徹底図解 クラシック音楽の世界(CD付) (カラー版 徹底図解シリーズ)
- 新星出版社 (2011年7月1日発売)
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感想 : 23件
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784405106987
みんなの感想まとめ
クラシック音楽の奥深さを探る内容が魅力的で、特に音楽の歴史や作曲家の関係性を知ることで、より一層の理解が得られる一冊です。曲の分析は様式に焦点を当てており、音楽の構造を解明するアプローチが新鮮です。た...
感想・レビュー・書評
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田村和紀夫さんの本は、内容が充実していていい。最初に、ずばりクラシックとは何かということが書かれている。曲の分析が様式に注目してなるほどと思わせるものだし、クラシックの歴史の流れの中で述べられている。でもねえ、最終的に分かり切れないところもあるんだよなあ。実際に楽器を演奏する人だったらすぐにピンとくるんだろうなあ。
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個人的には今年読んだ本の中でベスト1かな、と思うくらいインパクトがあった本です。
私って、音楽的な教育を全然受けてこなかったんだなぁ、とこの本を読んではっきりと自覚しました。
この本に教えてもらったことの半分でいいから、小学生か中学生くらいの時に教えてもらいたかったな。
義務教育中に音楽史を教えてもらった記憶がまったくないのだけど、それは私がたまたま運が悪かっただけなのか、それとも日本の音楽教育のカリキュラムがそもそもそうなのか、今さらながら気になる。
『アラバマ物語』でスカウトが、あまりに低レベルなことをさせる学校教育に対して「何かをだましとられているような感じだ」と不満をもらしていたのを思い出した。その感覚に近い。
中2の時のクラスは完全に学級崩壊していて、授業中に生徒がダーツを投げたり(危ない)、後ろで将棋したりしていて授業にならず、音楽の先生が泣きながら廊下を逃げていった姿だけは鮮明に覚えている。ま、それはそれでひとつの経験だけども。
それはさておき、この本は、あまりにおもしろく情報が多いので、ゆっくりゆっくり読んでCD聴いて、何回も戻ったりしたので、読み終わるのにほぼ1年くらいかかったと思う。すごく分かりやすく、しかも解説にそこはかとないユーモアもあったりして、大好きな先生の授業をウキウキで聴いているような感覚で読み進んだ。
一番衝撃だったのは教会旋法のあたり。
『グリーンスリーヴス』は短調でも長調でもない音調で、昔はそんな感じの音調が8種もあったというのには驚いた。その8種の教会旋法がすべて消えていった理由がこれまた非常に興味深く印象的。
ドリア旋法の代表『怒りの日』は、映画やドラマなんかでその後、何度も頻繁に耳にしたので、知らなくて今まで損してたかもーとすら思った。
そして、最後のサティの章で、またそうした古い教会旋法が再登場したのには本当にびっくりした。
付属CDで、サティは最後に入っているのだが、ずっと交響曲などを聴いていたせいか、ジムノペディが始まった瞬間、そのモダンな旋律に、時間をすっ飛ばしていきなり現代に戻ったようで一瞬ハッとしたのだが、その新しい響きの理由が古い旋法を取り入れたことに起因する、と分かって二度ビックリだった。
最近、ウクレレを習い始めて、弦楽器というものに初めて触れ、構造がピアノと違っていて新鮮で楽しくてしょうがないのだが、調性はじめ、この本の知識はそういう日常のちょっとした音楽体験にすごく役立つ。プロじゃないので必須知識とは言わないけど、知っているのと知らないのとでは見える風景が全然違う気がする。 -
クラシック音楽といってもその歴史は長く
違いを知らないためイメージがつかめないことも多いのでは
クラシックは興味があるけどよくわからないひとのために
作曲家たちの関係性や人生、時代背景など
歴史を知ることでよりクラシック音楽を理解できるようになります -
グレゴリオ聖歌に美と恐を感じる。
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時代背景や音楽形式の特徴に加えて、
