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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784404042163
作品紹介・あらすじ
古代遺跡をめぐる論争と学説、神話・伝承をめぐる論争と学説、など邪馬台国から記紀の成立まで、いまだに決着をみない数々の論争や学説について、その争点を整理し今後の課題や展望をまとめた一冊。
みんなの感想まとめ
歴史には未解決の事象が数多く存在し、その中での論争や学説は知識を深める貴重な素材となります。本書では、古代遺跡や神話・伝承に関する著名な論争を整理し、各論点の魅力や複雑さを探求しています。特に妖怪の正...
感想・レビュー・書評
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歴史にはまだ何が真実か決着のついていない事象がたくさんある。自分はたまに、様々な説を比較することなく信じてしまう事があるので、論争として有名なものを把握しておきたいと思い手に取った。取り上げられているどの論争もとても勉強になったが、特に響いたのは妖怪の正体だ。妖怪をまつろわぬ者として美化するというのは魅力的な説で、つい信じてしまいたくなる。しかし、複雑な物を過度に単純化するのは思考停止で危険だという記述を見てはっとした。複雑なものを複雑なまま理解しようという姿勢をこれから大切にしたいと思った。
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2012年時点での「最新の学説」と「最新の論点」
面白かった。現時点では、又違う学説や論点が出ているのだろうと思うと、気になる。 -
古代史って、根源の資料である紀記に書かれていることを建前上の事実として語っているけれど、実際には豪族や氏族の資料とか遺跡を発掘した時の木簡などと照らし合わせると矛盾箇所が多く、だから本当のことがよく分からず論争が絶えません。
なので、研究者の見解はどうなっているのか興味があり、本書を手に取りました。
が、51の項目についてすべて4頁で解説をしているので内容が浅く、疑問は疑問のまま残り、分からなかったことも分からないままで終わるという・・・
まだまだ研究段階であり、事実が一つ解明されると新しい疑問がさらに増えるということなんでしょうけど・・・一般人の私としてはもう少し明確な回答が欲しかった。
悔しいから不満点羅列しときます。
興味のあった、持統天皇が暗躍したといわれる大津皇子謀反は有罪か無罪かの項目では、火のない所に煙は立たないということだろうか。で終わってるし、
推古天皇を最初とする女帝はどのような事情で誕生したのかの項目では、孝謙天皇までの女帝の羅列で終わっていてどのような事情なのかは触れられていないし・・・
平城京以前の都として知られる藤原京のことなんて、そこが手狭になったために平城京に移ったとされていたが、発掘の結果平城京よりも藤原京の方が規模が大きかったそう。となると、遷都の理由はなんなんだろう?と問題提起して終わってました。
また、蘇我氏出自論争の項目では、百済系の渡来氏族とする説があり、百済の将軍木満至がヤマト政権に仕えたのが満智宿禰であるという説があるが、同音だということに注目しただけで根拠がない、とのこと。私はこれを信じてたんだけどなあ。
で、だったら実際どうなの?というところでは、高市群に蘇我の邸宅があったのでココが発祥とか、馬子が推古天皇に葛城の領有を願った記録があることから葛城が発祥とか、東漢氏などの渡来系の氏族とつながりが深いからやはり渡来人?と結局結論は出ていませんでした・・
こんな本読んで納得する人いるのかなあ、とちょっと唖然。
そんな中、多少なりともへえ~と思ったことは、
仏教の受容をめぐる蘇我氏と物部氏の対立は史実なのか?という頁。
それは、宗教戦争というよりは朝鮮半島をめぐる外交政策の対立、新羅によって滅ぼされた加羅を復興させるために新羅高句麗百済などのどこと同盟するかで対立していたのではないかという見解。それはちょっと私の中では新事実でした。
あとは、いつも私を悩ませる「不改常典」。
そもそも皇位継承法ではなく、近江令であり国家統治の法律だとする説もあるんだって、といいながら、近江令の存在を否定する意見もあるみたいで、疑問は続くけれど、議論の展開性はあったので納得感はありました。
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著者プロフィール
『歴史読本』編集部の作品
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