満洲帝国史: 「新天地」に夢を託した人々 (新人物ブックス)
- KADOKAWA(新人物往来社) (2011年2月1日発売)
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感想 : 4件
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- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784404039767
作品紹介・あらすじ
「五族協和」の楽土か?「傀儡国家」か?国家のグランドデザインを通して明らかにする、満州国の実像。
感想・レビュー・書評
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エビデンスなき国家だったのかもしれないが国を立ち上げた力はやはり凄い。それにしても岸信介が大物すぎる。まさに昭和の妖怪。
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満洲国は、戦前の戦争遂行の物資、資金の供給源でもあり、かの地での計画経済モデルと重化学工業の発展は、戦後の高度成長の雛形でもあった。その主導者だった岸信介と、満洲国の明の部分=満映と、闇の部分=阿片を取り仕切った甘粕正彦を軸に、満洲国の生い立ちがダイジェストで纏められている。
残念なのは満洲国籍というものが存在しなかった事実。結局大日本帝国の植民地として敗戦の運命を共にしたが、最初は傀儡だったとしても、時を経て「独立」していたら、例えば香港などようなユニークな存在として、「中国」あるいは世界と良い影響を与え合う未来があったかも知れない。 -
満州帝国の政治から経済、文化まで様々な分野が書かれた書籍。様々な分野を扱っているぶん、若干薄味になってしまったのが気になるけれど、概略を眺める分には良い書籍だと思う。内容自体は面白かったので、もっとページ数をかけて読みたかった。
岸信介すげえ。
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