レンブラントとフェルメール (ビジュアル選書)

著者 : 岡部昌幸
  • 新人物往来社 (2011年3月26日発売)
3.09
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  • レビュー :6
  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784404039934

作品紹介

オランダ絵画の二大巨匠、明暗と詩想を描く夢の競演。

レンブラントとフェルメール (ビジュアル選書)の感想・レビュー・書評

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  • まず、レンブラントは多作で知られ、存命中から巨匠となった画家です。ぼくの印象だと、宗教画なども多く、画風も昔の絵だよなぁという気がするのですけど、なかなか動的で、生命力を宿しているような絵が多いです。ただ、黒とか茶とかそういう色合いが多い。続いてフェルメールですが、これはもう、存命中は売れなくて画商をやっていたらしいです。残した作品も30数点で、19世紀の後半に再発見されて、それまでは無名の画家だったのだけれど、巨匠となった人だそう。「真珠の耳飾りの少女」が有名ですが、ああいう、魅力のぐっと詰まって心が惹かれる作品よりも、静的で、詩的かつ私的な感じの構図が多いと思いました。それに、「真珠の耳飾りの少女」の青いターバンもそうですが、使われている青の静けさと落ち着きが印象的。この二人の巨匠に共通するのは、二人とも破産していることです。いや、フェルメールは、彼の死後に家族が破産申告をしたのだったか。いまもそうかもしれませんが、画家が生きていくのは大変だったのかな。

  • 先日、あるところでレンブラントの≪放蕩息子の帰還≫を題材にしたお話を伺う機会があり、そういえばレンブラントの画集をひとつも持っていなかったなと思い、書店で購入した本です。ちょうどフェルメールの画集も欲しかったし、でもあまりデカいのは嫌だなと思っていて、本書はそのあたりのわたしのニーズにマッチしたわけです。

    この出版社の本では、ギュスターヴ・モローの画集も持っているのですが、いずれも紙質や印刷の具合、装丁など完成度が高いと感じています。もちろんA5判につき絵は小さいので、大きな画集でも構わないという方にはおすすめできませんが。

    レンブラントの作品のなかでは、≪目を抉られるサムソン≫(P.51)が一番好きです。この画集では残念ながら半ページの掲載になっていますが、この主題を生き生きと描くダイナミズム、レンブラントの陰影というよりはカラヴァッジョのそれに近い鬼気迫る光と影、甲冑の質感、どれも絶大なインパクトをもって見るものに迫ってきます。

    フェルメールの絵をじっくりと見るのは実は初めてだったのですが、この独特のテクスチャーは一体何なんでしょう。見ている側の時間すらも、さらりと止めてしまうかのような、鮮やかというよりはひそやかな美しさ。だからといって決して冷たい筆致ではなく、見る者のこころにそのまま伝わってくるような温かさがどの絵からも伝わってくる。緻密に計算された構図やクリアな遠近法をみていると、間の抜けた感想ですが、なんというか、「理系」な感じがします。

    多作なレンブラントについては、この収録点数では少し物足りない感じもします。その物足りなさも含めて、展覧会に出かける前の予習にぴったりの一冊と言えます。

    (2015/07/17)

  • レンブラントとフェルメールの生涯を比較し、お互いの影響について探る。
    この二人の間に交流があったという資料は残っていないが、フェルメール出生からレンブラントの死まで34年重なっている。拠点も近接しており、交流の可能性は少なくない。
    交流があったのではないか、という推測のもと両巨匠の作品の流れ、特徴を分析し解説している

  • マウリッツハイス美術館展を
    観て購入。

    内容は薄いが、ダイジェスト版としては
    問題ない。

    レンブラントもフェルメールも
    実物を見てから本を購入したのだが、
    このような考察を
    見ることができて「なるほど」
    とおもうことばかり。楽しめる一冊だった。

  • この版のこの冊子にしては
    印刷もよく出ている

    美術館への下見に
    手頃な一冊です

  • 和図書 723.3/O37
    資料ID 2011100971

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レンブラントとフェルメール (ビジュアル選書)はこんな本です

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