)、『古代の社会と人物』(2012、笠間書院)、『日本史の謎を攻略する』(2014、笠間書院)、『現代語訳魏志倭人伝』(2014、KADOKAWA)、『思い込みの日本史に挑む』(2015、笠間書院)、『古代史の思い込みに挑む』(2018、笠間書院)、『闘乱の日本古代史』(2019、花鳥社)、『飛鳥奈良時代史の研究』(2021、花鳥社)ほか。

「2022年 『古代政治史の死角』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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