カメラが撮らえた 明治・大正・昭和 皇族と華族 (ビジュアル選書)
- 新人物往来社 (2012年11月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784404042705
作品紹介・あらすじ
華麗なる皇室・名家の装い。近代日本を象徴する貴人たちの秘蔵写真。
感想・レビュー・書評
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衣装に興味があるので購入。全体の系図があるともっと良かったかな?
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以前日本に厳格な身分制度があったようですが、この本では、明治・大正・昭和の3代の天皇と、皇室をささえた多くの宮家、さらにはいくつかの華族について多くの写真とともに解説されています。天皇家の方々の写真を拝見すると、皆さんとても品の良い顔をされていますね。
今では気軽に撮れる写真ですが、100年前は大変貴重なものだったので、写真が残っているだけでも凄いことですね。写真を通して、歴史を振り返ってい見るのも良いなと思いました。
以下は気になったポイントです。
・明治天皇は孝明天皇の第2皇子として誕生、当時の皇子女の乳児死亡率は異常に高く、孝明天皇の先代の仁孝天皇には15人子供がいたが成人した皇子は一人(孝明天皇)、その前の光格天皇も17人中で一人(仁
孝天皇)のみという状態(p18)
・仁孝、孝明、明治、大正天皇までの4代は、たった一人の成人皇太子にかろうじて皇位を伝えてきている(p18)
・明治天皇の4人の内親王は、近代創設された宮家(竹田、北白川、朝香、東久邇)に嫁いで、王子にも恵まれている(p23)
・多くの宮家の源流となったのが、伏見宮家(p50)
・元帥陸軍大将であった守正王が、皇族でただ一人、A級戦犯として巣鴨プリズンに収監された、伊勢神宮の祭主であったため(p140)
・近衛公爵家は、公家の家格の頂点に立つ五摂家(摂政関白になる家柄)の筆頭で、皇室につぐ名門、本来の姓は藤原氏で中臣鎌足の子孫(p142)
・近衛文麿は昭和12-16年まで3度総理を務めた、天皇に上奏するときに、足を組むことを許されていた(p142)
2013年2月10日作成