サクッとわかる ビジネス教養 ブランディング

  • 新星出版社 (2024年8月19日発売)
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本 ・本 (160ページ) / ISBN・EAN: 9784405120358

作品紹介・あらすじ

大きなフルカラーイラストを使ったレイアウトによって、ベストセラーとなっている「サクッとわかる ビジネス教養」シリーズに「ブランディング」テーマが登場!

今の時代、「ブランディング」は欠かせません!

現在、マーケティングの中で最も注目されている「ブランディング」。
ブランド力が強まれば、お客さんからの信頼を勝ち取れます。そうすれば、売れ続けることができ、値下げ競争にも巻き込まれず、広告費も軽減できるなど、さまざまなメリットがあります。

本書は「ブランディング」について、たくさんの事例をもとに、理論的に、そして実務的に解説。体系的に学べるため、基本が理解できます。
それも大きな1枚のフルカラーイラストとそのキャプションを見るだけで、その項目の概要がわかるつくりになっています。
また、コカ・コーラ、BMW、MUJI、Google、日清食品、サントリーといった大企業の事例だけでなく、ZOOM、ボタニスト、熱海市など、ブランディングによって成功した身近な事例も多数解説しているため、ブランディングのポイントがすぐにイメージ・理解できます。
さらに、小予算からでも始められる、実践するための章もあるため、具体的にブランディングを進めるための方法もわかります。

これからの時代、ブランディングを実践している企業が生き残ります。それは大企業だけではありません。大資本がない中小企業こそが、ブランディングにより、お客さんからの信頼を勝ち取ることが必須なのです。
本書で、ぜひ「ブランディング」の知識を手に入れましょう。

感想・レビュー・書評

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  • ちょうど良い内容だと思いました
    ブランドを作りたいけど、何から手をつけていったら良いかわからなかったので為になりました。
    ここから一つ一つより具体的に考える必要があり勉強が必要だと思いますが、
    ストーリーがあり流れがわかるので
    初心者には勉強になりました

  • ブランディングについてサクッと学べる。なかなか難しいことだけど、基本的なことは学べると思う。

  • 5. ブランドはマーケティングの核となる「無形資産」

    14. ブランドとは、商品や企業についての「認知システム」のこと

    16. そのブランドに関する様々な連想や感情を呼び起こす心の仕組みのことを「認知システム」と呼ぶ

    20. ブランディングの戦略は経営戦略、マーケティング戦略、コミュニケーション戦略の3つから成り立ちます

    29. ブランドには商品の価値を保証する役割もある

    30. 顧客は、モノの価値をわかっているようでわかっていない

    32. 企業の無形資産は、特許や著作権、従業員の能力やノウハウ、ブランドも含まれる。

    33. ブランド価値の4つの次元
    ①知名度②知覚品質③ブランド連想④ロイヤルティ

    44. 「ハウス・オブ・ブランド」→親ブランドの名前を出さず独立しているブランド群。自動車ブランドのMINIやロールス・ロイスは親ブランドのBMWを出さずともブランド確立されている。

    「ブランデッド・ハウス」→親ブランドの名前をつけているブランド群。親ブランドが個別化されている。Google Earth、Google 翻訳など

    「エンドースト・ブランド」→大なり小なり親ブランドの支援を受けてきたことを示している。「保証付きブランド戦略」と言い換えられる。マリオットホテルの傘下の一部はホテル名に「バイ・マリオット」と付けることで、マリオットホテルが運営していることを示し、顧客の信頼を獲得している

    「サブブランド」→企業ブランド+個別ブランド、事業ブランド+個別ブランドの2種類がある。親ブランドの派生であることを示す。トヨタ カローラのよつに、企業ブランドに個別商品のブランド名をくっつける

    56. 顧客がブランドを経験する場を、「ブランド環境」と呼ぶ

    63. 「Share a Coka」キャンペーン コカコーラ
    商品名ではなく人の名前やFriendsなどの単語が入っている

    64. あるブランド名を聞いただけで、瞬時に想像できる世界観のことを「ブランド・イマジネーション」と呼びます
    ・世界観タイプ→Googleは「世界の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」をミッションに掲げ、オンラインサービスの多くを無料で世の中に提供している。この世界観に共感する人々がGoogleブランドを支えている