楽曲の調や音階といった音楽のしくみまで
楽譜も交えて説明されています。
付属のCDは説明に必要な部分だけが
短く切り取られているので、
聞きやすいと思います。
クラシック音楽の「なんとなくの雰囲気を知る」というよりは、
「形式や音の使い方まで理解したい」という中級者向け。 -
CDを聴いて、楽譜を見ながら、西洋音楽の歴史を学ぶもの。各時代のメルクマールとなるような作品を取り上げ、主にその「聞きどころ」のみを収録している。「図解」とあるように、カラーで絵がたくさん描いてあり、楽譜の旋律部分を色で示したりしてある。
CDの何秒の部分からこの旋律、というのが示されているので、それを見れば楽譜が読めなくても何となく分かる、という仕組み。クラシックの初心者だけれど、それなりにちゃんと学びたいという人には楽譜を見ながら聞けば勉強になる。(けど果たして「初心者」だけど「ちゃんと」学ぶ、という人ってどれくらいいるんだろう??でもやっぱりCDを聴きながらじゃないと本だけだとこの本の良さは半減する気がするので…)
以下は印象に残った部分のメモ。まず音楽史に入る前に有名な作曲家の大きな絵とちょっとした説明が書いてあるところ。「ベートーヴェンの偉大さとは?」の説明があって、「まったく耳が聞こえなくとも、作曲は不可能ではありません。スメタナやフォーレも耳に障害がありましたが、名曲を残しています。訓練を受けた作曲家は、書いた音が『聞こえる』のです。あるいは頭に似あり響く音楽を、正確に楽譜に書きつけることができるのです。ベートーヴェンの偉大さは、耳がどうのではなく、やはり曲そのものにあるのです。」(p.21)という部分はなるほど、という感じだった。スメタナもそうなんだ。そして、こういう一般的な、というか素人的な印象とは違いますよ、という話は、例えば「グレゴリオ聖歌のモノフォニーは単純で未発達なのではなく、神の言葉を伝える宗教的な目的にもっともかなったスタイルなのです。」(p.59)にもあてはまる。モノフォニーからポリフォニーへ、という単純な図式に当てはめるものじゃない、という。このことはp.113でも述べられていて、「西洋音楽史では『単純』なホモフォニーから『複雑』なポリフォニーへ発展したのではありません。逆なのです。これは歴史的展開が単純な『進化』ではないこと、および歴史の流れが大きく『民主化』『大衆化』を志向していることの現れでもあります。音楽をわかりやすくするホモフォニー化は、音楽需要を広げるための鍵となるからです。」(p.113)ということだそうだ。ちなみにルネサンスの時代にポリフォニー化されたのは「甘美な響き」を求めるという音楽優位になったから、ということで、そのあと「バロックではもう一度、歌詞へと立ち返るのですが、もはや宗教的な意味ではなく、感情を歌い上げるためです。そしてモノフォニーに戻ることもできず、独自のスタイルが必要となるのです。」(p.83)ということで出てきたのが通奏低音様式、ということらしい。通奏低音は「歌詞の感情を充分に表現」(同)するための様式、というのを知った。バロック時代は「『わたしとは感情である』という人間理解」(p.89)があったという。なんか感情の表現というとロマン派、というイメージがあったがそういうことでもないらしい。あと音楽の大衆化ということに関連して、その後の古典派で出てくる「ソナタ形式」は、「創作の手引きとしての形式」(p.122)であったが、それは同時に「音楽を聴く側にとっても有効」で、「聴衆はそのパターンさえ知っておけば、音楽についていくことができるからです。少なくとも、形式は長い音楽を飽きずに聴くための、ちょっとした道案内なのです。しかも聴き手が誰であれ、それさえ知っていれば、音楽を楽しむことができます。古典派があらゆる聴衆に開かれた時代であったということと、この時期がソナタ形式の全盛期であることは、偶然の一致ではないでしょう。」(同)というのも、納得。それから、音階の勉強をすると、長音階と短音階、だけれどこれは、「じつは長音階は『イオニア旋法』、短音階は『エオリア旋法』と呼ばれ、16世紀になって教会旋法に加えられたのです。ところが後世に残ったのはこれらふたつだけで、あとはほとんど使われなくなってしまいました」(p.65)というのを知った。音階に関連して、和音の話だと、分かりやすかったのはルネサンス以降、「西洋音楽史はある意味でドミナントの体系化の歴史でもあったからです。