中学生から大人まで よくわかる中東の世界史 (新人物往来社文庫)

著者 : 村山秀太郎
  • 新人物往来社 (2011年7月8日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784404040428

中学生から大人まで よくわかる中東の世界史 (新人物往来社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 受験サプリで世界史の講師をしている村山秀太郎先生の本。受験サプリの講義が面白かったので買ってみた。本自体は文字も大きいし、行間もあるので読みやすいが、中東の歴史を知りたい初心者にはいいと思う。旧約聖書から始まり、9.11の米国同時多発テロまで。

    個人的には第1次中東戦争から第4次中東戦争までがわかりやすいと思った。

  • 予備校の先生の著書なので、高校世界史につながる面白い本なのかと思い手に取りました。分量は大変少なく、多分2,3時間もあればあっさりと読める本です。内容は面白い話もいくつも取り上げられており大変ためになる一方で、“ユダヤの陰謀”というかユダヤ人が陰に陽に活躍・暗躍して世界史が成り立っているとでも言いたいような印象を持ちました。最後の最後エピローグで
    「世界史とは、『人間には自治能力がない』ということを証明せよ、という数学の証明問題を解くために与えられた回答時間なのではないでしょうか。・・・(中略)はたして、人類は真の希望を希求できないのでしょうか? 神からの贈り物、聖書を手がかりに読者のみなさん自身に答えを模索していただきたいと思います。」(205~206頁)
    まあ、そういう思想信条の人なのでしょうが、中には噴飯もの内容も書かれており(“禁”という漢字はアダムが口にした禁断の木の実が語源、“船”のつくり(八+口)はノアの箱舟に乗れた8人を表しているなど。読者に印象強く話を持っていくための方便と思いきや、本気でそう思っている見たい・・・)、読む際には気を付けなければなりません。世界史にユダヤ人がいろんな面で関わっていたのは事実でしょうが、それが“最大の、本当の理由”的な記述は正直どうかな・・・と思わずにはおれません。受験生を対象とした本ではなく、一般書なので私に文句を言う権利はありませんが、「予備校講師による書き下ろし」と銘打っている限り、受験生が手にとって真に受けそうで心配です。
    ただ、興味深い記述もたくさんあったので、その点を気を付ければ授業でも使えるネタが豊富で読んでいて損はないのではないかと思います。
    以下興味深かった内容の抜き出し。
    ・ヘブライ語は子音しかなく、聖書に出てくる神の名はYHWHと書かれてある。よって神の名もヤハウェ、ジホーバ、イエオア、エホバなどいくつかの発音のバリエーションが生まれた。(18頁要約)
    ・イエスが磔になったゴルゴタの丘は、現在、聖墳墓教会という教会になっているが、そこを6つのキリスト教の宗派(カトリック・ギリシア正教・コプト教会・アルメニア教会・シリア教会・エチオピア教会)が管理権をめぐって争っているため、教会の鍵はイスラーム教徒のヌセイベ家が管理している。
    ・第1次世界大戦でロスチャイルド家から資金を調達するために行ったバルフォア宣言(ユダヤ人にパレスチナの地での民族的郷土の設立を約束)は、アメリカ合衆国を参戦させるためのイギリスの作戦という側面もあった(アメリカ政府に圧力をかけるユダヤ人ロビーの存在を意識している)。(66頁要約)
    ・1947年のパレスチナ分割案でユダヤ人に有利な分割案を主導したトルーマンは自らを「現代のキュロス」(バビロン補囚を終わらせヘブライ人を故郷に帰したアケメネス朝の初代キュロス2世のこと)と呼んだ。(92頁要約)
    ・イスラエルがゴラン高原を手放さない理由は、ゴラン高原にはヘルモン山からの水が流れ、そこからガラリア湖に、そしてヨルダン川に注いでおり、イスラエルはその水を使って灌漑を行っているため。(126~127頁要約)

  • 村山先生、ホントにスゴいな。旅の話が面白い。

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