    ・ストーリータイプ→「ロクシタン」は南フランスのプロヴァンス地方のライフスタイルを届けるブランドとして知られている。商品はプロヴァンスにゆかりを持ち、店内のディスプレイもプロヴァンスに関わりがあるなど、ブランドストーリーを全面に押し出している

    66. サントリーは、ウイスキーのソーダ割り「ハイボール」を一般化し、自社製品のウイスキーの売り上げが向上した

    67. 製薬会社のファイザー社は処方箋薬「バイアグラ」を発売するにあたり、男性の勃起不全を意味するEDを提唱して認知度を高め、購買へと繋げることに成功しています

    75. スポーツ用品メーカーのASICSは、創業時のブランドであるオニツカタイガーで「頂上作戦」を行なっていた。それは、スポーツ界でリーダー的な役割ん果たしているトップアスリートと、そのすぐ下の顧客層を狙うというものだ。バスケットボールシューズやマラソンシューズなどを開発する際、トップ層を含めた上位の顧客層が満足するレベルのものを作って愛用きてもらうことにより、一般ユーザーに広めることに成功した

    76. レゴ社は一時期、競争の激化で大きな赤字に陥りました。当時就任したCEOは、スターウォーズセットのようにストーリー性を持つ商品を提案することで、レゴを蘇らせました

    78. 1989年にスーパーマーケットの西友から独立し、株式会社良品計画としてスタート。国内に約600店舗、海外でも約650店舗を展開

    80. 自然界を手本とし、無駄をそぎ落とすのが無印良品のスタンス。無駄を省くことは、むしろモノ本来の魅力を輝かせるという発想になる。「自然と」「無名で」「シンプルに」「地球大」は無印良品の目指す姿を表すキーワードの一例

    82. アドバイザリーボード
    デザイナーやクリエイターたちを集めて、商品や各種取り組みにおけるコンセプトに対して、アドバイスを受ける「アドバイザリーボード」を独自に設置。「無印良品らしさ」が失われていないか第三者視点からチェックし、コンセプト維持に努めている

    94. 日清のブランドファイト制度。別グループのブランドを使用して新商品を開発してもよいというもの。担当しているブランドマネージャーは、別のグループに提案されたこのアイデアを自ブランドで展開するて選択がてきますが、アイデアは「買い取り式」。そのため、価格などの交渉が必要な取引が発生します

    99. 熱海の町おこしの施策例
    ・チーム里庭→地元の農家の協力を得て、稲刈り体験などを通して、使われていない農地と移住者や別荘民を結びつける活動を実施

    ・あたみナビ→レトロな喫茶店など、知られざる熱海の面白いスポットを取材するなどし、隠れた魅力を発信するポータルサイトを運営

    ・熱海オンたま→街の人を巻き込むきっかけを創出するため、移住者や別荘民などの新住居に向け、熱海の魅力を再発見するツアーを実施

    ・ゲストハウスやマルシェの立ち上げ→ゲストハウス「MARUYA」、熱海在住の作家や農家などが商品を販売する「海辺のあたみマルシェ」、コワーキングスペース「naedoco」など、新たな集いの場を創出

    106. ラグジュアリー市場のランク
    アブソリュート→高級時計や宝石などが主力商品
    アスピレーショナル→バッグ、ファッションなどが主力商品
    アクセシブル→財布や小物、アクセサリーが主力商品

    116. ブランド構想の3つの視点
    ・Foresight(予測)→現在は顕在化していないけど、近い将来出現するであろう消費の動きを認識すること

    ・Insight(洞察)→顧客が潜在的に持っているけれど、言語化できていない欲求のこと

    ・Cross-sight(補完)→人材やノウハウ、ネットワークなど、自社はどんな資源を調達するべきなのかを明確にすること

    117. P&Gの「ファブリーズ」は、自分の家のニオイは気にしないが、他人の家のニオイには敏感であるという潜在的なインサイトをもとに、ブランド構想を行った

    118. 栄養ドリンク(医薬品)市場に代わってエナジードリンク(清涼飲料水)市場を形成したのが、レッドブル。レッドブルの成功を受けて、エナジードリンク市場が活性化した

