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Amazon.co.jp ・本 (144ページ) / ISBN・EAN: 9784404039620
作品紹介・あらすじ
キリスト教世界とイスラーム世界が聖地イェルサレムをめぐって死闘を繰りひろげた十字軍遠征。およそ200年にわたった戦いを、美しい絵画と風景写真とともに解説します。
感想・レビュー・書評
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初学者向けとしての一冊としては良いように感じた。
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写真が豊富で見ていて楽しかった。著者が8名もいるが、あまり違和感は感じない。時系列で十字軍に関する説明をしつつ、教科書に書かれているような表面的ではないところにも言及しておりためになる。
十字軍が初めから一枚岩でなく様々な思惑を伴っていたことをあらためて理解。 -
テーマ史
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こういうビジュアルものは、文章は通説・俗説が簡単に書かれている場合もあるが、これは、概ね研究者が執筆していて、俗説を排する説明もあり、蒙を啓かれるところがあった。十字軍(西欧)側だけではなく、イスラーム諸勢力側やビザンツ帝国の事情の記事も部分的とはいえあり、十字軍対イスラームだけではなく、イスラーム勢力内の攻防(&興亡)やビザンツ事情も合わせて考えないと、全く全容がわからないということがよくわかる。モンゴル帝国がエジプトまでうかがっていたことも知り、興味深かった。モンゴル帝国ってもしかして史上最大の帝国?
十字軍国家だけでなく、この時期のイスラーム諸王朝やビザンツ帝国も極めてややこしいことになっているので大変だとは思うが、だからこそ、関係の系図や各時期の勢力図などがほしかった!
十字軍国家撤退後について、コンスタンティノープル陥落、レコンキスタ完遂、ロードス撤退、レパント海戦という西欧対イスラームのメルクマールとなる出来事についての記事もあるが、これはちょっと駆け足すぎたかも。イベリア半島のイスラーム化とレコンキスタについて4ページ(図込み)で書くのは厳しいだろう。
掲載された図は、19世紀に描かれた油彩画が非常に多かった。確かに中世ブームとかオリエントブームとかあったが、特に十字軍ブームもあったのかな? -
「中世ヨーロッパを貫いた強烈な旗印」
1095年、キリスト教を戴く東ローマ帝国がセルジューク朝トルコに敗れたことによりその援護要請を受けた教皇ウルバヌス2世は、クレルモン教会会議において十字軍派遣を決議した。1571年レパントの海戦でその終結をみるまで、ここに以後500年に亘るキリスト教とイスラームの、聖地エルサレムをめぐっての戦いが始まった。
因みに1095年といえば日本は平安時代、望月の欠けたることのなしの藤原摂関政治のころ。レパントの海戦のあった1571年には戦国大名の毛利元就が亡くなっている。この間約500年。藤原氏が平清盛によって失脚し、源平合戦ののち源頼朝が鎌倉幕府をたてた。後、執権北条氏がそれに代わるも足利尊氏が再び京都室町へ政事を取り返す。やがて天下は織田信長をはじめとした群雄割拠の戦国の世へ…。
同じ時の流れの中、日本の反対側地中海世界で「十字軍遠征」はひたすら続いていた。
あ然とする。
一口に「十字軍」と言っても、当然時代ごとに役者は変わる。キリスト教とイスラーム、形勢ももちろん一転二転する。教皇や国王、諸候など時の権力者の利害によってしばしば利用され翻弄されたとはいえ時代を超え国を超えて500年有効な旗印っていったいどれだけのもんなんだ…。
本書は章ごとに複数の執筆者によって書かれ、あくまで史実のみを追う淡々としたもの。しかし一般の教科書に言われるような「当初は純粋に〈聖地奪還〉という目的による出兵だったが、時代とともに国や都市、権力者の利害によるものへ変質していった」というのは当たらないと強調していたことが印象的。
そもそも教皇の呼びかけに応じた第一回十字軍からして諸侯の思惑満載、また当時の騎士たちにとって「十字軍に参軍すれば犯した罪の償いが免ぜられる」というご利益は想像以上に有り難く魅力的であったことが窺える。
キリスト教が中世ヨーロッパの人びとの精神に占める深さは想像をはるかに超えるものであり、それは本書に掲載されたカラーの数多の絵画や写真のイメージとも相俟って一種強烈な印象をもたらす。今さら言うことでもないかもしれないが、500年を貫いたその旗印に、たとえそこに利害が絡もうが、政治的といわれようが、中世ヨーロッパにとってやはりこれ以上の大義は無かったのだろうなと思う。 -
写真がきれい、ロードス島の城壁が懐かしい
「十字軍物語」の参考になる。 -
絵や写真が多いので楽しんで読めました。
…が、正直内容はよく分からなかったww
カタカナ多いwww
新人物往来社の作品
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