このドミナント発展史の究極の到達点が、ワーグナーの《トリスタンとイゾルデ》でした。そこではドミナントは『トニックを憧れる和音』として徹底的に活用され、永遠の愛への渇望を歌い上げたのでした。」(p.214)という部分。ちゃんとトニックとかドミナントが何か、というのも分かりやすく解説されているので大丈夫。例えば「属七の和音」について、「典型的なドミナントで、起立ー礼ー着席では『礼』の和音です。つまり『着席』への解決を待つ、和音なのです。」(p.186)って分かりやすい。音楽をやっている人はよく、この音で解決、とか言うけど、礼をしたあと「着席」する感じ、というと分かりやすい。
あとは個々の作品の話で印象的だったのは、ロマン派のベルリオーズの《幻想交響曲》の第4楽章かな。「断頭台への行進」っていうタイトルの最後は「ギロチンにかけられた哀れな主人公の首に、さっと刃が落ちる、その瞬間に『最後の愛の想いのように、固定楽想が現れるが、死の一撃によって断ち切られる」(p.155)というのがちゃんと楽譜で、ギロチンが落ちて首が転げ落ちるところまで表現されることが示されていて、これを知って曲を聞けばだいぶ聞き応えがある曲だろうなあと思う。ちなみにこの「夢の中で彼女を殺害して断頭台へ」とか、ほんと話がカオスでよくわからんなあと思う。面白いけど。それからもう1つは、この「固定楽想」は、ある旋律が何かを表す、というのは「示導動機」といって、ワーグナーに引き継がれたそうだが、この「示導動機」の説明は「スターウォーズのダースベイダーのテーマみたいなもの」というp.183の説明は分かりやすい。そして、もう1つその《トリスタンとイゾルデ》の話も、p.184のあらすじを見る限りではほんと訳分からんなあという感じで、かえって興味を持った。
これで入門というか導入をしてもらって、そのあと興味をもった作品を聞いてみる、というのが初心者には良いのかもしれない。逆にすごいクラシック知っている人にとってはこういう本はどう見えるのだろう、と思うけど。おれにはすごい分かりやすいし良かった。(22/08/05) -
再読。
西洋音楽史の説明と、その流れに沿って曲を取り上げ、その音楽がどう組み立てられているかについて説明(アナリーゼ)している。同著者の「アナリーゼで解き明かす 新 名曲が語る音楽史」のダイジェスト版と言える内容。
本文はオールカラーで見やすく、初心者向けのやさしい印象を与える。しかし、実はそうではない。音楽史の部分はビギナーの方でも読めば分かるだろうが、アナリーゼの部分は楽典を全く知らない人にとっては、とっつきにくいだろう。初心者向けに分かりやすく、やさしい説明しているわけではないからだ。要点のみを端的に書いているが、その分、説明不足の感は否めない。
したがって、クラシック音楽の入門者が初めて手に取るには向かない本である。やさしい入門書を数冊読んだあとで、もっとクラシック音楽について詳しく知りたいと思っている人(つまり、すでに入門した人)に向いていると感じた。
本書の冒頭部には作曲家の大きなイラストと共に、短い説明文があるが、これに25ページも使ってしまっているのは無駄なスペースの使い方で、もったいない。このスペースを有効に使えば、本書で全く取り上げられていない作曲家、例えばR・シュトラウスやショスタコーヴィチなども取り上げることができただろうに。 -
小さい頃バイオリンをやっていたので今更ながらクラシックの歴史をお勉強。だいたい分かりました。
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音楽的な理論はほぼ頭に入ってこなかったけど、ヨーロッパの中世・ルネサンスの音楽から20世紀の音楽までの大きな流れを感じることができておもしろかったです。
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/749118 -
わかりやすい。
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4〜5
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ごめんなさい!! 素人向けかと思ったら難しすぎました(涙)
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著者プロフィール
田村和紀夫の作品