    120. ポーターによる企業の競争戦略
    ・コスト・リーダーシップ戦略→生産過程におけるコスト低減を武器にする

    ・差別化戦略→製品、流通システム、マーケティングなどで、業界内で特異性を持ち、常にプレミア価格で製品やサービスを販売する

    ・集中戦略→コスト減か差別化のいずれかをとりながら、狭い業界の中で競争する。

    122. ブランド・テリトリー
    ブランドを市場のどこに構築して収益を得るのか、どこで活動するために資金を集中させるかといった「ブランドの縄張り」

    127. 市場分析の対象は大きく分けて6領域(6C)
    ・Company(会社)
    ・Customer(消費者)
    ・Competitors(競争)
    ・Circumstances(環境)
    ・Channel(流通)
    ・Costing(コスト・調達)

    130. 3つの属性をまとに、顧客を分類してみましょう。
    ・デモグラフィック属性→性別や年齢、職業、人種、居住地、所得、世帯、宗教、ライフステージなど
    ・サイコグラフィック→ライフスタイル、性格など心理的な基準、すなわち心や考え方の特徴
    ・行動特性→商品の購買頻度やロイヤルティ、ベネフィット、使用機会などブランドに関する行動

    134. 3A戦略
    ・Availability(入手可能性)→流通や販売網、販売システム、在庫管理といった顧客に商品が届く経路を吟味

    ・Affordability(購買可能性)→同カテゴリーの商品の中から、自社商品を購入してもらうには、決め手となる理由が必要。価格、容量、見た目などその決め手になるものを探っていく

    ・Acceptablility(受容可能性)→購入しても、気に入らなければ使い続けてもらえない。機能、使いやすさ、品質の高さなど、顧客が商品を評価する際に何を基準にするかを考え、生かしていく

  • ブランディングをしたいと言い出した社長さんにわかりやすく説明しようと思い、ポチる。わかりやすいけど、丁寧に書かれている。深く理解するには足りないかもしれないが、ブランディング初心者にはわかりやすいと思う。

  • ブランド論についてのガイド本。分かりやすく書かれているので斜め読みをしても良いが、例えば「処方箋薬は法規制の問題で広告ができないため代わりに症状を啓蒙する」など、なるほどと思う話も出てくるため、しっかり読んでも勉強になる。

    ケーススタディのところは資料としても使える。

  • 認知システムとしてのブランド
    ロゴもパッケージもブランド
    ブランドの階層構造
    3つの戦略ー経営・マーケティング・コミュニケーション
    第一歩ーアイデンてぃを見出す
    ブランド価値ー知名度・知覚品質・ロイヤルティ・ブランド想起
    一貫性→顧客の愛着
    絆ー態度・信頼・ロイヤルティ
    タッチポイント
    デ・ブランディング
    ブランド・イマジネーションーストーリー・世界観
    ブランドパーソナリティ・擬人化
    構想→経営→マーケティング→コミュニケーション→実行・管理
    3つのA:入手可能性・購買可能性・需要可能性

  • 配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。
    https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=10284560

  • ブランドについてさくっとわかりやすかった

  • ブランディングがなぜ必要なのか、ブランディングとは何か、ということをざっくり理解できた。
    イラストが多くんかりやすかったが、実践できるのかは?だった。

  • ざっくりとブランドについて事例と交えて書かれています。
    ブランドとは?を知るにはしっくりこなかったです。

  • サクッと読める、イラストも多くまとめ方がシンプルで基本事項を抑えられて良かった。
    ふと手にした商品についても考えてみたい。
    実際の行動に移して成功するかという点ではやはり難しそうではある。
    自己ブランディングにも生かしたい

  • 2024,12の合同研修に参加するにあたり、「ブランディング」を勉強しようと思って、最も簡単そうな本を選んだ。ポイントが見開き1ページにまとまっていて、わかりやすい。実行できるかは別。

    [NDC] 675
    [情報入手先] Webサイト
    [テーマ] 令和6年度第3回備前地区司書部会/フリーテーマ(備前R6-3)

  • ブランドの成り立ちから作り方、そして、管理まで

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著者プロフィール

中央大学名誉教授

「2024年 『現代広告論〔第4版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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