BANKSY

  • 新星出版社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784405022539

作品紹介・あらすじ

世界的に有名になった今も頑として素性を明かさない謎のアーティスト、バンクシーについて、その素性は謎のままに、彼が語りたいと思っている「ストーリー」を写真とともに深く掘り下げようとする一冊。そのストーリーには反体制、反戦、反資本主義などさまざまなメッセージがこめられ、ブラックユーモアや風刺や遊び心がたっぷり盛られている。

感想・レビュー・書評

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  • 『サステナブル・キャピタリズム』(長坂真護)を読んでいる時にバンクシーの名前を発見し、読む事になった『BANKSY』(ジョン・ブランドラー、アレッサンドラ・マッタンザ)。

    読む前から名前は聞いた事があるけど、どんな人かは知らないので知ろうと思いました。

    そして以下感想3点。

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    ❶今までいろんな所でアートを見る時に作家プロフィールから見る事かあったかどうか

    →私の場合は作品を見て何かを感じ、それが自分で良い物であったならプロフィールを見るという流れが常だった気がする。

    なので、「バンクシーが一体何者なのか?」という事に対する細かな答えはそんなにいらないかな…と思えてきた。

    サザビーズオークションの事件はビックリしたけど、

    「世界で政治・環境問題・移民について訴えている人がいる」っていうことぐらいで良いかな…と。

    ❷シンプルにカッコいい
    →バンクシーはユーモアのある絵をビックサイズで描いててカッコいいなと思ってて、『ブルーピリオド』(山口つばさ)の村井八雲のよう(八雲はストリート・アートではありませんが)。

    アートは、そこにこめられた意味が【わかりやすい】のと、【知識がないとわかりにくい】のがあるけれど、彼の場合は強烈なストレート。

    なので、ページをめくっては「ハーーーーーー」とか「あっ、これ見た事ある」とかいろいろ言ってました。

    ❸ヨーロッパとアジアの違い

    →バンクシーはよく動物を使いますが、その中でダントツに多いのが【ネズミ】との事で、

    なんとここでもヨーロッパとアジアではその動物に対する見方が180度違い、前者は【嫌なもの】、後者では【賢く働き者】と分かれる事をここでも発見しました。

    龍や狼の話で、この類の話を読んできたんだけれど、まさかネズミにまで表れているとは……。

    ホント文化が違うんだな。

    リアルな動物の内容と、それらに対する人の捉え方に違いがあって面白い。

    【参照】
    ①『龍の起源』(荒川紘)、
    ②『ニホンオオカミの最後 狼酒・狼狩り・狼祭りの発見』(遠藤公男)
    ③『絶滅したオオカミの物語: イギリス・アイルランド・日本』(志村真幸 渡辺洋子)など

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    最近一冊の本を開くと終えるまで時間がかかりはするものの、いろんな所に関係する感じがして楽しい。

  • 723-B
    閲覧

  • 【図書館の電子書籍はこちらから→】  https://kinoden.kinokuniya.co.jp/tit.library/bookdetail/p/KP00062064

  • バンクシー展を見に行く前に読み、ますます楽しみに。楽しんでこよう

  • バンクシーでありたいのか、ありたくないのか?
    バンクシー、アーティストの肖像
    ネズミ、サル、そしてその他の風変わりな生き物たち
    政治的・社会的活動、生涯の使命
    愛と平和、希望と夢、天使と悪魔
    アートと即興性
    “ザ・ウォールド・オフ・ホテル”―よりよい未来への希望

  • p24
    既存の体制に傷をつけて盗みを働き、体制に抗議すると同時に、人々にアートと感情をもたらす現代の義賊。

    「人間が基本的に必要とするものは4つ。食べ物、睡眠、セックス、そして復讐さ」

    p38
    「人類ってやつはもっとも愚かで不公平な種族だ。大半のランナーはちゃんとしたスニーカーやきれいな飲み水すら得られないのに、生まれながらにえらく有利なスタートを切り、途中でもみんなに助けられて、審判までが味方しているように思える連中もいる。多くの人が競争すること自体をやめてしまい、観覧席にすわってジャンクフードを食べ、ヤジを飛ばすようになってしまうのも驚くにあたらない。人類はもっと素っ裸で走るべきだ」。バンクシーがかつてそう指摘したことがあった。

    p83
    「味方が誰もいなくても、自分のために立ち上がれ」。バンクシーはこのフレーズをもっとも有名なステンシル画のひとつである。若い抗議者が花束を投げる絵のそばに添えた。


    公式本ではありませんが、専門家とバンクシーの写真を数多く撮ったフォトグラファーの大型本。最後のページにはちゃんとクレジットも載っています。
    バンクシー全然詳しくないですが、写真やバンクシーの発言を絡めた文章など多く掲載されていました。

    バンクシー、グッズ、でAmazonで検索すると、シャツ、ポスター、缶バッジ、タペストリー、パネル、マグなど、かなりの量出てくるので複雑な気分になります。オークションも然り、消費主義や資本主義に中指を立てているはずなのに、ちゃっかり利用する人々。

  • (2021-10-13L)

  • 作品の掲載数が多い
    解説に説得性がある
    BANKSYがパレスチナに作ったホテル「THE WALLED OFF HOTEL」は衝撃的
    BANKSYを理解しておくことは重要

  • コンテクストと強烈に結びついたタイプのアートなので、なるほどとそれなりの感慨を得ながら眺めることはできるが深い感動には至らなかった。

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